生活者のリアルを捉える ― LINEリサーチのデータが“実態に即している”理由
目次
1. データが生活の実態をどれだけ映しているか
リサーチの現場では、数値の正確性だけでなく、 “生活者の実態に合っているか”という点が重視されます。
どれほど整ったグラフであっても、実際の暮らしと乖離していれば、そのデータから導かれる示唆も、マーケティング施策に反映しづらくなってしまいます。
調査結果が“肌感と合う”と感じられるかどうか。
その違いを生むのは、モニターがどれだけ日本国民の実態に近い生活をしているかに関係しているのかもしれません。
LINEリサーチでは2025年8月、自社モニターと他社モニターを比較する調査を実施しました。
今回はその結果を基に、モニター属性や行動の違いをご紹介します。
2. 国勢調査に近い構成 ― 偏りの少ないモニター
LINEリサーチモニターと国勢調査の未婚率の比較をしたところ、非常に近い結果となりました。
これらの結果から、LINEリサーチのモニターは偏りが小さく、市場全体を反映しやすい“世の中の縮図”としての構成を持っていると考えます。調査パネルの市場代表性は調査結果の信頼性に直結するため、こうした点は大きな強みと言えます。
3. 生活行動データから見る、交流や外出の“行動量”に違いが見られるモニター
生活行動のデータを見ると、LINEリサーチモニターには“日常の中での動き”が比較的多いという傾向が見られます。 たとえば、年に1回以上連絡を取る友人の数が多く、「2時間以上外出した日が5日以上ある」割合も57%と、他社と比べて高い傾向があります。
こうした差は、LINEリサーチのモニターが特別に社交的というよりも、日常的な行動量が、より一般的な生活者像に近い層が多いことを示しているとLINEリサーチは考えています。
4. 生活者の実態に即したデータ
ここまで、LINEリサーチは未婚率が国勢調査に近く、家族構成も世の中の縮図に近くなると考えられること。また、交友関係や外出も他社モニターと異なることを確認しました。その結果、調査結果にどのような違いが出るのか実例をご紹介します。
コンテンツ接触経験では、LINEリサーチモニターは「読んだ/プレイした/観た」コンテンツが多く、他社モニターとスコアが2倍以上異なるものがあります。また、「この中にはない」という回答も他社に比べて低い結果となっています。
モニター属性や行動の偏りが少ないことは、調査結果の代表性を高めるうえで大きな意味を持ちます。ブランド認知・広告接触・購買行動などの分析でも、より正確な傾向を捉えやすくなるためです。
さらに、数値だけでなく自由記述の回答にも日々の生活に基づいたリアルな感覚が現れていることがあります。
データを読み解くときに、“人の姿が見える”。
そんな実感を持てるのも、LINEリサーチのモニターが持つ特長のひとつと言えそうです。
5. 次回予告
次回は、モニターがどのように質問に向き合い、どんな考え方で回答しているのか、その“回答品質”に焦点を当てます。
自由記述で「特にない」と答える人が少ない理由。
その背景にある、LINEリサーチならではの調査設計について見ていきたいと思います。
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