Yahoo!広告 検索広告で成果を「見える化」|コンバージョン測定の設定方法
Yahoo!広告 検索広告を運用するうえで重要なのは、「検索広告がどこまで成果につながっているか」をきちんと把握することです。そのために重要なのが、広告運用による成果や課題を可視化するコンバージョン測定です。
本記事では、Yahoo!広告 検索広告におけるコンバージョン測定の基本概念、種類、実装手順からデータ確認までをわかりやすく解説します。
Yahoo!広告 ディスプレイ広告のコンバージョン測定については、以下のコラムをご一読ください。
目次
Yahoo!広告 検索広告のコンバージョン測定とは?
Yahoo!広告 検索広告のコンバージョン測定は、検索広告を通じて発生した成果(コンバージョン)を記録し、広告効果を可視化する機能です。この機能を利用することで、どの広告が成果につながっているのかを把握することができ、広告運用の改善や費用対効果の最大化に役立ちます。
コンバージョンとは
ここでいうコンバージョンとは、広告主が「広告をクリックしたユーザーから最終的に得たい成果」のことです。ユーザーが「成果」となる行動をとった数が「コンバージョン数」です。「成果」は、広告主が取り扱う商品やサービスによって異なります。
主なコンバージョンの例
●商品の購入
●会員登録
●資料請求
●電話発信
●アプリのダウンロード
●オフラインの特定行動(電話、来店など)
上記のようなコンバージョンを設定し、その効果を測定することで、配信した広告が何らかの成果と見なされるユーザーの行動にどのくらいつながったかが分かるようになります。
Yahoo!広告 検索広告でコンバージョンを設定すべき理由
Yahoo!広告 検索広告を効果的に運用するため、主に以下3点の理由でコンバージョンを設定することが重要です。
費用対効果を確認できる
費用対効果とは、広告出稿にかかった費用に対する成果のことです。
広告運用で費用対効果を高めることは重要であり、そのためにコンバージョン1件あたりにかかるコスト「顧客獲得単価(CPA)」を低く抑える必要があります。
CPAの数値は「広告費÷コンバージョン数」で算出するため、費用対効果を確認するにはコンバージョンを設定し、その効果を測定することが欠かせません。
下記記事でCPAの活用メリットや設定方法を解説していますので、あわせてご覧ください。
広告をどう改善すべきか判断できる
コンバージョンの設定により、広告改善に欠かせない「クリック率(CTR)」と「クリック数に対するコンバージョン率(CVR)」を把握できます。
適切に広告を改善するには、改善する前後のCTRとCVRの数値の変化による効果の確認が重要です。それぞれの数値は以下の計算式で求められます。
・CTR=広告のクリック数÷広告の表示回数×100
・CVR=コンバージョン数 ÷ 広告のクリック数 × 100
コンバージョンを設定することは、広告改善の施策考案に欠かせません。
CTRとCVRはそれぞれ以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
> リスティング広告のクリック率(CTR)の平均値や改善ポイントを解説
自動入札を利用できる
コンバージョンを設定することで「自動入札」が利用できるようになります。自動入札とは、広告掲載の目的に応じて適正な入札価格を自動調整する機能のことです。
予算内で最適な運用設定を組んでもらえるため入札の手間が省けるほか、CPAやCVRの改善にも有効で、成果向上が期待できます。
自動入札については以下の記事で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
Yahoo!広告 検索広告のコンバージョン測定の種類
Yahoo!広告 検索広告で測定可能なコンバージョン種別は、以下のとおりです。
詳細は、Yahoo!広告ヘルプ「コンバージョン測定とは【検索広告】」を参照してください。
| コンバージョン種別 | 概要 |
|---|---|
| ウェブページ | 検索広告の広告を経由して、サイトを訪問したユーザーのコンバージョン数を測定します。訪問したユーザーのCookie情報を基に、計測期間内に広告主が出稿した広告のクリック履歴があれば、有効なコンバージョンとしてカウントします。ただし、訪問したユーザーのブラウザーが、Cookieを受け入れる設定となっている必要があります。 |
| 電話発信 | 検索広告の広告を経由してサイトを訪問したユーザーが、電話発信用リンクをタップ、またはクリックした件数を測定します。訪問したユーザーのCookie情報を基に、計測期間内に広告主が出稿した広告のクリック履歴があれば、有効なコンバージョンとしてカウントします。ただし、訪問したユーザーのブラウザーが、Cookieを受け入れる設定となっている必要があります。 |
| アプリ | 「Google Play ストア アプリ」からアプリをダウンロードした件数や、アプリが初回起動された件数、またはアプリ内のユーザー行動などのコンバージョンを測定します。広告管理ツール上の設定を基に、アプリをダウンロードしたユーザーが、計測期間内に広告主が出稿した広告をタップ(クリック)した履歴があれば、有効なコンバージョンとしてカウントします。 ※ 測定対象はAndroidアプリのみです。iOSアプリのコンバージョンは測定できません。 |
| インポート | オフラインの特定行動(電話、来店)などに対してコンバージョンを測定します。ウェブサイト外で発生したコンバージョンデータを、「YCLID」(広告をクリックしたユーザーを識別するパラメータ)と関連付けて広告管理ツールにインポートすることで、コンバージョンとしてカウントできます。なお、「YCLID」はアカウントの自動タグ設定が「設定する」の場合に、インターネットユーザーが当該アカウントの広告をクリックした際に付与されるクリック識別情報です。 |
Yahoo!広告 検索広告のコンバージョン測定の設定
コンバージョン測定の仕組み
実際のコンバージョン測定は、次のような流れで行われます。
広告主はまずYahoo!広告の管理画面で「コンバージョン測定タグ※」を発行し、それを商品購入後に表示されるサンクスページ(購入完了ページ)に設置します。その後、ユーザーが広告をクリックして広告主のウェブサイトを訪れ、商品を購入すると、購入完了時にサンクスページが表示されます。このときタグが作動し、「この広告から成果が発生した」と記録される仕組みです。
この仕組みによって、どの広告が売上や登録に結びついているのかを明確に確認できるようになります。
タグ(HTMLタグ)とはウェブページで文字の強調や画像、リンクなどさまざまな表現をするために使用されるもので、ウェブページを表示する以外にも、ページを閲覧中のインターネットユーザーの情報を集めるタグなどもあります。
コンバージョン測定タグの設置後、コンバージョン測定が開始されます。
コンバージョンの測定結果は、広告管理ツール内にある3つのタブ、「ツール」のコンバージョン測定画面、一覧画面、パフォーマンスレポートで確認が可能です。
各画面で確認可能なデータは以下のとおりです。
前述の「Yahoo!広告 検索広告のコンバージョン測定の種類」で紹介しているウェブページコンバージョンや電話発信コンバージョンを測定するためにウェブサイト上にタグを設定する場合、HTMLの知識やウェブサイトを管理するための権限が必要です。広告主ご自身でウェブサイトを管理している場合は、HTMLを修正する方法などをご確認ください。なお、アプリコンバージョンやオフラインコンバージョンを測定する場合、該当ウェブサイトにコンバージョン測定タグを設置する必要はありません。
新規設定の方法
コンバージョン測定を行うためにはまず、広告管理ツールで発行した「コンバージョン測定タグ」を発行する必要があります。各コンバージョン測定の設定方法の詳細は、以下のページを参照してください。
コンバージョン測定の新規設定(ウェブページ)
コンバージョン測定の新規設定(電話発信)
コンバージョン測定の新規設定(アプリ)
コンバージョン測定の新規設定(インポート)
●コンバージョン測定は、ウェブページ・電話発信・アプリダウンロード・インポートをすべてあわせて1,000件まで設定可能です。
●コンバージョン測定の設定変更は、管理権限、登録更新権限のユーザーのみ可能です。
Yahoo!広告 検索広告のコンバージョン測定データの確認方法
コンバージョン測定タグの設置後、コンバージョン測定が開始されます。コンバージョンの測定結果は、広告管理ツール内にある3つのタブ、「ツール」のコンバージョン測定画面、一覧画面、パフォーマンスレポートで確認できます。
各画面で確認可能なデータは以下のとおりです。
| データを確認できるタブ | 確認可能なデータ |
|---|---|
| 「ツール」のコンバージョン測定画面 | コンバージョン測定タグごとのパフォーマンスデータを確認できます。 |
| 一覧画面 | キーワード・広告・広告グループ・キャンペーン単位のデータを確認できます。 |
| パフォーマンスレポート | レポートの種類、表示項目、集計期間などの設定により、広告主のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。また、作成したレポートの設定をテンプレートとして保存することで、定期的に同じ作成条件のレポートが作成され、メールで作成完了のお知らせが受け取れます。 |
コンバージョンを設定して広告の効果を可視化しよう
Yahoo!広告のコンバージョンを設定することで、広告のCPA、CTR、CVRなどの数値をデータとして把握することができます。
また、自動入札の機能を活用できるようになり、予算内での広告効果の最大化や広告の成果向上が期待できます。
このように、コンバージョン測定による広告効果の可視化は、Yahoo!広告の効果的な運用に役立ちます。まだ設定していない方は、この記事を参考にコンバージョン測定の設定をしてみてください。
Yahoo!広告では、コンバージョン測定の設定はもちろん、広告運用全般のサポートを行っています。すでにYahoo!広告をご利用いただいている方で、お困りの際には、下記お問い合わせページからお気軽にご連絡ください。
また、Yahoo!広告の料金・事例・始め方に関する資料も提供しています。あわせてご活用ください。
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