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2024.08.23
株式会社アラジン ITソリューション本部 課長代理 平川竜士氏
株式会社アラジン(以下、アラジン)は、2002年の設立時から続くデータ復旧サービス「データレスキューセンター」と、2020年にスタートした文字起こしサービス「データグリーン」の2つの事業を展開しています。データレスキューセンターでは、2004年から20年間にわたってYahoo!広告 検索広告を活用し、新規顧客を安定的に獲得してきました。データグリーンでも、長年培ってきた検索広告の運用ノウハウを生かした広告運用により、事業の急成長を実現しています。
同社がどのように検索広告を運用しているか、同社 ITソリューション本部 課長代理の平川竜士氏(以下、平川氏)に話を聞きました。
・データ復旧に関する情報を求めるユーザーにアプローチすることで、新規顧客の獲得につなげたい
・「地域ターゲティング」機能を活用し、コンバージョン数の多い大都市を中心に広告を配信・広告表示アセット機能の「画像アセット」を活用し、視覚的に訴求することで広告のクリック率を向上
・データレスキューセンターでROAS(広告費に対する売り上げの割合)約350%、データグリーンで約250%のROASを記録・「画像アセット」の設定後、導入前と比較して広告のクリック率が約10%向上
アラジンは、パソコンやサーバー、USBメモリーなど、さまざまな記録メディアのデータ復旧サービスであるデータレスキューセンターを柱として2002年に創業。2004年から「Yahoo!広告 検索広告(導入当時はオーバーチュア社のサービス)」を活用しています。平川氏は当時を以下のように振り返ります。
「創業当初は、『タウンページ』などの紙媒体に広告を出していましたが、リーチできる範囲が限られた地域になってしまうという課題がありました。そんなとき目に留まったのが、Webサイト上のリスティング広告です。検索されたキーワードに応じて広告を表示できる点と、日本全国のユーザーにリーチできる点が当時の課題を解決するには最適でした。以来20年近く、Yahoo!広告 検索広告に出稿しています」
広告運用を担当する平川氏は、情報を求めるユーザーにリアルタイムでアプローチできる「Yahoo!広告 検索広告」のメリットを挙げ、長期間にわたる活用につながっている理由を説明します。
「例えば、データ復旧サービスを利用するお客さまの多くは、データが壊れるというピンチに直面して初めて、対応策を検索します。そう頻繁に起きるアクシデントでもないため、基本的にリピーターは少なく、検索広告を出稿し続けることで顕在顧客に常にアプローチし、新規ユーザーを獲得する必要があります。また、Yahoo!広告 検索広告は他社のリスティング広告よりもCPAが低い傾向があり、当社には欠かせないツールとなっています」
アラジンでは、デザイン以外の広告運用業務をすべて自社内(インハウス)で完結しています。これにより、広告出稿のノウハウを社内で蓄積することができ、状況の変化に応じて迅速に対応できるという利点があるといいます。
「検索広告のクリック数などの反応を見て、日々細やかに調整を加えています。20年近く運用を続けてきて、どんな検索キーワードならどのくらいお客さまがクリックしてくださるかなどのノウハウが、社内に蓄積できるようになりました」
長年のノウハウを生かして、アラジンでは2020年にスタートした文字起こしサービス「データグリーン」でも、Yahoo!広告 検索広告の運用を開始。同社が参入した時点で多くの競合他社が存在していたといいますが、検索広告が事業の成長に貢献しました。
「サービスとしては後発組でしたが、当時、文字起こしサービスの業界はデータ復旧サービスの業界ほどWeb広告の出稿量が多くないという傾向がありました。データレスキューセンターで培ったノウハウを生かして検索広告を積極的に活用することで、データグリーンは事業の急成長を遂げることができたのです」
アラジンはYahoo!広告 検索広告の出稿にあたり、地域ターゲティング機能を活用して広告の表示先を設定しています。
「最初は日本全国に広告を配信していましたが、人口に比例して、東京や大阪などの大都市を中心にデータ復旧のお申し込み(コンバージョン)数が多いことが分かりました。そこで現在は地域ターゲティングを用いて、コンバージョン数の多い大都市に集中して出稿するように設定しています」
また、2024年4月に提供を開始した「画像アセット」も活用しています。画像アセットは広告表示アセットの機能の一つで、広告のタイトル・説明文などのテキスト情報に加え、画像を表示することで視覚的にユーザーに訴求できます。
※ 画像はイメージです。実際の掲載結果とは異なる可能性があります。 ※ 最も効果が期待されるパターンで掲載されるため、複数の画像が出る場合があります。
アラジンでは画像アセットを用いて、データレスキューセンターの広告にデータ復旧作業のイメージを想起させる画像を、データグリーンの広告には文字起こしや会議を想起させるイメージ画像などを表示しています。
「私がユーザーでも、文字だけの広告よりもイメージ画像がついている広告のほうがクリックしたくなると思い、機能のリリース後、すぐに設定しました。画像アセットを追加する前後2カ月半の期間でクリック率を比較すると、データレスキューとデータグリーンの両サービスともクリック率が約10%増加しました。期待していたクリック数の増加に非常に満足しています」
アラジンは広告運用のKPI(重要達成度指標)として「ROAS(広告費に対する売り上げの割合)」と「CPA(顧客獲得単価)」を高い水準で維持することを掲げています。
「データレスキューセンターのROASは350%ほどで推移していて、CPAとともに10年以上にわたって高水準を維持しています。一方、データグリーンはROASが250%前後ですが、2023年のCPAは2021年と比較して10%ほど改善していて、コンバージョン数は増加傾向にあります」
データグリーンのCPA改善には、運用面での細かな工夫も貢献しているといいます。
「データグリーンはデータレスキューセンターと異なり、定期的に依頼をされるリピーターのお客さまの割合が高いという特徴があります。特に繁忙期にはCPAを少し高めに設定してでも積極的に広告を出稿することで、後にリピーターにつながる新規顧客を獲得したり、以前ご利用いただいたお客さまに再び広告経由でご利用いただけたりといった効果が出ています」
アラジンの事業成長に欠かせない存在となっているYahoo!広告 検索広告の運用について、平川氏は今後も継続して活用していきたいと展望を語ります。
「データレスキューセンターは、広告によって常に新規顧客の開拓を続ける必要があるビジネスのため、今後も出稿を続けていくつもりです。以前、他社の動画広告を試したこともあるのですが、コンバージョン数が思うように伸びず、CPAも予想以上に高くなってしまったことがありました。お客さまはデータ復旧が必要な状況になってから初めて検索行動に移るため、事前に当社の認知度を上げてもそこまでの効果は見込めなかったんです。以来、検索広告のみで勝負しています。これまで蓄積してきたノウハウを今後もブラッシュアップしながら、また新たな機能が出てきたら必要に応じて取り入れていきたいと思っています」
(公開:2024年8月、取材・文/POWER NEWS編集部 小泉明奈)
※ 本記事内のサービス、数値、画像、役職などの情報はすべて取材時点のものです※ 本記事内の実績は取材先調べによる数値です
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