メインコンテンツに移動
運用テクニック 公開日:2024.05.15

Yahoo!広告のコンバージョン測定の設定方法を解説

Yahoo!広告 検索広告 ディスプレイ広告(運用型) ディスプレイ広告(予約型)

コンバージョンを測定することは、広告運用による成果や課題を可視化するために重要です。

 

この記事では、Yahoo!広告のコンバージョンを測定するための設定方法を紹介します。効果的な広告運用を行うために、ぜひ参考にしてください。

目次

1. Yahoo!広告のコンバージョンとは?

コンバージョンとは、資料請求、問い合わせ、会員登録、商品・サービスの購入など、広告主が「広告をクリックしたユーザーから最終的に得たい成果」のことです。ユーザーが「成果」となる行動をとった数が「コンバージョン数」です。

 

広告を出稿する目的や提供する商品・サービスに応じて適切なもの(Webサイト上やアプリ内における商品の購入、アプリのインストールなど)をコンバージョンとして設定します。設定したコンバージョンの効果を測定することで、配信した広告が何らかの成果と見なされるユーザーの行動にどのくらいつながったかが分かるようになります。

 

Yahoo!広告でコンバージョンを測定するには、Webサイトにコンバージョンタグ等を設置する必要があります。具体的な手順は「4. Yahoo!広告のコンバージョン測定データを確認するには」にて紹介します。

 

また、下記記事では、コンバージョンの定義や種類、効果的な活用方法などについてまとめていますので、あわせてご覧ください。

 

コンバージョンとは?指標の種類と広告運用でのポイント

2. Yahoo!広告でコンバージョンを設定すべき理由

Yahoo!広告を効果的に運用するためには、下記の理由からコンバージョンを設定することが求められます。

 

・費用対効果を確認できる
・広告をどう改善すべきか判断できる
・自動入札を利用できる

2.1. 費用対効果を確認できる

費用対効果とは、広告出稿にかかった費用に対する成果のことです。

 

広告運用で費用対効果を高めることは重要であり、そのためにコンバージョン1件あたりにかかるコスト「顧客獲得単価(CPA)」を低く抑える必要があります。

 

CPAの数値は「広告費÷コンバージョン数」で算出するため、費用対効果を確認するにはコンバージョンを設定し、その効果を測定することが欠かせません。

 

下記記事でCPAの活用メリットや設定方法を解説していますので、あわせてご覧ください。

 

CPAとは? 設定方法や活用するメリット・注意点を解説

2.2. 広告をどう改善すべきか判断できる

コンバージョンの設定により、広告改善に欠かせない「クリック率(CTR)」と「クリック数に対するコンバージョン率(CVR)」を把握できます。

 

適切に広告を改善するには、改善する前後のCTRとCVRの数値の変化による効果の確認が重要です。それぞれの数値は以下の計算式で求められます。

 

・CTR=広告のクリック数÷広告の表示回数×100
・CVR=コンバージョン数 ÷ 広告のクリック数 × 100

 

コンバージョンを設定することは、広告改善の施策考案に欠かせません。

 

CTRとCVRはそれぞれ以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。

 

リスティング広告のクリック率(CTR)の平均値や改善ポイントを解説

 

CVRとは? 重要性や目安、改善方法、CTRとの違いも紹介

2.3. 自動入札を利用できる

コンバージョンを設定することで「自動入札」が利用できるようになります。自動入札とは、広告掲載の目的に応じて適正な入札価格を自動調整する機能のことです。

 

予算内で最適な運用設定を組んでもらえるため入札の手間が省けるほか、CPAやCVRの改善にも有効で、成果向上が期待できます。

 

自動入札については以下の記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。

 

リスティング広告の自動入札とは? メリットや運用のポイントを解説

3. Yahoo!広告のコンバージョン測定タグの設置

Yahoo!広告のコンバージョン測定機能(ウェブページコンバージョン、電話発信コンバージョン)を利用するためには、広告管理ツールで発行した「コンバージョン測定タグ」を、広告主のWebサイトに設置する必要があります。

 

コンバージョン測定タグには、当該ページを訪れたユーザーが過去に自社の広告をクリックしたかどうかを調べる機能があります。

 

購入完了後のお礼ページなどにコンバージョン測定タグを設定しておけば、広告をクリックしたことのある人が購入したかどうかを確認できます。

3.1. Yahoo!広告のコンバージョン測定で設置が必要なタグ

Yahoo!広告のコンバージョン測定機能で必要なタグは以下となります。


コンバージョン測定補完機能の利用有無によって、必要なタグが異なります。

コンバージョン測定タグ

各社ブラウザー環境などの影響を受けにくいフォーマットで、より正確なコンバージョン測定が可能です。サイトジェネラルタグ(またはサイトジェネラルタグ・コンバージョン測定補完機能タグ)とあわせて設置してください。

サイトジェネラルタグ

コンバージョン測定タグ、サイトリターゲティングタグ、およびコンバージョン測定補完機能タグを統合的に管理し、実行させる役割を持つタグです。


詳細は、「サイトジェネラルタグについて」を参照してください。

サイトジェネラルタグ・コンバージョン測定補完機能タグ

サイトジェネラルタグとコンバージョン測定補完の機能を併せ持つタグです。

 

コンバージョン測定タグと併せて設置することで各社ブラウザーのセキュリティ強化の影響を受けにくいコンバージョン測定が可能になります。

 

また、事前にアカウントへの自動タグ設定が必要です。詳細は、「コンバージョン測定の補完機能について」を参照してください。

3.2. Yahoo!広告で測定可能なコンバージョン種別

Yahoo!広告のコンバージョン測定タグの設定方法について、本稿では検索広告を例に挙げて解説します。

 

Yahoo!広告 検索広告で測定可能なコンバージョン種別は、以下のとおりです。詳細は、「コンバージョン測定とは【検索広告】」を参照してください。

コンバージョン種別 概要
ウェブページ 検索広告の広告を経由して、サイトを訪問したユーザーのコンバージョン数を測定します。訪問したユーザーのCookie情報を基に、計測期間内に広告主が出稿した広告のクリック履歴があれば、有効なコンバージョンとしてカウントします。ただし、訪問したユーザーのブラウザーが、Cookieを受け入れる設定となっている必要があります。
電話発信 検索広告の広告を経由してサイトを訪問したユーザーが、電話発信用リンクをタップ、またはクリックした件数を測定します。訪問したユーザーのCookie情報を基に、計測期間内に広告主が出稿した広告のクリック履歴があれば、有効なコンバージョンとしてカウントします。ただし、訪問したユーザーのブラウザーが、Cookieを受け入れる設定となっている必要があります。
アプリ 「Google Play ストア アプリ」からアプリをダウンロードした件数や、アプリが初回起動された件数、またはアプリ内のユーザー行動などのコンバージョンを測定します。広告管理ツール上の設定を基に、アプリをダウンロードしたユーザーが、計測期間内に広告主が出稿した広告をタップ(クリック)した履歴があれば、有効なコンバージョンとしてカウントします。 ※ 測定対象はAndroidアプリのみです。iOSアプリのコンバージョンは測定できません。
インポート オフラインの特定行動(電話、来店)などに対してコンバージョンを測定します。ウェブサイト外で発生したコンバージョンデータを、「YCLID」(広告をクリックしたユーザーを識別するパラメータ)と関連付けて広告管理ツールにインポートすることで、コンバージョンとしてカウントすることが可能です。なお、「YCLID」はアカウントの自動タグ設定が「設定する」の場合に、インターネットユーザーが当該アカウントの広告をクリックした際に付与されるクリック識別情報です。

3.3. Yahoo!広告のコンバージョン測定の設定方法

Yahoo!広告 検索広告のコンバージョン測定を行うには、広告管理ツールで発行した測定用のタグを、広告主のサイトに設置する必要があります。

 

各コンバージョン測定の設定方法は、以下のページを参照してください。

 

コンバージョン測定の新規設定(ウェブページ)

 

コンバージョン測定の新規設定(電話発信)

 

コンバージョン測定の新規設定(アプリ)

 

コンバージョン測定の新規設定(インポート)

4. Yahoo!広告のコンバージョン測定データを確認するには

コンバージョン測定タグの設置後、コンバージョン測定が開始されます。

 

コンバージョンの測定結果は、広告管理ツール内にある3つのタブ、「ツール」のコンバージョン測定画面、一覧画面、パフォーマンスレポートで確認が可能です。

 

各画面で確認可能なデータは以下のとおりです。

データを確認できるタブ 確認可能なデータ
「ツール」のコンバージョン測定画面 コンバージョン測定タグごとのパフォーマンスデータを確認できます。
一覧画面 キーワード・広告・広告グループ・キャンペーン単位のデータを確認できます。
パフォーマンスレポート レポートの種類、表示項目、集計期間などの設定により、広告主のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。また、作成したレポートの設定をテンプレートとして保存することで、定期的に同じ作成条件のレポートが作成され、メールで作成完了のお知らせが受け取れます。

タブを使い分けることで、目的に応じて必要なデータを取得することが可能です。

 

コンバージョンデータの確認方法【検索広告】

5. コンバージョン設定をして広告の効果を可視化しよう

Yahoo!広告のコンバージョンを設定することで、広告のCPA、CTR、CVRなどの数値をデータとして把握することができます。

 

また、自動入札の機能を活用できるようになり、予算内での広告効果の最大化や広告の成果向上が期待できます。

 

このように、コンバージョン測定による広告効果の可視化は、Yahoo!広告の効果的な運用に役立ちます。まだ設定していない方は、この記事を参考にコンバージョン測定の設定をしてみてください。

 

Yahoo!広告では、コンバージョン測定の設定はもちろん、広告運用全般のサポートを行っています。すでにYahoo!広告をご利用いただいている方で、お困りの際には、下記お問い合わせページからお気軽にご連絡ください。

また、Yahoo!広告の料金・事例・始め方に関する資料も提供しています。あわせてご活用ください。

この情報は役に立ちましたか?