生成AI時代、検索はどう使われているのか?|ユーザー調査で見えた“使い分け”
ChatGPTをはじめとした生成AIの登場により、情報収集のあり方は大きく変わりつつあります。その一方で、「検索は今後どうなっていくのか」「検索はこれからも使われ続けるのか」ということについて、さまざまな場面で語られるようになっています。
LINEヤフーでは、日常的にWeb検索(以下、検索)を利用している、検索頻度が比較的高い全国のインターネットユーザー男女2,005名を対象に、「AI時代における検索行動の実態調査」を実施しました。本コラムではその調査結果をもとに、ユーザーの検索行動がどのように捉えられているのかを読み解いていきます。
目次
幅広い世代で日常的に使われている検索
検索回数
本調査対象である日常的に検索を行うユーザーの直近1週間の検索回数を見ると、約8割が「1日1回以上検索している」と回答しています。さらに、約4割は「1日に5回以上」検索していると回答しており、検索行動が情報収集の基本的な行動として生活の中に深く根付いている様子がうかがえます。
なお、検索をするとは、検索ボックスにキーワードを入力して検索した回数のことで、「東京駅 ランチ」「東京駅 ランチ 人気」とそれぞれ検索した場合は2回となります。
また、本調査対象である日常的に検索を行うユーザーにおいては、年代を問わず検索が日常的に行われている傾向が見られました。
なお、検索をするとは、検索ボックスにキーワードを入力して検索した回数のことで、「東京駅 ランチ」「東京駅 ランチ 人気」とそれぞれ検索した場合は2回となります。
検索目的
検索の目的については、「商品やサービスの概要について調べたい」が最も多く、これに「趣味や娯楽に関する情報を調べたい」「店舗や場所を確認したい」が続いています。検索を通じて、正確で確かな情報を得たいと考えるユーザーが多いことがわかります。
検索タイミング
検索を行うタイミングとして最も多かったのは「自宅でくつろいでいるとき」で、8割以上を占めました。また、「仕事中・勉強中」や「テレビやSNSで気になる情報を見たとき」など、何かをしている最中に検索するユーザーも一定数存在しています。日常のさまざまなシーンで検索が行われている様子がうかがえます。
検索と生成AIは「どちらか」ではなく「使い分け」
生成AIの利用頻度
日常的に検索を行うユーザーの生成AI利用経験を見ると、約7割のユーザーが「生成AIを利用したことがある」と回答しています。その中でも「日常的に使っている」「時々使っている」ユーザーは合わせて半数を超え、検索ユーザーにとって生成AIの利用も身近なものになりつつあることがわかります。
なお、生成AIの利用頻度を年代別に見ると、若年層を中心に日常的な利用が進んでいる傾向が見られました。
検索と生成AIの利用目的
一方で、検索と生成AIの利用目的を見ると、検索が選ばれやすいのは、「公式サイトの情報を確認したいとき」「商品・サービスの価格や料金を確認したいとき」「店舗や施設の場所・営業時間を調べたいとき」といった、正確性や最新性が求められる場面でした。反対に、生成AIが検索を上回ったのは「難しい情報を噛み砕いて理解したいとき」に限られています。
この結果から、より確かで正確な情報を確認する際には検索が、疑問の解消や難しい情報を理解したい場合には生成AIが使われるなど、目的に応じた役割分担が進んでいるといえそうです。
検索の役割
検索に対する意識を見ると、「生成AIより検索の方が確実な情報が得られる」「検索しないと不安になることがある」と感じているユーザーが多く見られます。また、「購入前に検索して比較しないと気が済まない」という回答も一定数存在しており、検索が単なる情報収集ではなく、判断や確認のための行動として使われていることがうかがえます。
購買直前でも、検索は欠かせない行動
購買前の検索
検索の重要性が特に表れているのが、購買や申し込みといった意思決定の直前です。本調査対象である日常的に検索を行うユーザーのうち、商品やサービスを購入・申し込みする前に「必ず」または「ほとんどの場合」検索を行うユーザーが多く見られました。
さらに、最近1カ月以内に「検索をきっかけにECサイトで商品を購入した」経験がある人は54.0%と、半数を超えています。この結果から、検索は単なる情報収集にとどまらず、実際の行動や購入につながる重要な接点であることが読み取れます。
このことから、検索は「今まさに商品の購入やサービスへの申し込みを検討しているユーザー」に出会える可能性が高い、貴重なタイミングだといえるでしょう。
検索行動は今後も続く
今後の検索行動については、「検索の利用は今と変わらないと思う」と回答したユーザーが4割以上、「検索の利用は減るが、なくなることはないと思う」と回答したユーザーが約3割と、7割以上が今後も検索行動は続いていくと考えています。さらに、「むしろ検索の利用が増えると思う」と回答したユーザーが一定数いる点も見逃せません。
本調査から見えてきたのは、生成AIの普及が進む中でも、日常的に検索を利用しているユーザーの間では、検索行動がなくなる兆しは見られず、むしろその役割がより明確になっているという点です。検索は、正確な情報を確認し、複数の情報を比較し、最終的な意思決定を行うための行動として、現在も重要な情報取得手段の一つとなっています。今後は、生成AIと併用されながらも、判断や確認の場として検索が選ばれる場面がより明確になっていくでしょう。
本コラムで紹介した調査結果の詳細や、年代別データ、すべての設問結果をまとめた資料を無料でダウンロードいただけます。
AI時代における検索行動の実態を、より詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
- 関連タグ:
- #Yahoo!広告 #Yahoo!広告 検索広告
この情報は役に立ちましたか?