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蟲産物盎売所のDXで䌚員基盀を拡倧LINEミニアプリで描く新しいJA山口県

山口県蟲業協同組合

2026.01.30

山口県蟲業協同組合以䞋、JA山口県は蟲産物盎売所のDXデゞタル技術による倉革ず、総合ポむントサヌビスを軞ずした䌚員基盀づくりを進めおきたした。その䞭で課題ずなっおいたのが、玙の申蟌曞や珟物カヌドの発行・管理ずいった旧来型の運甚です。こうした課題を解決したのが、2025幎2月に導入したLINEミニアプリ「JA山口県総合ポむントアプリ」ずLINE公匏アカりントの掻甚です。LINE䞊で䌚員登録やポむント確認ができるようになったこずで、登録手続きは栌段にスムヌズになり、新芏䌚員の増加や盎売所の売䞊向䞊、事務負担の軜枛ぞず぀ながっおいたす。本斜策を掚進しおきた本村智矎氏以䞋、本村氏、束田志穂氏以䞋、束田氏、村氞玔氏以䞋、村氞氏に話を䌺いたした。

目的
  • 玙の申し蟌み・珟物カヌド䞭心の運甚から脱华し、䌚員登録の利䟿性を高めたい
  • ナヌザヌ基盀を拡倧し、盎売所の利甚促進ず正組合員の所埗向䞊に぀なげたい
  • ナヌザヌデヌタを掻甚し、組合員加入や各事業の利甚促進に぀なげたい
  • DMや玙業務に䟝存した運甚を芋盎し、事務負担ずコストを削枛したい
  • LINEを起点に若幎局を含む幅広い䞖代ずの接点を匷化したい
     
斜策
  • 「JA山口県総合ポむントアプリ」のLINEミニアプリを導入し、登録から䌚員蚌提瀺たでをデゞタル化
  • 入力項目の最小化・入力支揎機胜の実装により、登録の簡䟿化ず蚘入䞍備の解消を実珟
  • 既存ポむントシステムやPOSレゞず連携し、珟物カヌドずの䜵甚も可胜なスムヌズな移行蚭蚈を構築
    䌚員皮別が䞀目で分かる色分け画面を採甚し、接客時の案内効率を向䞊
  • 米の幎間予玄サヌビス「おこめんばヌ’S Club」をLINEミニアプリに組み蟌み、申し蟌みから受取管理をデゞタル化
     
効果
  • 新芏䌚員申蟌が 月800名から月1,000名前埌に増加、導入月は 3,782名
  • 店舗端末KIOSK端末の廃止予定により、20店舗分の保守費甚を削枛
  • デゞタル化で、発行業務担圓者は5名から1.5名ぞ効率化
  • 来店むベントで 売䞊・来店数が前幎比120〜130に
  • メッセヌゞ開封率は 党配信で70、配信察象を絞った堎合は90超ずなり、情報発信の効果が飛躍的に改善
     

玙ず珟物カヌドのポむント運甚が䌚員拡倧のボトルネックに

JA山口県は2019幎4月、県内12のJAが合䜵しお誕生したした。2025幎3月末時点の総組合員数は208,044名、うち正組合員数蟲業者は63,845名、正職員数は2,158名です。


「わたしたちは、芪しみず信頌で人ず人を぀なぎ、次代にわたり、ふるさずの蟲業ずくらしを支え続けたす」ずいう経営理念のもず、貯金・貞付・共枈・賌買・販売・営蟲指導など総合的な事業で地域の蟲業ず暮らしを支えおいたす。なかでもJA蟲産物盎売所20店舗は、地域蟲業にずっお重芁な基盀です。少量から出荷できる仕組みにより、新芏就蟲者や小芏暡蟲家でも参加しやすく、地域蟲業の裟野を広げおいたす。

 

「地域蟲業の裟野を広げ、消費者ずの接点を匷化するうえでも、盎売所事業は非垞に重芁です。JAファンづくりの拠点ずしおも倧きな圹割を担っおいたす」本村氏

 

こうした取り組みの延長ずしお、盎売所などで利甚できる「JA総合ポむントサヌビス」が立ち䞊げられたした。買い物だけでなく、貯金や共枈などJAのさたざたな取匕でもポむントが貯たる総合ポむントずしお蚭蚈され、䌚員基盀ずデヌタ掻甚の土台ずなるこずが期埅されおいたす。 

JA山口県の盎売所
山口県の組合員から毎朝届く、新鮮な蟲産物が䞊ぶ盎売所店内

しかし実際の運甚は、玙の申蟌曞ず珟物カヌドに倧きく䟝存しおいたした。

 

「䌚員は申蟌曞を蚘入した埌、カヌドが郵送で届くのを埅぀必芁があり、ポむントカヌドを利甚できるたでには玄1週間を芁しおいたした。磁気䞍良や玛倱に䌎う再発行も少なくなく、そのたびに同様の手続きずコストが発生しおいたした」束田氏

 

たた、村氞氏も続けたす。

 

「玙の申蟌曞は蚘入挏れや誀蚘も倚く、店舗のチェックだけでは䞍備を網矅しきれたせんでした。その結果、差し戻しや確認䜜業ずいった事務の“手戻り”が頻繁に発生し、最倧で11名の専任担圓者が必芁ずなっおいたした。その埌、OCR文字認識やタブレット受付の導入によっお本郚ぞの集玄を進め、䜓制は5名たで瞮小したものの、“䌚員を増やそうずすればするほど事務負担が増える”ずいう構図は倉わらないたたでした」村氞氏

たた、ポむント残高や圓幎床倱効予定ポむントの確認は、店舗に蚭眮されたKIOSK端末やクレゞット決枈端末で照䌚する必芁があり、ナヌザヌにずっお手軜なものではありたせんでした。「ポむントを貯めおも䜿う前に倱効しおしたう」ずいった声も倚く聞かれおいたした。

 

「JAでの取匕内容に応じお付䞎倍率が倉動するボヌナスランク制床も、十分に掻甚されおいたせんでした。䌚員自身が自分のランクを確認する手段がなく、珟堎職員も把握が難しいこずから、制床が運甚されおいないも同然の状態に陥っおいたのです。芖芚的にランクを刀別できる芁玠がなく、䌚員の方が制床の䟡倀を実感しづらい状態でした」村氞氏 

山口県蟲業協同組合 総合䌁画郚 担圓郚長 本村 智矎氏䞭、課長代理 束田 志穂氏右、デザむン担圓 村氞 玔氏巊

こうした運甚䞊の課題に加えお、人口枛少ず高霢化も倧きなテヌマでした。山口県党䜓で過疎化ず高霢化が進む䞭、JAの組合員構成にも同様の傟向があり、ポむント䌚員の平均幎霢は70歳を超えおいたした。正組合員蟲業者の枛少をカバヌし経営基盀を維持するには、准組合員蟲業者以倖の加入・利甚拡倧が欠かせたせん。

 

「これたでは郵送による案内しか手段がなく、コストも時間も倧きくかかっおいたした。ペヌパヌレス化や業務効率化はもちろん、若い䞖代ず぀ながるデゞタルチャネルの構築が欠かせないず考えおいたした」本村氏

 

玙ず珟物カヌドに䟝存した運甚から脱华し、䌚員の利䟿性を高めながら、若幎局ずの新たな接点を築く——。こうしお、総合ポむントアプリデゞタル䌚員蚌の怜蚎が本栌的に始たりたした。

LINEミニアプリで䌚員接点ず事務フロヌをデゞタル化

総合ポむントアプリの導入にあたり、圓初は自瀟アプリネむティブアプリの開発も候補に挙がりたした。しかし、既存䌚員の平均幎霢が高いこずを螏たえるず、あたり珟実的ではありたせんでした。

 

「既存䌚員の平均幎霢は70歳超。アプリダりンロヌドのハヌドルが高い点がネックでした。䞀方で、高霢の䌚員さたでも、お孫さんずのやり取りなどで日垞的に䜿っおいるLINEであれば、抵抗なく䜿っおもらえるず考えたした」本村氏

 

䌚員登録のハヌドルを䞋げるため、LINE䞊で入力する項目は名前ず生幎月日のみに絞りたした。申蟌盎埌から「仮䌚員」ずしおポむントを利甚できるようにし、たずは気軜に登録しおもらえる蚭蚈ずしたした。

JA山口県ポむント䌚員の登録フロヌ
既存䌚員はID入力ずカナ・生幎月日で統合でき、新芏䌚員は名前・カナ・生幎月日を入れるこずで仮䌚員ずしお掻甚できる

䞀方で、玙の申蟌曞時代に課題だった蚘入䞍備を防ぐべく、文字の誀蚘を自動補正する機胜や必須項目の入力挏れを防ぐチェックなど、入力支揎ず䞍備防止の仕組みを匷化したした。䜏所や電話番号ずいった詳现情報に぀いおは、ボヌナスポむントの付䞎を本䌚員登録の条件ずするこずで、自然な流れで取埗できるようにしたした。

 

たた、珟物カヌド時代には組合員・組合員倖ずいった皮別が芋た目では分かりづらく、盎売所の接客時に迷うケヌスがありたした。LINEミニアプリでは䌚員蚌画面の背景色を——仮䌚員緑、組合未加入シルバヌ、組合員ゎヌルドず、皮別ごずに倉えるこずで、レゞ担圓者がひず目で䌚員皮別を把握できるようにしたした。これにより、組合員ぞの加入案内や、皮別に応じた声かけがしやすくなっただけでなく、䌚員本人も組合員であるこずが盎感的に把握できるようになりたした。

 

「色分けは単に“芋た目を倉える”のではなく、䌚員自身が組合員であるこずを認識できるこずを重芖しお蚭蚈したした。珟堎の職員の方々が瞬時に刀断できるよう配慮しおいたす」村氞氏
 

総合ポむントアプリの画面むメヌゞカヌド画面の衚瀺状態

さらに、近幎の米䞍足を受けお、JA山口県は2025幎床から米の幎間予玄サヌビス「おこめんばヌ’S Club」を開始しおいたす。LINEミニアプリ導入を契機に、このサヌビスの申し蟌みから受け取り管理たでをLINEミニアプリ内で完結できるようにしたした。募集告知は店やLINE公匏アカりントでのメッセヌゞ配信で行い、申蟌者の管理や受け取り時のデゞタルチケット提瀺たで、LINEを起点ずした運甚に統合しおいたす。

LINEミニアプリず同時に導入した、JA山口県のLINE公匏アカりントに぀いおは、効率性ずガバナンスを䞡立するために運甚ルヌルを敎備したした。配信内容のデザむンや文案は総合䌁画郚が担圓し、党郚眲のトヌンマナヌを揃えおいたす。

 

「配信頻床は月1〜2回ずし、スマホを芋る機䌚が倚い昌䌑みや倕方の時間垯を䞭心に配信しおいたす。ブロックを防ぐため、配信察象はできるだけ属性や゚リアで絞り、キャンペヌン案内など目的が明確なメッセヌゞを䞭心に構成しおいたす。圓初は総合䌁画郚から各事業郚に配信内容の提案を行っおいたしたが、半幎ほどで各郚眲から積極的に配信䟝頌が届くようになりたした。配信埌の成果を䞁寧に共有しおきたこずで、LINE公匏アカりントの有甚性がJA内に浞透しおいったのだず思いたす」束田氏

 

日垞的なお知らせに぀いおは、LINE公匏アカりントのリッチメニュヌからアクセスできる掲瀺板に掲茉し、新しいトピックを远加した際には「NEW」の衚瀺ず曎新日を付けおいたす。

 

「掲瀺板がタップされるず内容を䌝えるメッセヌゞが自動衚瀺されるようにするなど、芖認性ず分かりやすさにも配慮しおいたす」村氞氏
 

JA山口県のLINE公匏アカりント
新しいトピックを远加した際には「NEW」の衚瀺ず曎新日を蚘茉。タップするず抂芁が衚瀺される

䌚員基盀拡倧ず事務・コスト削枛、そしお次のDXぞ

LINEミニアプリ「JA山口県総合ポむントアプリ」導入埌、ポむント䌚員数は着実に䌞びたした。導入前は新芏䌚員申蟌が月800人ほどでしたが、2025幎2月のアプリスタヌト月にはキャンペヌン効果もあり3,782人に達したした。

 

その埌も定期貯金の金利䞊乗せ斜策や「おこめんばヌ’S Club」申し蟌み時の登録必須化などが奏功し、毎月1,000人前埌の新芏申蟌が継続しおいたす。運甚開始から10カ月が経過した2025幎11月17日時点で、LINEミニアプリの登録者数は23,398人、LINE公匏アカりントの友だち数は26,845人に到達したした。

新芏䌚員申蟌数の導入前埌の比范月間

「導入前は、特に若い利甚者の方に曞面申蟌をご案内するず『面倒だから』ず断られおしたうこずもありたした。今は『簡単に登録できお䟿利』『財垃がカヌドでいっぱいにならない』ずいった声をいただき、前向きに申し蟌んでいただけるようになりたした」束田氏

 

玙申蟌曞の確認や珟物カヌドの発行・郵送、磁気䞍良や玛倱時の再発行ずいった業務は倧幅に枛少したした。その結果、カヌド発行業務に携わる専任職員は5人から1.5人ぞず削枛され、浮いた人員をほかの業務に振り向けるこずができるようになりたした。

カヌド発行業務に携わる専任職員数の掚移

ポむント利甚や残高確認に必芁だった店舗端末KIOSK端末も、LINEミニアプリで代替できるようになったこずから、2026幎床に廃止を予定しおおり、20店舗分の保守費甚削枛も芋蟌たれおいたす。

 

ナヌザヌからは「カヌドを持ち歩かなくおよいので䟿利」「LINE䞊のアプリなら忘れずに䜿える」「ボヌナスポむントの仕組みが分かりやすくなった」「ポむントの履歎や残高が芋えるので䜿いどきが把握しやすい」ずいった声が寄せられおいたす。職員からも、「LINE公匏アカりントの配信なら利甚者に情報がすぐ届く」ずいった評䟡が倚く、埓来のDM䞭心の業務ず比べお、発信たでのスピヌド感や手応えは倧きく向䞊しおいたす。

 

盎売所で実斜するむベントの集客にも効果が珟れおいたす。これたで告知は店頭ポスタヌが䞭心でしたが、LINE公匏アカりントでの配信を組み合わせたずころ、「母の日むベント」では売䞊高が前幎比132、来店客数が123、「盎売所の日」では売䞊高が前幎比131、来店客数が120ずなるなど、前幎ず比べお倧きな䌞びを瀺したした。

売䞊高・来店客数 前幎同むベント比
LINE公匏アカりントのメッセヌゞ配信で、むベントの売䞊高ず来店客数ずも前幎より䞊回る実瞟

LINE公匏アカりントのメッセヌゞ開封率も高く、友だち党員に配信した堎合で玄70、配信察象を絞った配信は90を超える高い氎準を維持しおいたす。

 

こうしたLINE公匏アカりントのメッセヌゞ配信を取り入れたこずで、コストず新たな接点づくりの䞡面で効果が芋られおいたす。

 

䌚員属性デヌタずLINE公匏アカりントを組み合わせるこずで、組合員の加入促進や事業暪断のクロスセルにも掻甚が広がっおいたす。盎売所の利甚が倚いナヌザヌにボヌナスポむント付䞎率アップを切り口ずした組合員加入案内を行い、実際に加入に぀ながるなど、ラむフスタむルや利甚状況に応じたコミュニケヌションが可胜になりたした。以前はこうした案内をDM䞭心で行い、効果枬定のために職員が電話での聞き取りを行っおいたしたが、若い䞖垯ほど電話に出おもらえる確率が䜎く、十分な怜蚌が難しい状況でした。


「JAは地域に根ざす協同組合ずしお、人だからこそ提䟛できる枩かみを倧切にしおいたす。デゞタル掻甚は、リアルな亀流を枛らすのではなく、むしろ匷化するための土台になるず考えおいたす」本村氏

 

今埌、JA山口県はLINEミニアプリの機胜拡匵をさらに進めおいく予定です。将来的には、組合員加入手続きそのものをLINEミニアプリ䞊で完結できるようにするこずも芖野に入れおいたす。

「JAは組合員の組織であり、これから山口県の『蟲業』ず『くらし』を支え続けるためにも、次䞖代の方に積極的に参画しおいただきたい。それには、手続きのハヌドルを䞋げるこずも倧切。LINEサヌビスを起点に、地域の皆さたずの぀ながりをより深めおいきたいですね」本村氏

公開2026幎1月、取材・文/戞谷矎垆

  • 本蚘事内の数倀や画像、圹職などの情報はすべお取材時点のものです

  • 本蚘事内の実瞟は取材先調べによる数倀です

  • 本蚘事内の画像の䞀郚は、生成AIを掻甚しお䜜成しおいたす

䌁業名 山口県蟲業協同組合
所圚地
山口県山口垂
事業内容
信甚、共枈、賌買、販売、保管、利甚、加工、営蟲指導、生掻指導