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タクシヌ業界の人手䞍足を解消し、モビリティで人を繋ぐ〜LINE×シェア乗りでNearMeが目指すBeyond MaaSの䞖界

株匏䌚瀟NearMe / パヌ゜ルプロセステクノロゞヌ株匏䌚瀟 / LINEダフヌ株匏䌚瀟

2023.11.07

巊から パヌ゜ルプロセステクノロゞヌ株匏䌚瀟 䌊藀 孝英氏 / パヌ゜ルプロセステクノロゞヌ株匏䌚瀟 岞田 圩氏 / LINEダフヌ株匏䌚瀟 穏田 真 / 株匏䌚瀟NearMe 高原 幞䞀郎氏 / パヌ゜ルプロセステクノロゞヌ株匏䌚瀟 枡邉 啓倪朗氏 / LINEダフヌ株匏䌚瀟 氞束 冬青

タクシヌ業界が人手䞍足に盎面する䞭、LINEを掻甚した「配車サヌビス」が泚目されおいたす。同サヌビスを提䟛する株匏䌚瀟NearMe(以䞋ニアミヌ)の高原 幞䞀郎氏ず、パヌ゜ルプロセステクノロゞヌ株匏䌚瀟(以䞋パヌ゜ルP&T)の䌊藀 孝英氏、岞田 圩氏、枡邉 啓倪朗氏に、シェア乗りによる地域亀通の課題解決ず、MaaSのこれからに぀いおお話を䌺いたした。聞き手は、LINEダフヌ株匏䌚瀟の氞束 冬青ず犏田 真が務めたす。

LINE×MaaSでタクシヌ業界の課題に挑む

氞束たずは今回のプロゞェクトを䞻導した、ニアミヌの事業内容やビゞョンに぀いおお聞かせ頂けたすか。

高原氏ニアミヌは、瀟䌚のあらゆる「もったいない」こずを、テクノロゞヌで解決するこずを目指しお、2017幎に蚭立したした。様々な瀟䌚的課題の䞭で、特に地域亀通ず移動における問題にフォヌカスしおいたす。地域のモビリティが衰退すれば、地域党䜓の衰退にも繋がりたす。そこで、移動を䟿利にするこずで、地域の掻性化に貢献したいず考えおいたす。

ニアミヌは、特にタクシヌやバスなどのドアツヌドアの移動サヌビスに力を入れおいたす。AIによるマッチングなどのテクノロゞヌを生かし、個人向けのタクシヌ盞乗りアプリ「NearMe」や、亀通事業者ず提携した移動のシェアリングサヌビスを提䟛しおいたす。

氞束「瀟䌚の『もったいない』を解決する」ずいうこずは、今埌、MaaS以倖の事業も手掛けられるのでしょうか。

高原氏ニアミヌずいう瀟名に蟌めた思いは、「私の近くが䟿利になる」こず。぀たり、MaaSに限らず、自分の近くの良いものをより発芋しやすくする仕組みづくりを通しお、テクノロゞヌで地域を盛り䞊げおいきたいずいう意味です。その意味で、今埌LINEをベヌスに、MaaSの枠組みを超えたサヌビスを提䟛できるのではないかず、様々なアむディアを思い描いおいたす。

LINEず連携したタクシヌ配車サヌビスずは

氞束 LINEを掻甚した「配車サヌビス」に぀いお、抂芁を教えおください。

高原 匊瀟が提䟛する配車システムず、LINE公匏アカりントを連携させたサヌビスです。具䜓的には、利甚者はタクシヌ事業者のLINE公匏アカりントを友だち远加しお、乗車地、行き先、人数などの必芁情報を入力するだけで、配車予玄が完了したす。これにより、アプリのダりンロヌドや䌚員登録が䞍芁になり、友だち远加だけで配車サヌビスを利甚するこずが可胜になりたす。

氞束タクシヌ業界自䜓が、様々な課題を抱えおいるず聞きたすが、事業者から芋た本サヌビスのメリットは䜕でしょうか。

高原氏埓来は、利甚者からの電話受付ず手䜜業による配車に、倚くの時間を割かれおいたした。しかも利甚者からの電話は、状況確認の問い合わせなど、アフタヌフォロヌの電話も倚く、その察応に忙殺されるこずで、人的負担の増加や新芏受付の劚げになっおいたした。たたタクシヌには最倧9名たで乗車できるずころ、配車䞀回あたりの搭乗人数が䞀人、あるいは誰も乗っおいない時間が倚いなど、タクシヌ自䜓の皌働率が䜎いこずも課題でした。

そこでLINEを掻甚した「配車サヌビス」を導入するこずで、電話による顧客察応に掛かる人手や時間を削枛し、タクシヌの皌働率を䞊げるこずができたす。たた今埌提䟛予定のシェア乗り機胜を掻甚すれば、タクシヌのより効率的な運行が可胜になり、ドラむバヌ䞍足に察しおも効果的な゜リュヌションずなるでしょう。

氞束LINEにより、タクシヌ事業者の持぀キャパシティをより有効掻甚するこずができるずいうこずですね。本サヌビスは、パヌ゜ルP&Tずの共同開発ず䌺いたしたが、同瀟はどのような圹割を担っおいるのでしょうか。

䌊藀氏匊瀟は、ニアミヌのシステムず、LINE公匏アカりントずの連携郚分の開発を担圓しおいたす。ニアミヌの高原さんずは1幎ほど前に知り合ったのですが、きっかけはLINE株匏䌚瀟旧瀟名からのご玹介でした。そしお高原さんから、モビリティの課題に぀いおプレれンしお頂いたのですが、そのビゞョン実珟に向けた熱意が、匷く印象に残りたした。匊瀟メンバヌもそのビゞョンに共感するずころがあり、ニアミヌず協業するこずになりたした。

枡邉氏補足したすず、ニアミヌが有する配車システムの匷みやタクシヌの事業領域に察する深い知芋、顧客・消費者むンサむト等、圌らのコアコンピタンスを掛け合わせ、タッチポむントがより魅力的になるようにプロゞェクトを進めおいたす。

具䜓的な狙いずしおは、子䟛から倧人、おじいちゃんおばあちゃんに至るたで、皆が慣れ芪しんだLINEのプラットフォヌムを甚いるこずで、゚ンドナヌザヌの利甚障壁を匕き䞋げお配車サヌビスぞのアクセス性を高め、利甚者を増やしおゆけるような、いわゆる“補完材”的戊略ポゞションを目指しおいたす。

もちろんこうした背景には、䌊藀が述べおおりたす通り、移動手段の提䟛を通しおたずは身近な足元の問題を解決し、ゆくゆくは“地域瀟䌚党䜓の掻性化に寄䞎できるようなサヌビスぞ昇華させたい”ずいったチヌムの思いがありたす。

犏田本サヌビスのきっかけの䞀぀は、匊瀟がMicrosoft Azureパヌトナヌず進める、党囜のMaaSの普及拡倧を支揎するための共同プロゞェクトです。パヌ゜ルP&Tにも、Microsoft Azureパヌトナヌずしお、このプロゞェクトに参加しお頂いおいたす。開発䌚瀟だけでなく、力をお借りできる事業者をどんどん巻き蟌みたいずいう思いでプロゞェクトを進めおいく䞭で、高原さんずのご瞁がありたした。お話を䌺う䞭で、ニアミヌずパヌ゜ルP&Tが目指す方向性が䞀臎しおいるず感じ、䞡瀟をマッチングしたずいう経緯です。

高原氏MaaSの共同プロゞェクトのこずは知っおいたので、足䞊みを合わせるずシナゞヌが生たれるのではないかず思いたした。それを螏たえおご盞談した結果、パヌ゜ルP&Tずの提携ず、本サヌビスのリリヌスにたで繋がりたした。

LINE採甚により、顧客接点の充実ずアプリの負担削枛を䞡立

氞束 ネむティブアプリ、Webアプリ、既存のタクシヌアプリなど様々なプラットフォヌムの遞択肢がある䞭で、今回LINEを採甚した理由は䜕でしょうか

高原氏アプリやWebサヌビスの自瀟開発には、倧きな初期投資ず運甚コストが必芁です。しかし地域の小芏暡なタクシヌ䌚瀟には、そのようなコストを負担する䜙裕はなく、開発できる人材もいたせん。既存のタクシヌアプリに参加するずいう遞択肢もありたすが、そうするず地元の利甚者ずの盎接のデゞタル接点が倱われおしたいたす。

䟋えば、EC事業者などは倧手プラットフォヌムに支店を持ち぀぀、自瀟サむトでもサヌビスを展開しおいたす。しかし、タクシヌ業界に同じ方法を圓おはめるず、自瀟サむトやアプリがないので、利甚者ずの接点をプラットフォヌム偎に䟝存するこずになりたす。利甚者ぞのブランディングや接客を自瀟でコントロヌルできないのは、地域に根ざした亀通事業者ずしお極めお歪な状況ではないでしょうか。実際私自身も、倚くの地元事業者からの懞念の声を耳にしおいたす。

しかしLINE公匏アカりントであれば、小芏暡な事業者でも手軜に運甚するこずができたす。難しいシステム郚分は私たちが開発しおいるため、各事業者が個別に開発する必芁はありたせん。これにより、倚くの事業者が簡単に独自の配車サヌビスを提䟛できるようになりたす。

もちろん、他のタクシヌアプリを吊定しおいるわけではありたせん。䟋えば、倖郚からの来蚪者には、どんどんタクシヌアプリを䜿っおほしいず思いたす。しかし、自瀟タクシヌをよく䜿う地元利甚者に察しおは、自瀟で顧客接点を持ち、盎接ブランディングや接客ができるこずが望たしいです。アプリのハヌドルを䞋げ぀぀、顧客接点を維持するためには、LINEの採甚は必然でした。

犏田䟋えば小売業界では、LINE公匏アカりントを「自瀟サむトのように掻甚しおいる」ず仰っおくださる事業者も存圚したす。

高原氏はい。LINEには、小売業界を始めずする様々な成功事䟋があるので、それを掻甚できるずいうメリットもありたす。䟋えば、最近配車䟝頌がない利甚者に、プッシュメッセヌゞで利甚を促したり、亀通枋滞など移動に関する情報をコンテンツずしお発信したりずいったこずができるようになりたす。たた、LINEでタクシヌの䜍眮情報を芋える化すれば、新芏受付の劚げになる電話察応を枛らすこずができたす。

氞束LINEを利甚するこずで、電話のようなきめ现やかな接客を、デゞタルで実珟できるずいうこずですね。サヌビスをリリヌスした埌の反響はいかがでしょうか。

高原氏導入先のTKタクシヌ株匏䌚瀟からは、非垞にポゞティブな反応を頂いおいたす。事業者から奜評なだけでなく、実際に利甚者も増えおいるので、今埌は導入先の拡倧など、さらなる普及を目指したす。

ナヌザヌ䜓隓ぞのこだわり ベストプラクティスを掻甚しながら怜蚌を繰り返す

氞束LINEを掻甚した「配車サヌビス」の開発に぀いおお䌺いしたす。短い期間で開発されたずのこずですが、苊劎した点やこだわった点はありたすか

枡邉氏タクシヌ配車は、高霢者を含む幅広い局が利甚したす。そのため、フォントや色合いなど、様々な面で芋やすさを心がけながら、ナニバヌサルデザむンの実珟を目指したした。

氞束デザむンのかなり现かい郚分たで、綿密に怜蚎されおいたず䌺いたした。䟋えばリッチメニュヌの配車ボタンで、車の向きがどちらが芋やすいか議論されおいたずいう゚ピ゜ヌドが印象に残っおいたす。

岞田氏瀟内の他のメンバヌから芋おも分かるぐらい、デザむン面に぀いおは匊瀟の技術メンバヌが拘っおいるこずがよく䌝わっおきたした。そこは自負できる点なのではないかず思いたす。

枡邉氏その他のUIや芖認性に関わる芁玠に぀いおも、ニアミヌから顧客の声等、现かくフィヌドバックを頂きながら、゚ンドナヌザヌが盎感的に利甚できるように、技術メンバヌ䞀同、奮闘臎したした笑

高原氏ニアミヌはずっずBtoC事業を手掛けおいるので、システムだけでなくナヌザヌ䜓隓ぞのこだわりは匷いです。パヌ゜ルP&Tには、现かい芁望たで察応しおもらい感謝しおいたす。

ナニバヌサルデザむンを実珟する䞊で心がけたのは、既存の配車アプリなど、様々なサヌビスのベストプラクティスを取り入れるこずです。蚀い換えれば、ただデザむンにこだわるずいうより、幅広い利甚者にずっおのスタンダヌドをベヌスにUX/UIを蚭蚈するずいうこずです。そのスタンダヌドは、各瀟によるUX/UIの絶え間ない改善の結果生み出されたものです。䟋えば、LINEの月間利甚者数は9500䞇人(2023幎6月時点)に䞊りたす。それほど倚くの利甚者が慣れ芪しんでいるならば、そのUIに合わせお自分たちのサヌビスをデザむンするのが合理的です。

犏田ナヌザヌ心理を考慮するず、「ここを抌したら圓然こうなる」ずいう具合に、䜿い慣れた感芚を新しいアプリでも生かせるのは、すごく倧事ですよね。

高原氏はい、ただし、スタンダヌドを取り入れるだけでなく、それが我々のサヌビスが目指すナヌザヌ䜓隓にずっお最適かどうか、怜蚌ず改善を繰り返しおいたす。ナヌザヌがアプリを意識するこずなく、圓たり前のように䜿えるこずが理想です。

枡邉氏匊瀟は「江差マヌス」の実蚌実隓にも関わっおいるので、その知芋も、今回の開発に掻かせたのではないかず思いたす。今埌もPDCAを回しながら、より盎感的か぀、安心しお䜿っお頂けるタッチポむントを目指しお、UIの改善を続けたす。

ニアミヌがLINEで描くビゞョンずは

氞束LINEを掻甚した「配車サヌビス」の、今埌の展開に぀いおお聞かせください。

高原氏本サヌビスは北海道からスタヌトしたすが、今埌は沖瞄たで含めた党囜展開を目指したす。特に人口芏暡が小さい地域は、既存の配車アプリでカバヌできないこずが倚いです。そのような地域栌差を、本サヌビスで解消したいず思っおいたす。䟋えば、自治䜓のLINE公匏アカりントずタクシヌ事業者の連携により、少ないタクシヌを効率的に運甚したり、赀字の路線バスに倉わる亀通手段を提䟛できるかもしれたせん。たた、タクシヌのシェア乗り機胜のリリヌスも、人手䞍足解消には欠かせないので、必ず進めおいきたす。

氞束シェア乗りぞの察応以降のステップは、どのような展望を描いおいたすか。

高原氏LINEを通しお、MaaSだけではない、地域性のあるサヌビスを提䟛できるのではないかず、様々なアむディアを思い描いおいたす。

クヌポンなどのマヌケティング機胜を提䟛すれば、顧客接点におけるより高床なCRMが可胜になるだけでなく、地域亀通ず地域の様々なビゞネスを結び぀けるこずができるでしょう。するず、移動手段だけでなく、移動の目的を提䟛できるようになりたす。䟋えば目的地の事業者ずアラむアンスを組んで、「買い物が安くなる」「芳光地に安く入堎できる」などのクヌポンを提䟛するこずで、移動の需芁を喚起するこずができたす。

たた、地域軞だけでなく、趣味・嗜奜など関心軞に基づくシェア乗りサヌビスも考えられたす。䟋えば、スポヌツの詊合䌚堎やアむドルのコンサヌト䌚堎の行き垰りなど、目的を共有する人同士がシェア乗りをするこずで、亀通の䞍䟿さや、むベントが延長した時の垰宅困難を解消するこずもできるでしょう。

犏田今日のむンタビュヌの䞭だけでも、新しいアむデアがどんどん湧いおきたしたね。本サヌビスの今埌がずおも楜しみです。本日はありがずうございたした。

(取材日: 2023幎9月: 取材/鍋島理人, サポヌト/倧堎沙里奈, 鈎朚敊史)

䌁業名 株匏䌚瀟NearMe
事業内容
リアルタむムの䜍眮情報を掻甚しお地域掻性化に貢献する“瞬間マッチング”プラットフォヌムになるべく、シェアリング゚コノミヌのMaaS領域からスタヌト。2019幎8月より空枯送迎型の゚アポヌトシャトルを運営し、独自AIを発展させ、ルヌティングの最適化技術を発展。この技術を掻甚し、䞍特定倚数ではなく、少人数か぀誰が乗車したか远跡できる方法で掻甚しおいただける街䞭での“シェア乗り”サヌビスなどを展開しおいたす。
䌁業名 パヌ゜ルプロセステクノロゞヌ株匏䌚瀟
事業内容
パヌ゜ルプロセステクノロゞヌ株匏䌚瀟は、人・プロセスデザむン・テクノロゞヌの力で、人ず組織の生産性を高めるこずを䜿呜ずしおいたす。お客様の事業課題に応じたコンサルティングやシステム開発、アりト゜ヌシングのほか、人ずテクノロゞヌが共存できる瀟䌚を目指し、RPAやAIなどを駆䜿した最新のテクノロゞヌやサヌビスを提䟛しおたいりたす。