2025年クリスマス商戦に向けて!検索データから読み解くユーザー動向
ハロウィーンが終わると、街の雰囲気は一気にクリスマスモードへ。イルミネーションやツリーの設置が始まり、ギフトやスイーツ需要も高まります。検索データでも同様に、11月上旬からクリスマス関連キーワードが急増し、年末に向けた盛り上がりが見られます。
今回はYahoo!検索のデータをもとに、クリスマスに向けたユーザーの検索動向を紹介します。
これ以降の数値は全てDS.INSIGHTにて抽出(2025年10月23日時点)
目次
いつ頃から検索される?
「クリスマス」はクリスマスイブに検索のピーク
2024年10月~12月の検索動向
該当キーワードの検索ボリューム(Yahoo!検索の数値をもとに日本のインターネット人口に合わせた推計値)をもとにグラフ化
キーワード「クリスマス」の検索は、10月初旬から緩やかに上昇。10月末のハロウィーン以降から徐々に上昇傾向となり、12月中旬以降に急上昇、クリスマスの前日のクリスマスイブに検索のピークを迎えています。このように、クリスマスに関しては、イベント直前の駆け込み検索が急増することを覚えておくとよいでしょう。
「プレゼント」「ツリー」「ケーキ」の検索タイミング
2024年10月~12月の検索動向
該当キーワードの検索ボリューム(Yahoo!検索の数値をもとに日本のインターネット人口に合わせた推計値)をもとにグラフ化
キーワード「クリスマスプレゼント」と「クリスマスケーキ」については、「クリスマス」同様、クリスマスイブに検索のピークを迎えます。「クリスマスケーキ」は12月中旬より急増しており、予約や購入時期と一致しています。また、「クリスマスプレゼント」は12月20日~24日のまさしくイベント直前に急増しています。
一方で、「クリスマスツリー」に関しては、10月末のハロウィーンが終わってから徐々に検索が増えています。他2つのキーワードより先に検索のピークを迎えており、これは早めの装飾需要を反映しているといえます。これらのことから、イベントや商品、サービスなどを訴求する際には、それぞれの検索タイミングに合わせることが効率的といえそうです。
「クリスマスプレゼント」の検索ボリュームが圧倒的
前述のグラフより、「クリスマスプレゼント」の検索ボリュームが圧倒的に多いことが一目瞭然で、贈り物に関するユーザーの興味関心が最も高いことがわかります。
キーワード「クリスマス プレゼント」の検索ボリュームを1としたときの「クリスマスプレゼント」との比較(2024年12月)
このキーワードを細かく見ていくと、スペースあり表記の「クリスマス プレゼント」より、スペースなしの「クリスマスプレゼント」の方が、検索数が44.2倍多いという結果に。
キーワード「クリスマス ギフト」の検索ボリュームを1としたときの「クリスマスギフト」との比較(2024年12月)
同様に類義語である「クリスマスギフト」も、スペースなしでの検索が主流であることがわかります。この結果を踏まえて、Webサイトの表記や広告出稿の際には、「クリスマスプレゼント」「クリスマスギフト」などのスペースなし表記を中心に設定すると効果的といえるでしょう。
どんなキーワードが検索される?
2024年11月、12月に検索された「クリスマス」関連のキーワード(共通のものは背景グレー)。
ただし、「クリスマス×(店舗名)」「クリスマス×(ブランド名)」などの固有名詞とクリスマスの掛け合わせキーワードを除く
2024年11月から12月に検索された「クリスマス」関連のキーワード上位20を比較すると、11月は「クリスマスマーケット」が最も多く検索されており、装飾の準備やクリスマス気分を味わいたい人が多いという印象です。一方、12月は「クリスマスプレゼント」が最も多く検索されており、いよいよ目前に迫ったイベントに向けて準備が本格化していることが想像できます。
2024年12月に検索された「クリスマス」関連の特徴的なキーワード
「贈る相手」に関するキーワードが多数ランクイン
クリスマスプレゼント」「クリスマス プレゼント」が含まれる検索キーワード。ただし、固有名詞との掛け合わせキーワードを除く
プレゼント関連のキーワードについて、何が検索されているかを抽出したところ、プレゼントに何を選んでよいのかわからない人が多いことが垣間見える結果となっています。具体的には、「子ども」「女性」「彼女」「彼氏」「妻」「男性」など、贈る相手を指定する検索が多く見られました。また「いつ渡す」「いつ置く」といったタイミング関連のキーワードもランクイン。このことから、「誰に」「どんなシーンで」贈るかを具体的に示すなど、ユーザーの検索意図に寄り添った訴求が重要だといえるでしょう。
クリスマスの装飾は「手作り需要」が拡大
「クリスマスツリー」や「クリスマスリース」など、クリスマスの装飾に関連する検索キーワード。ただし、固有名詞との掛け合わせキーワードを除く
クリスマスの装飾に関するキーワードでは、「手作り」「折り紙」「オーナメント」など、家庭で楽しむ装飾系キーワードが多く見られます。「クリスマスツリー」と「おしゃれ」「卓上」「ライト」などもランクインしており、省スペースで飾れるものや、SNS映えを意識したものに関心が高まっているともいえそうです。家族や子どもと過ごす時間を重視する層に向けては、手軽に楽しめるアイデアの紹介や商品訴求がポイントになることを意識しましょう。
“シュトーレン”への関心が高い
「クリスマスケーキ」や「シュトーレン」など、クリスマススイーツに関連する検索キーワード。ただし、固有名詞との掛け合わせキーワードを除く
クリスマススイーツに関しては、「シュトーレン」「ブッシュドノエル」「お取り寄せ」など、多様なクリスマススイーツが検索されています。特に「シュトーレン」は、もともとドイツ発祥の伝統的なクリスマス菓子で、フルーツやナッツを練り込んだ生地を砂糖で包んだ保存性の高いケーキで、フランスのクリスマスケーキである「ブッシュドノエル」と並び注目されています。
近年、専門店やベーカリーでの取り扱いも増えていることに加えて、検索キーワードでも「シュトーレン レシピ」「食べ方」「人気」などが上昇しており、“クリスマスを長く楽しむスイーツ”として関心が高まっていることがうかがえます。通常のクリスマスケーキだけでなく、このようなトレンドを踏まえて、店舗販売だけでなく、オンライン購入・予約導線の最適化が重要でしょう。
どんなユーザーが検索している?
検索ユーザーは女性が中心、30〜40代がメイン層
2024年12月にキーワード「クリスマス」「クリスマスケーキ」「クリスマスツリー」「クリスマスマーケット」を検索したユーザーの男女割合を見たところ、「クリスマス」以外のキーワードでは、女性の検索割合が7割と多くなっています。
また、年代別では30〜40代が最も多く、イベントの需要を牽引していることがわかります。年齢層別の傾向を踏まえ、ギフト提案やファミリー訴求など、ターゲットごとのメッセージ設計が鍵となりそうです。
検索前後に何が検索される?
イベントを検索している人は他のイベントの関心も高い
期間:2024/01/01〜2024/12/31
「重複ボリューム」とは、入力キーワードと出力キーワードの両方を検索している人数のこと
最後に、「クリスマス」というキーワードを検索していたユーザーが、その前後にどのようなキーワードを検索しているのかを紹介します。
「クリスマス」の検索はハロウィーン終了直後(11月初旬)から始まり、クリスマス後は「お正月」「正月飾り」「年賀」などのキーワード検索がみられます。このように「クリスマス」を検索しているユーザーは、得てして他のイベントへの関心も高いといえるでしょう。
秋冬のイベントは連続しており、10月下旬〜1月上旬までが一大キャンペーン期間といえます。この時期にあわせた長期的な広告プランニングが有効です。
LINEヤフーのビッグデータをブラウザー上で調査・分析できるツールで、主に検索データをもとに生活者の興味関心を可視化する機能です。今回の検索キーワード傾向は、このツールを使って抽出しています。ご利用には別途契約が必要ですが、今なら7日間の無料トライアルを実施していますので、ぜひお試しください。
2025年クリスマス商戦に向けてYahoo!広告の活用を!
顕在層の獲得におすすめ!「Yahoo!広告 検索広告」
クリスマスに関連する検索ピークは12月24日(クリスマスイブ)、準備は11月から開始するのがポイントとなります。ターゲットは30〜40代の女性をメイン層とした、早期訴求+直前需要の二段階マーケティングが有効です。
クリスマスに関する情報を探しているユーザーに対して、関連する自社サービスや商品を訴求する場合におすすめなのが、Yahoo!広告 検索広告。Yahoo! JAPANでの検索キーワードに応じて、検索結果ページに広告が配信できるため、今この瞬間に「クリスマス」について検索している感度の高いユーザーの集客施策として効果的です。
例えば、「クリスマスプレゼント 彼女」「クリスマスケーキ 予約」などのキーワードで購買直前層にアプローチするなど、時期に応じてクリエイティブを切り替えることで、ユーザーの検索意図に沿った効率的な配信が可能です。
潜在層の獲得におすすめ!「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)」
検索広告に加えて、併用しての活用がおすすめなのが、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)。
ユーザーがニュースや情報を閲覧しているタイミングで画像や動画付きで広告を表示できるため、文字だけでは伝わりづらい自社サービスや商品の魅力を、直感的に幅広いユーザーにアピールできます。11月のクリスマス準備期に興味関心層への認知を高める目的で、まずは単発で利用するのもおすすめです。
検索データから見えるのは、ユーザーの行動は明確なタイミングで変化するということです。クリスマス商戦を制するためには、この変化に合わせて広告戦略を最適化することが重要です。
「装飾需要は11月に」「プレゼント需要は直前に」──。
クリスマス商戦はまさにこれからが本番。前述した検索動向をヒントにYahoo!広告を活用して自社サービスや商品の魅力を訴求し、確実な成果につなげましょう。
Yahoo!広告では、さまざまなビジネスの広告施策に活用いただける「販促カレンダー」を用意しています。今回ご紹介したクリスマスに加えて、毎月の主要イベントにおけるユーザーの検索動向も確認いただけます。ぜひ以下よりダウンロードしてご活用ください。
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