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サービス情報 公開日:2025.08.28

コミュニケーションに溶け込む!若年層に届く「LINEプロモーション絵文字」




LINEヤフー株式会社 大場美穂、松岡恭兵

※ 当事例は、MarkeZineに掲載された記事の転載となります。

LINE公式アカウント

LINEヤフーは、2025年4月から「LINEプロモーション絵文字」の提供を開始。5月末には「リアクション機能」のアップデートによって、LINEプロモーション絵文字もリアクションに用いることができるようになり、今後さらなる利用拡大が見込まれている。本記事では、同社の担当者にLINEプロモーション絵文字ならではの強みから効果的にリーチ可能なユーザー層、活用イメージや期待できる効果まで聞いた。

送信数が拡大するLINE絵文字を活用できる、LINEプロモーション絵文字

MarkeZine編集部(以下、MZ):はじめに「LINEプロモーション絵文字」の概要について教えてください。

 

大場:LINEプロモーション絵文字は、ブランド認知の拡大やLINE公式アカウントへの友だち集めを実施できるサービスです。ユーザーは企業のLINE公式アカウントを友だち追加することで、無料でLINEプロモーション絵文字をダウンロードできます。

大場:LINE絵文字は2022年にリリースしてから、絵文字の月間平均送信数が134%、送信ユーザー総数も154%(2025年7月時点、LINEヤフー調べ)と順調に推移してきました。通常の広告媒体はプッシュ型が多い中、LINEプロモーション絵文字や「LINEプロモーションスタンプ」は、ユーザーに使っていただくことで自然に認知が広がるという独自の特徴があります。

LINEヤフー株式会社 コーポレートビジネスカンパニー ビジネスPF統括本部 プロダクトマーケティング本部 プロダクトマーケティング1部 アドフレンド1チーム 大場美穂氏


2019年に旧LINE(現LINEヤフー)に入社。LINE公式アカウントの事業企画室にて、LINEプロモーションスタンプの商品企画や営業推進を担当。2024年からは、立ち上げ段階から参画したLINEプロモーション絵文字の企画業務に従事している。

企業やブランドの世界観をダイレクトに表現

MZ:今一度、LINEプロモーションスタンプとの違いを教えてください。

 

大場:LINEプロモーション絵文字とLINEプロモーションスタンプには、大きく2つの違いがあります。1つ目は利用者層です。どちらも女性ユーザーが多いのですが、LINEプロモーションスタンプは40代〜50代以上の女性の割合が高い一方、LINEプロモーション絵文字は若年層、特に10代の利用割合が高い特徴があります。その理由として、10代は小さなデザインを好むトレンドがあることに加え、単体利用だけでなく縦や横に絵文字をつなげて利用できるため、表現の幅が広がって使いやすいことが考えられます。

 

 2つ目はクリエイティブです。LINEスタンプは表示サイズが大きく、静止画だけでなくアニメーションやビッグスタンプなど様々な種類があります。企業キャラクターや商品とクリエイターのコラボレーションもしやすく、自然にブランドを馴染ませられる点が特徴です。

 

 一方、LINE絵文字はサイズが小さいため、複数の要素を詰め込むのは難しいといえます。しかしPR表現の規定に違いがあり、LINEプロモーションスタンプよりもLINEプロモーション絵文字のほうが商品単体の表現やブランドカラーを模した文字表現を実現できます。そのため、企業の世界観をより直接的に表現できる点が強みです。

LINEプロモーション絵文字の表現のイメージ

MZ:LINEプロモーション絵文字のリリースについて、企業側の反応はいかがでしたか。

 

松岡:多くの企業が若年層、特にZ世代ユーザーとの新規接点の獲得から関係構築を課題として捉えています。その理由として、若年層は多様な媒体で情報収集をしており、情報消費のスピードが速いことが挙げられます。企業からの発信によるコミュニケーションだけでなく、よりブランドのエンゲージメントを高めるような顧客体験や接点が必要になってきていると感じます。

 

 そんな中、若年層の利用割合が高いLINEプロモーション絵文字は、クライアント企業からも「LINE絵文字は文中での利用や単体での表現など複数の利用用途があるため、ユーザー同士の日常会話の中で、自然な形で継続的な接点創出につながる」と期待感の高まりを感じますね。日常的なコミュニケーションの中で、自然な形で企業のPRができる点は、導入を検討いただく大きな理由になっています。

リアクション機能がアップデート!若年層と自然な形で接点を創出

MZ:5月末にはLINE絵文字の「リアクション機能」のアップデートが行われました。詳しく教えてください。

 

大場:2021年にリアクション機能がリリースされた当初は、固定された6つのリアクション絵文字から送信されたメッセージに対するリアクションを選ぶ形でした。リアクション機能の利用は右肩上がりで増えており、国内で1日約2,500万回も使われる機能(2025年5月時点、LINEヤフー調べ)となっています。加えて、機能のアップデートにより使える絵文字の種類が広がったことで、リリース後もさらに利用が拡大しています。

LINEヤフー調べ

大場:今回のアップデートでは、LINEプロモーション絵文字も含め、無料・有料問わずユーザーが保有するすべてのLINE絵文字をリアクションで使えるようになりました。リアクションで表現の幅が広がり、自己表現ができる。そんなコミュニケーションの楽しさが感じられる機能になっています。

MZ:絵文字のレパートリーを増やすニーズも高まりそうですね。


大場:その通りだと思います。無料だとより気軽に増やせることもあり、アップデート以降、無料のダウンロードタブ(LINEスタンプ・LINE絵文字合算)のPV数は130%伸びています(2025年6月時点、LINEヤフー調べ)。

 

 また興味深い点として、先ほどLINEスタンプやLINE絵文字の利用者層は女性ユーザーの割合が高いとお話ししましたが、リアクション機能は男性ユーザーの利用割合も高いことが挙げられます。性別問わず若年層により効果的にアプローチできる点も、リアクション機能がアップデートされたLINEプロモーション絵文字の魅力の一つですね。

LINEヤフー調べ

MZ:LINEプロモーション絵文字もリアクション機能で活用できるようになったことについて、企業側の反応はいかがでしょうか。

 

松岡:LINEプロモーション絵文字の導入に際して、決め手の一つになっているといっても過言ではないと思います。若年層のコミュニケーション文化においてリアクション機能は、最小限のコストで「既読無視していない」と意思表示をしながら、自分の気持ちを表現できるツールといえます。

 

 特に10代は自己表現欲求が強い傾向があるため、無料で入手可能なLINEプロモーション絵文字でリアクションができるのは、ユーザー目線でも魅力的です。

LINEヤフー株式会社 コーポレートビジネスカンパニー ビジネスデザイン統括本部 第一ビジネスコンサルティング本部 ビジネスコンサルティング3部 セールス1チーム 松岡恭兵氏


2019年に旧LINEに入社し、LINE Payの大手クライアント向け導入推進を担当。その後LINEの販促事業にも携わり、現在はLINEヤフーで大手クライアントの営業として、同社が提供するサービスについてクライアントのニーズに合わせた提案を行う。

松岡:また、若年層の間では「限られた絵文字表現の中で、いかにセンスのあるリアクションを作るか」という文化が醸成されてきたと感じます。これこそLINEならではのコミュニケーション文化であり、LINEプロモーション絵文字は企業が若年層と自然な形で接点を持てる、新しい手法になると考えています。

表現の幅が広がる!LINE絵文字を用いた新しいコミュニケーションの形

MZ:次に、LINEプロモーション絵文字の活用イメージについて教えてください。


大場:商品単体でのPR表現ができるため、ブランドや企業のカラーを押し出した絵文字が作れます。世界観を重視する企業は、特に相性がいいのではないでしょうか。

 

 その活用イメージの一つとして、LINE絵文字を用いた新しいコミュニケーションの形もあると考えています。たとえば、大人数で「何か食べに行く?」というやり取りの中で、食べ物を模したLINE絵文字でリアクションすることで、アンケート回答の役割が担えます。LINEプロモーション絵文字で商品や企業ロゴを前面に押し出したクリエイティブを作成することで、ユーザーにおもしろさや便利さを感じてもらえるため、LINE絵文字を介して企業に親しみを抱いてもらうことができます。

大場:一方で、ユーザーの身近にはない商品やローンチしたばかりなど認知を伸ばしていきたいブランドであっても、クリエイターとのコラボレーションによって魅力的なLINEプロモーション絵文字を作ることも可能です。クリエイターの世界観でのブランド訴求やファンへのリーチによる相乗効果も期待でき、認知拡大やファンマーケティングに活かせます。また、LINEプロモーション絵文字はダウンロード時に企業のLINE公式アカウントの友だち追加が必須のため、ダウンロード数が増えれば必然的に友だち数の増加にもつながります。

 

 目的や戦略に応じて、ブランドの世界観を前面に押し出したクリエイティブの制作と、クリエイターコラボでデザイン性を高めた訴求を行う、この2種類のアプローチが可能です。

 

MZ:効果的な訴求を実現するクリエイティブのポイントはありますか。

 

大場:LINE絵文字はLINEスタンプのように単体で送信したり、文中やリアクションで用いたりと、利用用途が多彩です。複数のLINE絵文字を組み合わせた送信も可能なため、それを意図したデザインのクリエイティブも効果的だと思います。

 

松岡:興味深い事例では、LINE絵文字を組み合わせて用いることで、友人同士で飲み物を一緒に飲むような疑似体験を表現したユーザーがいました。今後はリアクション機能に特化したデザインを戦略的に作ることも、LINEプロモーション絵文字施策のポイントになると見ています。

ブランドリフト効果も!態度変容まで結びつくLINEプロモーション絵文字

MZ:LINEプロモーション絵文字のリリースにあたり、企業の先行トライアルを実施したとのことですが、どのような結果がでましたか。

 

松岡:期待していた以上の成果で、Z世代の活用が目立ちました。ある企業では、過去に実施したLINEプロモーションスタンプ施策と比較して、若年層のLINEプロモーション絵文字のダウンロード数が135%高い結果となりました(2025年3月時点、LINEヤフー調べ)。また、LINEプロモーション絵文字のダウンロードがきっかけで友だち追加した10代~20代のユーザーは、「このブランド・商品を他の人にも勧めたい」という推奨意向も高かったのです。加えて、「買いたい」「もっと知りたい」といった態度変容も+14ポイントと大きくリフトしました。

 

 これまでLINEプロモーションスタンプでは反応しなかった若年層、特に10代から20代の新規ユーザーが、LINEプロモーション絵文字によって推奨意向や購入意欲といった態度変容まで結びつく結果となりました。

大場:また、LINEプロモーション絵文字単体、LINEプロモーションスタンプ単体でそれぞれダウンロードした人には大きな差はありませんでしたが、両方ダウンロードした人は推奨意向が+5.7ポイントという結果になりました。LINEプロモーションスタンプは40代〜50代以上、LINEプロモーション絵文字は若年層と、異なる層にアプローチできるため、両方を組み合わせることでより幅広いリーチが可能となります。


 なお、これらのデータはリアクション機能のアップデート前のものとなり、今後はさらなる効果が期待できると考えています。

今後も広がる、LINEプロモーション絵文字の可能性

MZ:最後に、今後の展望を教えてください。

 

松岡:LINEプロモーションスタンプやLINEプロモーション絵文字は、ユーザーが広告主の代わりに企業をPRしてくれる面を持つ、独自性のあるサービスです。コミュニケーションに自然に溶け込める、唯一無二の広告といえるのではないでしょうか。


 またリアクション機能がアップデートされたことで、ユーザーは自分がもつLINE絵文字のラインアップを拡充したいと考えるでしょう。LINEプロモーション絵文字であれば無料でダウンロードできますから、企業側にとって大きなチャンスとなります。LINEプロモーション絵文字を通じて、企業とユーザーの良質なコミュニケーションの実現に寄与していきたいです。

 

大場:LINEプロモーション絵文字の可能性は、今後さらに広がっていくと考えます。企業ならではの世界観やブランドの空気感を組み込んだLINEプロモーション絵文字によるコミュニケーションを上手く活用し、多くの企業と新しい事例を作っていきたいですね。


 商品設計に関しては、ユーザーに見つけてもらいやすく、スムーズにダウンロードしていただけるよう、導線や表示方法の改善に取り組んでいます。合わせて、企業とユーザーの距離を縮められるようなコミュニケーション手法や、メニュー展開のあり方についても検討を進めているところです。今後も、より多くの企業様にご活用いただけるサービスを目指し、引き続き挑戦していきたいと考えています。

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