DE&Iに関するユーザーボイスの傾向と広告事例(2)
当社に寄せられたユーザーボイスのデータ分析により、DE&Iの観点で注目すべき傾向が明らかになりました。ここでは、実際の広告事例や表現に対するユーザーボイス内容を紹介します。
ユーザーボイスから見えてきた2つの傾向
ユーザーボイスの内容から、以下2つの表現傾向が特に問題視されていることが分かりました。
「こうあるべき」といった決めつけ・押しつけ表現
成果に注目するあまり、「絶対」「恥ずかしい」「当然」「こうあるべき」といった強い決めつけの表現が使われている広告に対して、敏感な反応が見られました。これらは特に独身者や一定の年代の方など、特定の属性に対して価値観の押しつけとなる場合があり、ユーザーの反発を招いています。
〇〇は、こうであろうという決めつけ
一定の年代、または独身の方は、パートナーを探しているという決めつけ
独身であることが、問題であるかのような表現
コンプレックスを煽る・揶揄するような表現
加齢や身体の特徴に対するコンプレックスを刺激するような広告が、嫌悪感を抱いたという多くのユーザーボイスを集めていました。特に「胸」や「体型」など、特定部位の強調表現は、セクハラや不快感につながるリスクが高く、慎重さが求められます。
年齢的な衰えを揶揄するなどのコンプレックスを煽る表現
「〇〇歳代は」「〇〇世代は」との決めつけ
過度に身体の一部を強調する
女性を起用した過度な表現のクリエイティブ
性加害が問題になっているのに、女性に対する配慮が感じられない。
ユーザーボイス②:女性ですが、セクハラと感じる広告です。表示されると気分が悪いです。
Yahoo!広告では、ユーザーから広告に対する敏感な反応がが多数寄せられた広告については掲載が停止されることがあります。DE&Iの観点からも、広告内容の多角的な検討が不可欠です。
多様な立場を尊重した広告表現へ
商品やサービスの魅力を伝えたいあまり、以下のような表現が使われていないか、今一度確認が必要です。
• 「恥ずかしい」「絶対にやるべき」といった決めつけ表現
• 「みんなはこう思っている、 やっている」という同調圧力
広告を目にするユーザーは多様であり、その受け止め方もさまざまです。誰かにとって不快・不適切に感じられる表現が含まれていないか、複数の視点で見直しを行うことが重要です。
ユーザーの信頼を得る広告制作の第一歩として、「多様性を意識する」ことを、クリエイティブ制作の現場で求められています。
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