2025年8月のLINE広告アップデート情報を紹介します。
目次
1.目標ROAS最適化・バリュー最適化機能を正式リリース
新たに「目標ROAS最適化」機能をリリースし、ベータ版提供中であった「バリュー最適化」機能についても正式版として提供を開始しました。
これにより、価値の高いコンバージョン(利益率が高い、売上金額が高いなど)に焦点を当てた最適化が可能となり、売り上げの向上やROASの改善が期待できます。
※ROAS(Return On Advertising Spend)広告の費用対効果を表す言葉で、かけた広告費に対して得られた売り上げを示す指標
目標ROAS最適化機能
標準イベント(購入)における「目標ROASの達成」を目的に自動入札を最適化する機能で、ROASが目標値になるように維持したい場合に適しています。
推奨利用シーン
・予算消化やインプレッション量より、ROASを維持することが最優先の場合
・過去の配信実績を基に現実的な目標ROASを算出できる場合
設定方法
1. 広告アカウントで、キャンペーン目的「ウェブサイトコンバージョン」を選択
2. 最適化の対象「標準イベント」→「購入」を選択
3. 入札単価の設定方法「コンバージョン値の最大化を目的に自動で設定」を選択
4. 入札戦略「ROASの目標」を選択し、目標ROASを1〜100,000%の間で入力
バリュー最適化機能
標準イベント(購入)における「コンバージョン価値の最大化」を目的に自動入札を最適化する機能で、購入金額(コンバージョン価値)を最大化したい場合に適しています。
推奨利用シーン
・より高いコンバージョン価値に焦点を当てたい場合
・予算を最大限消化しながら、コンバージョン価値を最大化したい場合
・コンバージョン価値の最適化を実施したことがない場合
設定方法
1. 広告アカウントで、キャンペーン目的「ウェブサイトコンバージョン」を選択
2. 最適化の対象「標準イベント」→「購入」を選択
3. 入札単価の設定方法「コンバージョン値の最大化を目的に自動で設定」を選択
4. 入札戦略「単価の上限なしで1日の予算の消化を最大化」を選択
・本機能を利用するためには、標準イベント「購入」のオプションパラメータである「currency」「value」をイベントコードに追加し、送信する必要があります。また直近30日間で、value値をポストバックした実績がある広告アカウントのみ利用可能です
・購入金額や売り上げなど、購入イベントと関連がある有効なvalue値を送信してください
・必要に応じてタグマネージャー等で動的に値を取得するパラメーター設定等を行なってください
・標準イベントの詳細についてはこちらよりご確認ください
・本機能では、自動ターゲティング及び「1日の推定パフォーマンス」の表示は対応していません
・集計単位・集計対象にて「全体」以外を選択した場合、パフォーマンスレポートでの「CV値」「ROAS」表示は対応していません
2.LINEマンガの配信仕様の変更
LINE広告の配信先「LINEマンガ」が「LINEファミリーアプリ」に統合されます。LINEマンガのみに配信先を設定している場合、次の点にご留意ください。
・現在、LINEマンガのみを選択している広告アカウントでは、この変更により配信先の設定が機能しなくなります。引き続きLINEマンガへのみ配信されたい場合、許可リスト機能でLINEマンガを指定してください
3.LINE Dynamic Adsにおける商品フィードリセット機能追加
LINE Dynamic Adsに商品フィードが設定されている場合に使用可能なリセット機能が追加されます。
これまで商品フィードのリセットには、LINEヤフー社への連絡が必要で、反映までに数営業日を要していました。今回の変更により、広告管理ツール上で即時にリセット操作が可能になります。
・リセット機能を使用すると、既存の商品情報がすべて消去され、設定ページの各項目が初期状態になります
・リセットされると商品情報が削除されるため、配信中のLINE Dynamic Adsが停止します
4.否認アカウントへの審査否認関連の文言やリンクの追加
広告アカウント審査で否認になった場合、当該アカウントの管理画面上に、審査否認に関する文言や審査基準などを確認するためのリンクを追加します。
管理画面ではアカウントリスト上のボタンから、再審査画面(アカウント情報修正画面)への移動が可能となり、円滑な再審査対応が可能となります。
以上がLINE広告の2025年8月のアップデート情報です。
LINE広告は随時アップデートを行っています。アップデート情報を日々の広告運用にお役立てください。
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