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Webマーケティング入門 公開日:2021.08.19 更新日:2025.08.01

ディスプレイ広告にかかる費用は?課金方法やコストを抑えるコツを紹介

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型) ディスプレイ広告(予約型) LINE広告

画像や動画を使うため視覚的な訴求力が高いといわれるディスプレイ広告は、まだ自社の商品やサービスを認知していない潜在層へのアプローチやブランディングに効果的です。しかし、活用前に気になるのは「どのくらい費用がかかるのか」「どのくらい予算を用意すべきなのか」といったコスト面ではないでしょうか。

 

ここではディスプレイ広告に関する費用に注目し、課金の仕組みや相場、費用対効果を高めるための運用上のコツまでを紹介します。

 

目次

ディスプレイ広告とは?

ディスプレイ広告とは、Webサイト内の広告枠に表示される画像、動画、そしてテキストで構成されるWeb広告の一種です。画像や動画、テキストなどを使うことで、ユーザーの興味関心をひくことができるのが特徴です。

ディスプレイ広告表示例(Yahoo!広告 ディスプレイ広告)

主なディスプレイ広告の媒体

ディスプレイ広告を配信できる配信媒体は複数あります。配信媒体ごとに配信面やユーザー層が異なるため、アプローチしたいユーザー層と相性のよい媒体選定を行うことが重要です。ここでは、代表的な媒体について紹介します。

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)(YDA)

Yahoo!広告 ディスプレイ広告には「運用型」と「予約型」の2種類がありますが、ここでは「運用型」に絞って解説します。

 

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)は、日本最大級のユーザー数を誇るYahoo! JAPANをはじめ、Yahoo!ニュースなどのサービスページ、LINEヤフーと提携した ネットワークパートナーおよびLINEアプリなど、多様なメディアに広告配信されます。

 

さまざまな目的・シーンでインターネットを利用するユーザーと多岐にわたるタッチポイントが作れるのが強みです。

Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)の詳細は、以下より資料をダウンロードしてご確認ください。

 

Yahoo!広告の詳細は、以下のサービストップページもご確認ください。

GDN(Googleディスプレイネットワーク)広告

GDNは、Google 広告で配信可能なディスプレイ広告です。

 

Googleの所有するサービス(GmailやYouTubeなど)、提携サイトほか、Googleアドセンスを利用しているWebサイトに広告を配信できます。

 

LINE広告

LINE広告は、国内月間アクティブユーザー数9800万人(2025年3月末時点)が利用するコミュニケーションアプリ「LINE」に広告を配信できるサービスです。配信面も豊富で、多くのユーザーが利用するトークリスト、LINE NEWSなどに広告配信できるなど、さまざまな配信面でユーザーにアプローチできます。また、YouTube広告もディスプレイ広告の一種として活用されることがあります。

 

ディスプレイ広告については以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひあわせてご覧ください。

 

>「ディスプレイ広告とは?リスティング広告とどう違う?成功させるコツも解説」を読む

ディスプレイ広告が掲載される仕組み

ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリなどの広告枠に広告を掲載する仕組みです。

 

掲載できる広告枠には上限があります。限られたスペースに特定の広告を掲載するため、広告を掲載する機会が発生したタイミング、つまりユーザーが広告枠を有するWebサイトなどにアクセスした瞬間に「広告オークション」が行われ「オークションランク」が算出されます。その結果、オークションランクの高い広告主のバナーが掲載されます。

 

ディスプレイ広告のオークションランクは、広告の掲載順位やクリック単価に影響を与える重要な指標です。広告サービスによってその算出方法が異なりますが、入札価格、広告の品質など、複数の要素を掛け合わせて算出されます。
 

例)Yahoo!広告 ディスプレイ広告の仕組み


なお、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)の場合は、出稿目的に合わせて最適なキャンペーンを作成することが可能です。出稿目的は以下より選択できます。

 

●サイト誘導
●動画再生
●アプリ訴求
●コンバージョン
●商品リスト訴求
●ブランド認知
●友だち追加(※一部のお客さまのみに提供しているキャンペーン目的)
 

ディスプレイ広告の課金方式

ディスプレイ広告には複数の課金方法があり、広告の目的に応じた課金方法を選ぶことが何よりも重要です。


ここではディスプレイ広告の代表的な3つの課金方法について、メリットと注意点をそれぞれ解説します。

クリック課金

クリック課金は、ユーザーが広告をクリックした回数で費用が決まる方式です。広告が掲載されても、クリックされなければ費用は発生しません。1回のクリックに対して実際に請求される費用は、オークションがおこなわれたタイミングで決定されます。この費用は「オークションで競合を上回るために必要な最低金額」となるため、設定した入札価格よりも低くなるケースも少なくありません。

 

1クリックにかかる単価の相場は、ターゲティングの条件や競合の多さによって変わります。例えば、売り上げにつながりやすいと考えられるターゲティング条件や競合の多い業界では、広告掲載を狙う他社が入札価格を高く設定することがあります。この場合は、広告費用が高くなる傾向にあります。

 

クリック単価については、以下記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

>「リスティング広告のクリック単価(CPC)とは? 最適化の方法も解説」を読む

クリック課金のメリット

クリック課金はクリックされなければ費用が発生しないため、余計な費用がかからないのがメリットです。広告をクリックしたユーザーは商品やサービスに対して興味を持っている可能性が高く、CVにつながりやすいユーザーに絞って広告費をかけられます。

クリック課金の注意点

クリック課金は、業界やキーワードによって広告の費用が変わります。広告掲載を狙う競合の多い業界やキーワードで出稿したい場合、広告費が高額になる可能性があるため注意してください。

インプレッション課金

インプレッション課金※は、広告が掲載された回数に応じて費用が決まります。一般的に広告が1,000回掲載されるごとに費用が発生する方式が採用されており、掲載1,000回あたりの単価をCPM単価といいます。掲載された時点で費用が発生するのが特徴です。

※Yahoo!広告では「ビューアブルインプレッション課金」

 

CPMについて、こちらの記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
>「CPMとは? 概要から計算方法、メリット・デメリットまで幅広く紹介 」を読む

インプレッション課金のメリット

インプレッション課金は、表示回数が最大になるように広告が掲載されます。そのため、多くのユーザーに広告を見てもらえる可能性が高いのがメリットです。ブランドや商品の認知拡大を目指す場合に適しています。

インプレッション課金の注意点

インプレッション課金は広告が掲載された時点で課金され、そのあとサイトへの誘導やコンバージョンにつながったかどうかは考慮されません。このように、広告の成果にかかわらず費用が発生する点に注意が必要です。

動画再生課金

動画再生課金は、動画の再生回数に応じて費用が発生する方式です。広告が一定秒数視聴されたときに「再生された」とみなし、その秒数は広告媒体によって異なります。視聴秒数が基準に満たなかった場合は、費用は発生しません。

動画再生課金のメリット

動画再生課金は一定の秒数視聴されたときに課金されるため、動画に興味を持ってくれたユーザーに対してのみ費用をかけられるのがメリットです。広告に興味がなく視聴しなかったユーザーには費用が発生しないため、余計な広告費を抑えられます。

動画再生課金の注意点

動画再生課金は、広告クリエイティブに動画を採用するときの課金方式です。動画を視聴してもらえなければ意味がないため、テキストや画像だけの広告と比べてクリエイティブにより工夫が必要になる点に注意してください。

ディスプレイ広告をはじめるのに必要な予算・単価

では、実際にディスプレイ広告をはじめるにあたり、どのくらいの費用を見込めばよいのでしょうか。予算の決め方や費用感について紹介します。

ディスプレイ広告の予算の決め方

Web広告は素早くPDCAを回すことで継続的な成果を上げられるところに強みがあります。日々の運用を通じて成果や課題に関するデータを集め分析することで、コストパフォーマンスの高い広告運用を目指しましょう。


一般的に、最適な予算の目安は「目標を1件獲得するのに必要な単価/費やしてもいい金額(顧客獲得単価)」と「広告で獲得したい獲得件数」を掛け合わせることで、予算の目安を導き出せます。
 

例えば、ECサイトで商品を100件販売することを目標に広告を出稿する場合には、1件あたりの顧客獲得単価を1,000円として目標獲得件数の100件と掛け算すると、広告予算の目安は100,000円であると算出できます。

なお、Yahoo!広告でディスプレイ広告(運用型)を配信する場合、広告主は広告管理ツールで1日に使用する予算の上限の設定ができます。そのため、突然コストが増加して予算を超過してしまうといったリスクを回避しつつ、予算に応じた運用ができます。


一方、リスクを制御できるかわりに、1日の設定金額をあまりに低く設定してしまうことで広告の露出が抑えられてしまい、思うように成果が上がらなくなるといった事態も想定されます。また、広告の品質が悪い、もしくは入札単価を低めに設定している場合、広告が表示されにくく予想以上に予算を消化できないこともあるので注意しましょう。

 

ディスプレイ広告の費用感(クリック単価・CPM単価の目安)

ディスプレイ広告のクリック単価は、広告の掲載される場所などによっても変動しますが、1クリックあたり数円から数十円、インプレッション課金のCPM単価の相場は数十円〜数百円程度とされています。

 

ただし、この金額はあくまでも目安で、ターゲティングの条件や競合の多さなどによって単価が目安よりも低くなったり高くなったりする場合がある点に注意してください。

 

ディスプレイ広告の掲載費用・単価を抑える4つのコツ

ここでは、ディスプレイ広告の掲載費用や単価を抑えるコツを4つ紹介します。

1.ターゲットユーザーを絞り込む

広告を掲載するターゲットの幅を広げると多くのユーザーにアプローチが可能ですが、コンバージョン率が下がってしまう可能性がある点に注意しましょう。


商品やサービスのターゲット層以外に広告を掲載すればその分多くのユーザーに広告を見てもらうことはできますが、コンバージョンにつながらず広告費だけが発生してしまう恐れがあります。広告の費用対効果を上げるには、自社の商品やサービスに最適なユーザーにターゲットを絞って広告を掲載するのが効果的です。

 

ディスプレイ広告には年齢・性別・地域・過去の検索キーワードなど、さまざまな属性で掲載対象のユーザーを絞り込めるターゲティング機能が用意されているので、活用しましょう。また、ユーザーの属性だけでなく広告の掲載先も絞り込めます。例えば「化粧品に関する広告なので、美容系サイトの広告枠に掲載する」といった設定が可能です。


ターゲットと親和性の高い掲載先に絞ることで、クリックやコンバージョンにつながりやすいユーザーへ効率的に広告を届けられ、費用対効果の改善につながります。
 

2.リターゲティング運用を行う

リターゲティングはターゲティング方法の一つで、過去に自社サイトを訪れたことがあるユーザーに向けて広告を配信できます。

自社サイトを訪れたユーザーは商品やサービスに対して興味関心を持っている可能性が高く、リターゲティング広告で再アプローチするとクリックやコンバージョンにつながりやすいのがメリットです。

 

年齢や性別など属性によるターゲティングに加えて、リターゲティングも積極的に活用しましょう。

 

関連記事>「リターゲティング広告とは?仕組みや広告運用のポイントを解説」を読む
 

3.最適なタイミングで配信する

ディスプレイ広告は広告を配信する曜日や時間帯を指定できるため、商品やサービスの特性に合わせて設定しましょう。


例えば、ビジネスに関する商品であれば一般的な業務時間である平日の9〜18時頃、個人をターゲットにしたサービスであれば、平日の夕方以降や週末に配信するなど、ターゲットユーザーが広告を見る可能性の高い時間帯に配信すると、より効率的に広告を届けられます。また、曜日や時間帯を絞ることで、無駄な広告費の発生も防ぐことができます。

 

扱う商品やサービスによって最適なタイミングは異なるため、自社製品やターゲットの特性にあったタイミングを確認した上で設定をしましょう。
 

4.広告の画像やテキストを改善する

広告の費用対効果を上げるには、魅力的な広告を掲載してユーザーに興味を持ってもらわなければなりません。そのため、広告の画像やテキストを改善していくことが大切です。広告の画像やテキストが魅力的であれば、ユーザーの目に留まってクリックされる確率が上がるでしょう。ランディングページの内容と合った画像やテキストを広告に取り入れると、コンバージョン率が向上し、限られた広告費のなかで売り上げアップが期待できます。

 

広告の画像デザインなどクリエイティブの改善について、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ以下の記事もご確認ください。
>「バナー広告で成果が出るバナーデザインは? 着目すべきポイントを紹介」を読む

 

なお、Yahoo!広告 ディスプレイ広告では、ディスプレイ広告用の画像を用意するのが不慣れな方でも簡単にクリエイティブ作成ができる「LINE Creative Lab」を活用できます。豊富なテンプレートが用意されており、広告クリエイティブを簡単に作成できます。ディスプレイ広告をはじめて利用される方はこうした初心者向けのサービスも提供している配信媒体のサービスを活用するのがおすすめです。
 

はじめてのディスプレイ広告運用なら「Yahoo!広告 ディスプレイ広告」「LINE広告」がおすすめ

ディスプレイ広告をはじめて実施する運用初心者であれば、LINEヤフー株式会社が提供する「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)」の活用がおすすめです。Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)では多くのユーザーが利用するYahoo! JAPANなどに広告を配信できるほか、

 

●初期費用はなし
●広告予算は自由に設定可能
●広告費用は成果が出た分だけ(クリック課金の場合)

 

と、少額からでも広告出稿ができます。

 

例えば、フィットネスジムを運営する事業者が「チラシのかわりにディスプレイ広告でWebサイトへ集客(2,000セッション目標)し、キャンペーン情報を伝えたい」というケースがあったとします。このとき、顧客獲得単価として入札単価の上限を50円とした場合、50円×2,000=で10万円という予算で広告運用が可能です。また、単価の上限や達成したい成果によっては数万円でも始めることができます。

 

また、Yahoo!広告ではじめてディスプレイ広告を利用される広告主向けに、無料で利用できる設定代行サービスが提供されています。LINEヤフーのディスプレイ広告の専門スタッフが配信に必要な設定を代行するサービスで、以下の内容を代行してくれます。

 

●新規キャンペーンの作成
●広告グループの作成
●おすすめのターゲティング設定
●画像広告の作成(2種類)

 

「どのような画像を準備すればよいのか見当がつかない」「配信の設定方法がわからない」という方も安心してディスプレイ広告運用をスタートすることができますので、ぜひご検討ください。
 

実際に始める前の窓口として、「お問い合わせ窓口」に相談することも可能です。

また、同じLINEヤフー社が提供する「LINE広告」の利用もおすすめです。

 

国内月間アクティブユーザー数9,800万人(2025年3月末時点)が利用するコミュニケーションアプリ「LINE」に広告を配信できるため、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)と合わせて活用することで、幅広いユーザーにリーチできるでしょう。

 

なお、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)を利用している場合は、LINEアプリの一部広告枠にも配信することが可能です。詳細は、以下のページをご覧ください。

LINEへの配信に関するよくある質問

ディスプレイ広告の料金は少額でも始められる! 初心者でも安心な媒体を選ぼう

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