- 劇場来場者との継続的なコミュニケーションを実現したい
- 人気投票企画の利便性向上と公平な投票環境を実現したい
- LINE公式アカウントの友だちを増やしたい
- 「吉本新喜劇座員総選挙」「オールマンゲキ翔総選挙」にLINEミニアプリを活用した投票システムを導入
- 劇場内にLINEタッチを設置し、友だち追加や投票参加をスムーズに行える導線を構築
- LINE公式アカウントのリッチメニューで地域ごとに最適な公演情報を配信
- 「吉本新喜劇座員総選挙2025」では投票者数5.8万件、総投票数109万件を記録
- 「オールマンゲキ翔総選挙」では約1カ月で総投票数約1.7万件、友だち数約1.2万人を記録
- 前年のWebフォームを活用した投票企画と比べ、有効投票人数・投票数が増加
- LINE公式アカウントによる継続的な情報発信基盤の構築
劇場来場者との継続的なコミュニケーションを目指して
FANYの運営母体である吉本興業は、祖業のタレントマネジメント事業や劇場運営を中心に、スクール事業やコンテンツプロデュースなど多様な事業を展開しています。
そのなかでFANYは「おもしろいを、もっと一緒に。」をタグラインに掲げ、エンターテインメントプラットフォーム事業を展開。劇場公演のチケットを販売する「FANY Ticket」、オリジナルグッズや地域の特産品を購入できる「FANY Mall」、ファンクラブとオンラインサロンをミックスした「FANYコミュ」など、さまざまなプラットフォームの運営をしています。
FANYのマーケティングを統括する福山氏は、ファンとの関係づくりについて次のように話します。
「吉本の根幹は、“劇場のお笑い”です。一人でも多くの方に吉本芸人のファンになっていただき、いかに劇場に足を運んでもらうか。それが永遠のテーマです」
FANYでは「FANY Ticket」や動画配信サービス、ECサイトなどを横断して利用できる会員基盤「FANY ID」を運営しており、有料・無料を合わせて約600万人の会員を有しています。
2026年5月時点
その会員基盤拡大を進める中で、会員や劇場来場者との継続的なコミュニケーションには課題もあったと続けます。
「会員の多くはお笑いやエンタメに関心が高いユーザーであるため、継続的な情報発信の重要性を感じていました。一方で、メール以外でコミュニケーションを取る手段が限られていたことから、2020年にLINE公式アカウント「吉本興業」を開設しました。他のSNSと比較しても、LINEは若年層から年配層まで幅広く利用されており、コアファンだけでなくライト層とも接点を持てる点に魅力を感じました」
2026年5月時点
FANY会員のメイン層である20〜30代に加え、50代以上のユーザーも多く、他のSNSと比べても、幅広い層と接点を持てるのが特徴
LINEミニアプリとLINEタッチで劇場来場者との接点を創出
そうした中で同社が着目したのが、毎年多くのファンが参加する人気投票企画「吉本新喜劇座員総選挙」です。
2025年7月30日から8月31日まで開催。期間中、ユーザーは1日1回、最大3名まで投票できる仕組みだった
投票体験の向上や公平な投票環境の実現に加え、LINE公式アカウントの友だち追加と継続的なコミュニケーションにつなげることを目的に、2025年の同企画ではLINEミニアプリを活用した投票システムを導入しました。
「前年までは汎用の投票ツールを利用していましたが、デザインの自由度や投票管理に課題がありました。LINEミニアプリを活用することで、LINEを活用した投票基盤を構築でき、同一ユーザーによる重複投票を防ぎやすくなりました。投票の公平性を担保できたことで、ファンだけでなく座員にとっても納得感のある企画になったと思います」
その結果、「吉本新喜劇座員総選挙2025」では、投票者数5.8万件、総投票数109万件を記録するなど、多くのファンに参加いただく企画となりました。
こうした実績を踏まえ、翌年に実施した若手芸人を対象とする「オールマンゲキ翔総選挙」(2026年2月14日~3月14日)でも、LINEミニアプリを活用した投票システムを導入しました。さらにLINEタッチも導入し、ユーザーは毎日投票できる仕組みとすることで、ランキングが日々変動し、芸人によるSNSでの発信とファンの継続的な投票につながる企画を実現しました。
LINEタッチは専用のNFCタグにスマホをかざすだけで、友だち追加やLINEミニアプリ起動などのアクションに誘導できるサービスです。2026年5月時点で2000以上の企業・店舗が導入。ユーザーによる累計タッチ数は100万回を超えています。
「全国4館の劇場内にLINEタッチを設置しました。劇場入り口付近やカプセルトイ周辺など、来場者の目に留まりやすい場所を中心に展開し、投票フォームへスムーズにアクセスできる環境を整えました」
「従来はQRコードを読み込んでからページへ遷移する必要がありましたが、LINEタッチによってその手間を省くことができました。所属芸人の写真入りの投票画面をSNS上でシェアしてくださる方が多く、それを見た方が自分も、と投票してくださる、という好循環が作れたと感じています」
約1カ月で総投票数約1.7万件、友だち約1.2万人を実現
LINEミニアプリとLINEタッチを活用した「オールマンゲキ翔総選挙」では、前年までのWebフォームを活用した投票企画と比べ、有効投票人数・投票数が増加。約1カ月の投票期間で総投票数約1.7万件を記録。新たに約1.2万人が吉本興業のLINE公式アカウントの友だちになりました。
「総選挙をきっかけに多くの方にLINE公式アカウントの友だちになっていただくことができました。投票後も継続的に情報を届けられる環境を構築できたことは、大きな成果だと感じています」
2026年2月14日〜2026年3月14日、FANY社調べ
約1カ月の投票期間で総投票数約1.7万件、新たに1.2万人が友だちになった
こうして新たにつながったユーザーとの接点を生かし、FANYではLINE公式アカウントを通じた継続的なコミュニケーションにも取り組んでいます。
現在、LINE公式アカウントを通じて『お笑いウィークリートピックス』や『今週のおすすめ公演情報』などを週2〜3回配信しています。また、ユーザーの居住エリアに応じて全国10エリア別にリッチメニューを出し分けることで、一人ひとりに最適な情報を届けています。
「例えば『北陸』エリアを設定したユーザーには、北陸専用のリッチメニューを表示しています。『北陸でお笑いを観に行く』をタップすると、石川・富山・福井の公演情報を確認でき、さらに富山を選択すると、富山県内で開催される直近5公演をレコメンドする仕組みです。ユーザーの住む地域に応じて最適な公演情報を届けることで常設劇場やイベント会場への送客につなげています」
ユーザーは近隣エリアで開催される公演情報をスムーズに確認できる
今後、FANYはユーザーのFANY IDとLINEアカウントのID連携も視野に入れています。
「今回、総選挙でLINEミニアプリを活用したことで、例年以上に熱気のある企画を実現できました。毎日投票などのゲーミフィケーション施策にも取り組むことができ、その経験が劇場スタッフの知見となり、LINEを活用した企画への関心が高まっています。今後は劇場公演だけでなく、ライブ配信やアーカイブ配信など、さまざまなコンテンツの情報発信にもLINEを活用していきたいですね。
ゆくゆくはFANY IDとLINEアカウントを連携し、一人ひとりの興味関心に合わせたコミュニケーションを実現したい。例えば、お気に入りの芸人や利用サービスに応じて最適な情報を届けられるようになれば理想です。
LINEタッチで劇場来場者との接点をつくり、LINEミニアプリで利便性の高い体験を提供し、その後はLINE公式アカウントで継続的なコミュニケーションを行う。そうした顧客接点の流れをさらに強化していきたいと思います」
本事例のサービス「LINEミニアプリ」について、詳しく知りたい方は「LINEミニアプリ スタートガイド」をご確認ください。(PDF資料・無料)
本記事内の数値や画像、役職などの情報は全て取材時点のものです
本記事内の実績は取材先調べによる数値です
(公開:2026年7月、取材・文/相澤良晃、写真/川嶌順)
| 企業名 | 株式会社FANY |
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| 所在地 | 東京都新宿区
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| 事業内容 | オンラインチケット販売、オンライン物販、ファンクラブ運営、コンテンツ配信事業、クラウドファンディング事業、メタバース関連事業ほか
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