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運用テクニック 公開日:2023.05.26

LINE広告の友だち追加とは? 予算や運用方法を解説

LINE広告

LINE広告の「友だち追加」は、LINE公式アカウントの友だちを増やすための広告が配信できる機能です。友だちが増えれば、LINE公式アカウントを通じてWebサイトや店舗への集客、継続的なコミュニケーションを通じた売り上げ増加などに期待できます。


友だちを増やすための広告は、LINE広告から配信する「友だち追加」と、LINE公式アカウントから配信する「友だち追加広告」の2種類あります。


この記事では、LINE広告から配信する「友だち追加」の特徴、費用、出稿までの手順、効果的に広告を運用する方法を解説します。

 

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目次

1.LINE広告の友だち追加とは

LINE広告の「友だち追加」とは、LINE公式アカウントの友だちを増やすための広告を、LINEアプリ内に配信できる機能です。LINE広告のターゲティング機能を活用することで、優良顧客になる可能性が高い友だちを効率的に増やすことができる点が大きなメリットです。

LINE公式アカウントの「友だち追加広告」との違い

LINE公式アカウントの友だちを増やすための広告配信は2種類あります。1つはLINE広告から配信する「友だち追加」、もう1つはLINE公式アカウントから配信する「友だち追加広告」です。どちらも友だちを増やすための広告ですが、以下のような違いがあります。

LINE広告の友だち追加 LINE公式アカウントの友だち追加広告
特徴 優良顧客になる可能性が高い友だちを増やせる 簡単な設定で手軽に広告が出稿できる
ターゲティング 既存の友だちや購入データなどを活用した「オーディエンス配信」で精緻なターゲティングが可能 ユーザーの年齢・性別、地域、興味・関心などからターゲティングが可能(※)
費用 任意で上限予算を設定。友だち追加ごとに課金、インプレッション課金のどちらかを任意で選択 任意で上限予算を設定。友だち追加ごとに課金、インプレッション課金のどちらかを任意で選択
活用例 既存の友だちに似ている=新たに優良顧客になる可能性が高いユーザーをターゲットに友だちを増やす 店舗の半径3kmに居住する30〜49歳の女性をターゲットに友だちを増やす
使用するアカウント LINE広告アカウント LINE公式アカウント
出稿方法 LINE広告の管理画面 LINE公式アカウントの管理画面

LINE広告とLINE公式アカウントの違いは、ターゲティング機能です。LINE広告の友だち追加は「オーディエンス配信」が活用できるため、既存の友だちに似ているユーザーへのターゲティング、自社商品の購入データを基に購入の見込みが高いユーザーへのターゲティングなど、より自社に適した友だちを効率的に増やすことができます。LINE公式アカウントの友だち追加広告は、手軽に広告を出稿できるメリットがありますが、オーディエンス配信が利用できないなどターゲティング機能が限定されます。

オーディエンス配信は、購入データだけでなくWebサイトの訪問履歴、問い合わせ、資料申し込みしたユーザーなど、さまざまなデータを活用できるため、目的に応じて広告を届けたいターゲットを細かく設定することができます。

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2.配信面の種類と特徴

配信面の種類

LINE広告の友だち追加(以下、友だち追加)が表示される配信面は、「トークリスト」「LINE NEWS」「LINE VOOM」「ホーム」です(2023年5月時点)。広告を出稿する際に配信面を選ぶことはできませんが、それぞれの配信面のフォーマットにあったクリエイティブを入稿することで、各配信面から自動で広告が配信されます。

配信面の特徴

トークリスト

トークリストは1日あたりのアクティブユーザーが最も多い配信面です。LINEアプリ内のトークリスト最上部に広告が表示されます。

LINE NEWS

LINE NEWSは月間PV数154億(2021年8月時点)を超える国内最大級のニュースサービスです。LINEアプリ内のニュースページに広告が表示されます。

LINE VOOM

LINE VOOMはショート動画などが楽しめる動画プラットフォームです。LINE VOOMの訪問ユーザーは6,800万人以上(※1)、そのうち4,900万以上(※2)は月に1回以上広告を閲覧しており、多くのユーザーへリーチ可能です。

ホーム

ホームタブは、友だちリストやグループ、ファミリーサービスなどLINE内のさまざまなサービスの入り口の役割を果たすポータル画面です。ユーザーの属性は、男女比率は女性の方がやや多く、年齢層は10代から50代以上と全世代で幅広く利用されています。

※1月に1回でもLINE VOOMに訪問したユーザーの数 社内調査(2019年8月時点)
※2 広告接触ユーザー(月):LINE VOOM上にて月に1回以上広告に接触(imp)したユーザーのユニーク数 社内調査(2019年8月時点)

3.友だち追加の課金方式

友だち追加には2種類の課金方式があり、最低設定価格は自動入札と手動入札で異なります。ここでは、友だち追加の課金方式や入札価格について解説します。

友だち追加ごとに課金とインプレッション課金

友だち追加の課金方式は、友だち追加ごとに料金が発生する従量課金制と、広告の表示回数によって金額が決まるインプレション課金(CPM)の2種類あり、入札方法を「自動入札」にした場合は友だち追加ごとに課金、「手動入札」にした場合は任意でどちらかの課金方式を選択できます。管理画面で「1日の予算(1日あたりの上限予算)」を設定すると、予算上限になるまで自動的に広告を配信することができます。

友だち追加の最低設定価格

友だち追加は初期費用なしで、1万円から出稿が可能です。最低価格を設定することも可能なため、毎月の予算内で計画的に広告配信できます。


友だち追加の最低設定価格は入札方法によって異なります。入札方法は「自動入札」と「手動入札」の2種類です。

友だち追加の最低設定価格は、自動入札の場合75円、手動入札は友だち追加ごとに課金の場合50円、インプレッションごとに課金(CPM)の場合200円です。

運用型広告である友だち追加は、広告主が広告枠にその都度入札する「オークション形式」を採用しています。そのため、設定した入札価格が低すぎると広告の表示回数が伸びない場合があります。


設定した入札価格は配信を始めた後に変更できるため、運用しながらリアルタイムで広告効果を確認し、入札価格を調整することがポイントです。

4.用意すべき予算と期間の目安

友だち追加を出稿する際は、増やしたい友だち数に応じて予算を適切に設定することが重要です。


友だち追加は低予算から利用できますが、広告効果を高める機械学習を活用するためには一定のイベント数(1カ月に40イベント)が必要になります。予算が少なすぎると学習に必要なイベント数が蓄積できず、高い広告効果を得られない場合があります。

予算は「増やしたい友だち数×CPA」を目安に

広告の予算は「増やしたい友だち数×CPA(1人あたり獲得単価)」を目安に設定してください。また、機械学習の効果も踏まえて、広告配信を3カ月以上続けることで安定した成果が得られる傾向にあります。 

出稿費用の例  オフィス系オンラインショッピング

予算 ¥100,000
友だち追加数 740人
友だち追加単価 ¥135

出稿費用の例  ペット用品オンラインショッピング

予算 ¥640,000
友だち追加数 3,000人
友だち追加単価 ¥220

目標シートを活用して予算を立てる

予算を立てる際は、以下の目標シートを活用すると便利です。広告の予算が決まっていない場合でも、シートを穴埋めすることで1日の予算をシミュレーションできます。

※目標シートのダウンロードはこちら

5.LINE広告の友だち追加を始めるための5ステップ

LINE広告の友だち追加を配信するためには、LINE広告のアカウントが必要です。配信までの設定は以下の5ステップです。

  1. LINEビジネスIDの発行とログイン
  2. 広告アカウントの作成
  3. クレジットカードの登録
  4. LINE Tagの設定
  5. 広告の配信設定(キャンペーン、広告グループ、広告の設定)

広告アカウントの作成後と広告の設定後にそれぞれ審査を行います。広告アカウント審査は5営業日、広告審査は最短5分、最大で5営業日かかる場合があります。

6.友だち追加の入稿規定

友だち追加を出稿するためには、以下の素材を用意します。

  1. クリエイティブ(静止画、動画)
  2. タイトル
  3. ディスクリプション

出稿するクリエイティブのフォーマットは静止画、動画のどちらでも問題ありませんが、両方のクリエイティブを入稿することで広告が表示される配信面が増え、より多くのユーザーに広告を届けることができます。

クリエイティブ(静止画) サイズ 1080×1080 px
1200×628 px
600×400 px
フォーマット JPGまたはPNG
ファイルサイズ 最大5MB
クリエイティブ(動画) サイズ 16:9
1:1
9:16
フォーマット MOVまたはMP4(H.264を推奨)
ファイルサイズ 最大1GB
タイトル 20文字以内(半角全角問わず)
ディスクリプション 75文字以内(半角全角問わず)

7.友だち追加の効果を高める3つのポイント

友だち追加の配信効果を高めるポイントは「クリエイティブ」「ターゲティング」「入札」です。この3つの改善を繰り返すことで、配信効果の向上が見込めます。


友だち追加の配信効果を高めたい場合は、3つの要素に優先順位を付けて改善していきます。クリエイティブはユーザーの興味を引くために重要な要素です。まずはクリエイティブを改善し、ターゲティング、入札の順で進めていきましょう。

成果を出すポイント:クリエイティブ編

クリエイティブは広告の画像や動画を指します。成果を出すためには、まずクリエイティブでユーザーの興味を引くことが重要です。

配信面ごとにサイズパターンを用意する

友だち追加は、トークリスト、LINE NEWS、LINE VOOM、ホームの配信面に出稿できますが、特定の配信面を選んで配信することはできません。それぞれの配信面のフォーマットにあわせて、複数のサイズパターンのクリエイティブを用意しましょう。

  ※対応状況は変更となる場合がございます

見やすいデザインやレイアウトを意識する

友だち追加はLINEアプリ内の配信面に広告が表示されます。ユーザーの興味を引いて指先を止めてもらうために、クリエイティブは視認性の高いデザインやレイアウトが重要になります。


自社の商材やサービスをアピールしようとして画像に要素を盛り込みすぎると、視認性が悪くなるので注意が必要です。

複数の訴求軸でクリエイティブを作り分ける

クリエイティブは複数の訴求軸で作り分けることがポイントです。訴求軸が異なる複数のクリエイティブを配信することで、配信効果が高いクリエイティブと低いクリエイティブが把握できます。比較ポイントを明確に想定した上で、3〜4パターンのクリエイティブを制作しましょう。

効果を検証し、クリエイティブの質を上げる

複数のクリエイティブで効果検証を行い、反応が良い訴求軸を基に新たなクリエイティブを用意しましょう。配信開始時期、配信開始から10日、20日とフェーズを分けて検証することで効果的な運用が可能です。

 

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成果を出すポイント:ターゲティング編

「誰に広告を届けるか」を設定するのがターゲティングです。 自社の友だちになってほしいユーザーの年齢や性別、どんな興味や関心事があるかなど、ターゲット層を想定して設定しましょう。

最初は広めにターゲティングを設定

ターゲティングは最初から詳細に設定しすぎると、広告が配信されるユーザーの母数が少なくなってしまいます。性別・年齢、居住地などを狭めすぎず、自社商品やサービスに合わせて広めのターゲットに設定することがポイントです。

オーディエンス配信を活用する

オーディエンス配信は、ユーザーのデータを基にして対象のユーザーに広告配信する機能です。自社Webサイトに訪問履歴のあるユーザー、自社Webサイトで購入したことのあるユーザーなどに広告配信することができます。


また、LINE公式アカウントの友だちをオーディエンスにして「類似配信」機能を活用すると、既存の友だちに似ているユーザー=新たに優良顧客になる見込みがあるユーザーを探し出して広告を配信します。優良顧客になる可能性が高い友だちを、効率よく増やしたい場合におすすめの配信機能です。

成果を出すポイント:入札編

入札とは、運用型広告において広告を表示するための金額設定のことです。友だち追加は運用型広告のため、「いくら」で広告枠を入札するかが重要な要素となります。

自動入札を活用

入札設定は「自動入札」を推奨します。キャンペーンの設定で「キャンペーン予算を最適化」を選択し、キャンペーン入札戦略は「イベント単価の上限を設定」を選択します。広告グループの入札単価の設定方法は「友だち追加の最大化を目的に自動で設定」を選択することで、友だち追加単価が高額になりすぎるのを防ぎつつ、効率よく広告配信ができます。

8.友だち追加で成果を上げている事例

友だち追加は業種やサービスを問わずさまざまな企業で活用されています。ここでは友だち追加を配信した企業の活用事例を紹介します。

3カ月で友だち36,000人増加 CJ FOODS JAPAN

お酢飲料や加工食品を販売するCJ FOODS JAPANは、出店するECモールでの販売拡充のため、ECモール別に4つのLINE公式アカウントを運用しています。友だち数を増やして発信力を高めるために、LINE広告の友だち追加を開始しました。


オンラインストアのメインの購入層である女性をターゲットに、LINE公式アカウントのメッセージ配信のクリックデータを活用した類似配信を実施し、友だちを約36,000人増やしました。

友だち数500人→3,700人 熊本ラーメン 黒亭

熊本県内に4店舗を展開するラーメン店「黒亭」では、店舗オープン時期に合わせてECショップのアカウントを開設したものの、ECショップのアカウントの友だち数が500人ほどで伸び悩んでいました。


2019年11月からLINE広告を出稿し、3~5種類のクリエイティブを用意し、月2~3万円程の予算で運用を続けた結果、約500人だった友だちは3,700人(2020年8月時点)と7倍以上に増加しました。

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9.LINE広告の友だち追加でビジネスの成長を

継続的なコミュニケーションができるLINE公式アカウントの友だちを増やすことは、ビジネスの成長のために有効なマーケティング施策です。Webサイト訪問、店舗への来訪などの接客機会が増えることで、売り上げの増加が見込めます。
友だちを効率的に増やすことができるLINE広告の友だち追加を活用し、自社のビジネスを成長させましょう。


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