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MaaSから始たる地域DX〜垂民ず共創しながら独自のむノベヌションを目指す塩尻垂の挑戊

塩尻垂圹所 / 株匏䌚瀟MaaS Tech Japan / LINEダフヌ株匏䌚瀟

2024.05.14

巊から株匏䌚瀟MaaS Tech Japanæž…æ°Ž 宏之氏 / 塩尻垂圹所倪田 貎也氏 / LINEダフヌ株匏䌚瀟 氞束 冬青 / LINEダフヌ株匏䌚瀟犏田 真

地域公共亀通は、人口枛少や過疎化に䌎う利甚者の枛少などにより、路線の枛䟿や廃止、事業者の赀字運営など、様々な課題を抱えおいたす。そのような䞭で、長野県塩尻垂は亀通DXを軞に、自治䜓ず垂民・䌁業が共創する独自の取り組みで泚目されおいたす。その芁ずなるのが、LINEミニアプリによるMaaSアプリです。塩尻垂は、MaaSアプリず官民共創の仕組みを掻甚しお、どのようにむノベヌションを起こそうずしおいるのでしょうか。塩尻垂圹所 倪田 貎也氏ず、MaaSアプリの開発を担圓した株匏䌚瀟MaaS Tech Japan æž…æ°Ž 宏之氏にお話を䌺いたした。聞き手はLINEダフヌ株匏䌚瀟 氞束 冬青ず犏田 真が務めたす。

亀通の負のスパむラルを打ち砎れ

氞束塩尻垂は、亀通DXを䞭心に官民䞀䜓ずなった様々な取り組みで泚目を集めおいたす。それらの背景には、どのような課題が存圚したのでしょうか。

倪田氏塩尻垂では自家甚車が䞻な亀通手段ずなっおいたす。これにより、䟋えば高霢ドラむバヌの事故リスクが高たる、自家甚車の所有による家蚈ぞの負担が倧きくなる、駐車堎確保、郊倖化ずいったたちづくりぞの悪圱響など倚くの課題が顕圚化しおいたす。自家甚車䟝存が進行し、公共亀通の利甚者が枛少するず、収益が悪化し、サヌビス氎準は䜎䞋するずいった負のスパむラルに陥りたす。
塩尻垂では、利甚者の枛少から1999幎に民間バス路線が撀退し、垂が路線バス事業を匕き継ぎたしたが、利甚者の枛少に歯止めがかからず、抜本的な察策が求められおいたした。

氞束今でこそ同様の課題に悩む地域が増えおいたすが、塩尻垂は亀通の負のスパむラルが早くから到来しおいたずいうこずですね。

倪田氏党囜の地方郜垂が共通しお盎面しおいる課題ですね。路線バスは䜏民のための重芁なむンフラずしお機胜しおいるので、囜からも特別亀付皎の圢で支揎が提䟛されおいたす。そのため䞍採算であっおもかろうじお事業を維持できおいるのですが、い぀たでも珟状維持ずいうわけにはいきたせん。そこで塩尻垂では、2020幎から官民共創による亀通DXに着手したした。

氞束塩尻垂の亀通DXずは、具䜓的にはどのようなものなのでしょうか。斜策の党䜓像や、目指しおいる姿に぀いおお聞かせください。

倪田氏倧きな柱には、自動運転、AIオンデマンドバス、MaaSアプリがありたす。
自動運転は将来的に有望な技術ずしお、垂内むンフラず協調しながら、安党性を担保し぀぀、垂民サヌビスずしお実装するための実蚌実隓を続けおいたす。ただし、自動運転だけでは盎ちに公共亀通の利䟿性を䞊げるこずには繋がらないので、すぐに効果の芋蟌める様々なサヌビスを組み合わせお、新しいたちづくりの䞀環ずしお斜策を進めおいたす。
人口の玄8割が集䞭する垂街地ではAIオンデマンドバス「のるヌず」を運行し、「のるヌず」でカバヌできない既存集萜などの領域を、路線バスや他のサヌビスで補完しようずしおいたす。将来的には、これらのサヌビスに自動運転技術も掻甚する方針です。
そしお、これらの様々な亀通サヌビスを繋ぐポヌタルずしお、MaaS Tech Japanず共同でMaaSアプリを開発したした。MaaSアプリにより、地域公共亀通に関する様々なデヌタが取れるようになったので、それらを掻甚するためのダッシュボヌドによる可芖化にも取り組んでいたす。
亀通DXは2020幎から2025幎たでの5カ幎蚈画で進めおきたした。2025幎たでに自動運転レベル4に挑戊するこず、そしお「次䞖代亀通がもたらす安心しお䟿利に暮らせる地域瀟䌚の実感」を目暙にしおきたしたが、ただすべお実珟できおいるわけではありたせん。そこで、珟圚はロヌドマップの解像床をより高めようず、その再敎備に取り組んでいたす。

犏田技術怜蚌以䞊に、䜏民ぞの䟡倀提䟛を重芖しおいるように感じたした。やはり「地域瀟䌚の実感」は、塩尻垂ずしおずおも倧事にしおいるポむントなのでしょうか。

倪田氏仰るずおりです。公共亀通の利䟿性が䞊がるこずで、利甚者を増やし぀぀、垂民が奜きな時に快適に移動できるこずが亀通DXの目的です。しかし、亀通に限らず、塩尻垂の地域振興における様々な領域ぞの波及効果も期埅しおいたす。

亀通むノベヌションを生み出す 塩尻垂ならではの地域振興

氞束 官民䞀䜓で亀通DXの取り組みを進める䞊で、塩尻垂独自の地域振興の仕組みが倧きく貢献しおいるず聞きたした。亀通DXには、どのような仕組みを掻甚しおいるのでしょうか。

倪田氏亀通DXを始めるきっかけになったのが、KADOずいう仕組みです。これは地域人材が安心しお働ける仕組みずしお、コワヌキングずクラりド゜ヌシングを組み合わせたワヌクシェアリングサヌビスです。地方ではフルタむムの求人が䞻で、時短で働ける仕事が少ないので、就劎時間に制玄のある方が、奜きな時間に奜きなだけ、安心しお働ける仕組みを敎備するために、倖郭団䜓の塩尻垂振興公瀟が運営しおいたす。具䜓的には、振興公瀟が各地の䌁業や自治䜓からアりト゜ヌシング業務を受蚗し、業務プロセスを现分化した䞊で、地域で働くワヌカヌに分配したす。亀通に関連する業務ずしおは、のるヌずの電話受付業務、自動運転甚の3次元地図の䜜成などを請け負っおいたす。

元々KADOで自動運転甚3次元地図の䜜成を受泚した際に、発泚元の䌁業が、地図の䜜成だけでなく自動運転事業にも取り組んでみないかず声をかけおくれたのが、塩尻垂が亀通DXに取り組むきっかけになりたした。そこから組織䜓制を敎備しお、埐々にDXの取り組みを拡倧しおいったずいう流れです。

もう䞀぀の芁がcore塩尻です。2020幎から自動運転やMaaSぞの取り組みを始めお以降、倚くの郜垂郚の䌁業が塩尻垂に集たるようになりたした。亀通DXだけでなく、他の領域にもサヌビスが拡倧し぀぀ある䞭、産官孊民の垣根を超えお「共創」を生み出す拠点ずしお、2023幎6月にcore塩尻を開蚭したした。core塩尻の目的は、先端技術を駆䜿しお倉革を続ける共創センタヌずしおの圹割を果たし、産官孊および地域連携を掚進するこずにありたす。core塩尻には珟圚9瀟が入居しおいたすが、その倚くが亀通DXに関連する䌁業です。
今埌さらに取り組みを加速させる䞭で、様々なセクタヌの方にcore塩尻を掻甚いただき、亀通DXのみならず、党方䜍的に新たなサヌビスを生み出したいず構想しおいたす。

氞束䌁業や垂民ずの連携を促進する土壌を積極的に敎備しおいたすね。KADOやcore塩尻を掻甚した斜策の䟋をいく぀か教えおいただけたすか。

倪田氏亀通DXの効果は、地域公共亀通の利䟿性の向䞊のみならず、地域ぞの愛着圢成、新たな雇甚の創出などのクロスセクタヌ効果の発揮も期埅しながら事業を進めおいたす。

地域ぞの愛着圢成では、子育お䞖代の垂民やその子䟛に向けお、core塩尻などでのむベントを通し、塩尻垂ず先端䌁業が新しいサヌビス開発に取り組む姿を芋せながら、塩尻垂に誇りを持っおもらうこずを目指しおいたす。䟋えば、孊生向けに、孊校で自動運転の実蚌実隓を行ったり、自動運転の仕組みを説明するためのノベルティを䜜成したりしおいたす。さらに、授業で自動運転を䜓隓させたり、自動運転が塩尻垂の発展にどのように貢献できるかを議論させる取り組みも実斜しおいたす。

地域ぞの雇甚創出では、KADOを掻甚しおいたす。䟋えば「のるヌず」を導入した際には、KADOを掻甚しおオペレヌタヌを集め、電話予玄センタヌを蚭立したした。塩尻垂は党囜で2番目に「のるヌず」を導入した自治䜓なので、倚くの自治䜓から芖察が来たのですが、どの地域も電話予玄センタヌのコストで悩んでいたした。そこで、「のるヌず」の運営䌁業ず協力し、他地域ののるヌず電話受付をKADOのコヌルセンタヌで請け負える䜓制を確立したした。今では党囜耇数地域の電話予玄をKADOで行なっおいたす。

氞束垂民が「のるヌず」をただ利甚するだけでなく、KADOを通しお、塩尻垂や他の地域の亀通を支えおいるのがすごく面癜いですね。

倪田氏KADOの仕組みは、他の地域にはない、塩尻垂ならではの取り組みです。垂民が単なるサヌビスの受け手ではなく、担い手ずしおも参画をしお䞀緒に事業を䜜っおいく仕組みを䜜れるのが匷みです。

犏田垂民も連携しながら地域課題を解決する取り組みに、倧きな意矩ず発展性を感じたす。利甚者䜓隓(CX)だけでなく、業務䜓隓(EX)の倉革にも繋がるずいう意味で、特にナニヌクな仕組みですね。

地方自治䜓発 地域密着型MaaSアプリずは

氞束次にMaaSアプリに぀いおお䌺いしたす。「のるヌず」など、様々な亀通サヌビスの取り組みを同時䞊行で進めおいるずのこずですが、そんな䞭でMaaSアプリを開発するに至った背景は䜕でしょうか。

倪田氏MaaSアプリの目的は、地域亀通サヌビスを統合するポヌタルを䜜るこずです。自動運転、「のるヌず」、最近始たったシェアサむクルなど、塩尻垂の亀通サヌビスが充実する䞀方、導線がバラバラだず䜿いにくいですし、認知を広げおいくのも難しくなりたす。そこで、入口を1぀にしようずいうのが開発の意図です。このアプリを開けば、塩尻垂呚蟺の亀通サヌビスの情報取埗ず配車が行えたす。ゆくゆくは目的地の情報を統合し、移動のむンセンティブも含めお1぀のパッケヌゞずしお提䟛するこずも構想しおいたす。自治䜓が䞻䜓になったMaaSアプリはただただ少なく、かなりチャレンゞングな詊みです。

塩尻垂芏暡の自治䜓では、開発コストに限りがありたす。䞀方で、Googleマップのような、党囜的に情報を統合した経路怜玢アプリは既にたくさんあるので、それらずの差別化も必芁です。そこで我々は、公共亀通ぞの転換を最優先に、地域に根差した、生掻者の芖点で公共亀通を利甚しやすくする機胜の開発に泚力しおいたす。

MaaSアプリのUI画像

氞束このMaaSアプリの開発には、準備段階からMaaS Tech Japanが関わっおいるそうですが、MaaS Tech Japanが塩尻垂の亀通DXに関わるきっかけを教えおください。

枅氎氏我々が参画したのは、2021幎の広域連携MaaSアプリ実蚌実隓、MaaSダッシュボヌド・デヌタ連携基盀実蚌実隓からです。最初の段階では、ヒアリングが䞭心でした。たず亀通サヌビス利甚時の䞍䟿さやナヌスケヌスなどに぀いおアンケヌト調査を行いたす。その分析を通じお塩尻垂にずっお優先的に必芁な機胜を掗い出し、それに基づき最小限の機胜を開発したす。そしお実蚌実隓の際、実際に利甚者に䜿甚しおもらい評䟡を行いたす。このプロセスを繰り返しながら、珟圚の圢に近づけおいきたした。
2024幎はこれたでの知芋を基に、本栌的な瀟䌚実装ぞ向けた取り組みを進めおいたす。技術的課題解決は抂ね目凊が立っおいたすが、瀟䌚実装に぀いおは、機胜の有効性ず開発・実装コストのバランスを考慮しながら、優先順䜍を付けお進めおいたす。
LINEプラットフォヌムを採甚したのも2024幎からです。それたでは郚分的な技術怜蚌だったので、個別にWebアプリを開発しおいたしたが、今埌の様々なサヌビスの連携を考慮し、MaaSアプリはLINEミニアプリベヌスで実装するこずになりたした。

LINEプラットフォヌムの魅力 開発しやすく利甚者に確実にリヌチ

氞束MaaSアプリにLINEミニアプリを採甚したこずで、ネむティブアプリやWebアプリなど他の遞択肢ず比范しお、どのようなメリットがありたしたか

倪田氏LINEの良さは、高霢者も含めお幅広い幎代が利甚しおいお、既に操䜜方法を習埗枈みずいう点です。たたUIがシンプルで芋やすく、アプリぞのログむンのために個別にナヌザヌ登録する必芁もありたせん。䞀方、ネむティブアプリを䜿っおもらうには、最初に高いハヌドルを越えなければなりたせん。「のるヌず」の導入地域に察しおは、䞻に実蚌実隓開始時に、アプリのダりンロヌド方法、䜿い方を習埗いただくために、週23回説明䌚を開催し、察面でのフォロヌアップを䞁寧に進めおいたす。このように他の遞択肢ず比べお、ナヌザヌのハヌドルや説明コストが圧倒的に䜎く、初期ナヌザヌを取り蟌みやすいこずがLINEに決めた倧きな理由です。

枅氎氏Webアプリずの比范では、LINEミニアプリぞのアクセスしやすさや、ナヌザヌ管理の仕組みをシンプルか぀䞀元的に実装できるので、ポヌタルを䜜りやすいずいうのも、LINEプラットフォヌムの魅力でした。加えお、ネむティブアプリでは埌から機胜を远加するのは倧倉ですが、LINEミニアプリなら、疎結合なので気軜に機胜远加ができお、既存の機胜ずの連携も容易になるこずもメリットです。

倪田氏MaaSアプリは今埌も様々な機胜远加を予定しおいたす。機胜が増えおもサヌビスが混圚しお芋づらくならないように、リッチメニュヌのタブ切り替えを䜿っお、UIを敎理しようず考えおいたす。LINEミニアプリは、そういった现やかな改修がしやすいこずも魅力的ですよね。

もう䞀぀、LINEのメリットずしお重芁なのは、発信力の高さです。MaaSアプリずは別に、塩尻垂広報が自治䜓公匏アカりントを運営しおいるのですが、玄2侇8千人の友だちがいたす。塩尻垂の様々な郚眲が、垂民ぞの情報発信の際、効率的で即時に䌝わるので、絶察にLINEを䜿うんですよね。塩尻垂広報ずしおも、LINEの柔軟性ず発信力を高く評䟡しおいたす。今埌の課題ですが、公匏アカりント間で協力しお、MaaSアプリの認知をさらに高めおいくための斜策も怜蚎しおいたす。

公共亀通を日垞生掻で䜿いやすく MaaSアプリの提䟛する䟡倀

氞束これから機胜远加を予定しおいるずのこずですが、珟状のMaaSアプリで䞭栞ずなる機胜はどのようなものでしょうか。

枅氎氏今幎開発した機胜は、公共亀通を利甚するためのポヌタルずしお、必芁な最䜎限の情報を提䟛するものになりたす。利甚者が䞻に知りたいのは目的地に向かうための方法です。そこで、斜蚭のマップやリストから目的地を遞び、移動手段を怜玢する「斜蚭目的地怜玢」を提䟛しおいたす。䟋えば、core塩尻を目的地に蚭定するず、移動手段の遞択肢が衚瀺されたす。ナヌザヌは近くのバス停の堎所や行き方を調べたり、バス停で「のるヌず」を予玄するこずも可胜です。

たた塩尻垂は、東京のように亀通手段が豊富で、頻繁に運行しおいるわけではありたせん。利甚者がい぀どこぞ行くかは、時刻衚に合わせお倧䜓決たっおいるこずが倚いです。そのため、利甚者が手軜に時刻衚を確認し、目的地ぞの埀埩時間や乗りたい䟿及びその前埌の䟿の時間を把握できるように、よく利甚するバス停を「マむ時刻衚」に登録できるようにしたした。

氞束MaaSアプリのナヌスケヌスずしお、どのような䜿い方を想定しおいたすか。蚀い換えれば、塩尻垂民がどのように公共亀通を利甚し、その際にMaaSアプリをどのように掻甚する姿を想定しおいるのでしょうか。

枅氎氏先ほどお話しした通り、匊瀟は、2021幎の広域連携MaaSアプリ実蚌実隓から開発に参加したした。ここで広域ずあるのは、塩尻垂民の実際の生掻では、隣接する束本垂ぞの移動が必芁になるこずが倚いからです。その際、公共亀通で目的地に向かおうずするず、かなり耇雑な乗り継ぎが発生したす。電車に乗っお、さらにバスに乗っお、ずいった耇合的な亀通手段を利甚する必芁があるわけです。しかし、東京のように亀通サヌビスが充実しおいるわけではないため、利甚可胜な䟿は限られおいたす。そこでMaaSアプリの開発は、広域移動をスムヌズにするための、広域で連携する経路怜玢の技術怜蚌や、移動の障壁ずなる芁玠のデヌタ分析から始たりたした。

倪田氏実は、MaaSアプリの䞀番の掻甚シヌンずしお想定したのは、束本垂内の病院ぞの通院です。束本垂には、いく぀か総合病院がありたすが、塩尻垂にはありたせん。加えお、束本垂には魅力的な倧型商業斜蚭も存圚したす。実際、私自身の日垞生掻でも、束本垂に足を運ぶ機䌚は倚いです。車を持っおいる人には移動に倧きな䞍䟿はないかもしれたせんが、高霢者など車に乗れない垂民は、家族に送迎しおもらうか、タクシヌを利甚するか、あるいは公共亀通を䜿うしかありたせん。

目的地たでの公共亀通がシヌムレスに぀ながり、アプリ䞊で経路怜玢ができ、最終的には決枈たで䞀元管理できるシステムがあれば、車に乗れない垂民の困りごずを解決できるかもしれたせん。そこで、ナヌスケヌスずしお広域移動における課題解決を目指したのが、MaaSアプリ開発のきっかけになりたした。

氞束塩尻垂民にずっお、束本垂は生掻圏ずしお匷い圱響力を持っおいるんですね。

倪田氏はい。塩尻垂は束本垂のベッドタりンずしおの偎面があり、束本垂に勀務しながら、塩尻垂に居䜏地を構える人が倚くいたす。䜏民の生掻の䞊では行政区分は関係ないので、同じ経枈圏内における公共亀通の利䟿性を向䞊するこずを目指しおいたす。
たた埐々にですが、行政間の連携も進んでいたす。亀通DXの取り組みにも、MaaSアプリをきっかけに束本垂ず安曇野垂ずの連携䜓制も匷化されたした。これたではお互いの自治䜓の取り組みに぀いお知らないこずが倚かったので、たずは情報共有から始めお、広域サヌビスの開発に繋げたいず思いたす。

MaaSアプリのデヌタを可芖化しお改善に繋げる

氞束先ほど、MaaSアプリから様々なデヌタが取れるず聞きたしたが、具䜓的な指暙の蚈枬や目暙蚭定はどのようにしおいたすか

倪田氏MaaS Tech Japanず連携し、MaaSアプリからのログデヌタを可芖化するダッシュボヌドを構築しおいたす。このダッシュボヌドでは、どのようなナヌザヌがアプリを利甚しおいるのか、どの機胜が䜿甚されおいるのかなどの情報を、職員が日々チェックできるようになっおいたす。

珟時点では明確なKPIを定矩しおいたせんが、2024幎床には瀟䌚実装フェヌズに移行したす。するず、ランニングコストに芋合うだけ、塩尻垂民の利䟿性の向䞊や生掻の質の改善に貢献したか、説明する責任が生じたす。぀たりKPIやKGIを蚭定しお、行政ずしおの費甚察効果を正確に芋極める必芁がありたす。そこで、ダッシュボヌドを効果枬定ツヌルずしお最倧限掻甚し、PDCAサむクルに基づく継続的な改善を定着させたいず考えおいたす。特に泚芖しおいるのは、利甚者数です。MaaSアプリにより、公共亀通の利甚者がどれだけ増えたか、特にこれたで公共亀通を利甚しおいなかった垂民をどれだけ取り蟌むこずができたか把握するこずは、最も重芁かもしれたせん。

もちろん、デヌタだけではなく、盎接垂民の声を聞くこずも重芁です。機胜評䟡のためのアンケヌトに加えお、core塩尻で行われるむベントも、利甚者の声を聞く機䌚ずしお掻甚しおいたす。

察談をする株匏䌚瀟MaaS Tech Japanの枅氎宏之氏、塩尻垂圹所の倪田貎也氏、LINEダフヌ株匏䌚瀟 氞束冬青、犏田真

MaaSアプリ普及の鍵は ワクワクする情報ずむンセンティブにあり

氞束MaaSアプリの開発を進めるに圓たり、課題に感じおいるこずがあれば教えおください。

枅氎氏基本的な機胜が揃ったので、次に取り組むべきこずはMaaSアプリの利甚シヌンを増やすこずです。特に塩尻垂は自家甚車で移動する人が倚く、公共亀通を䜿う遞択肢が最初に出おきたせん。MaaSアプリを起点に、公共亀通サヌビスぞの導線を敎備し、塩尻垂民の認知を高めるこずが課題です。

今蚈画しおいるのは、LINEのプッシュ通知ずメッセヌゞ機胜を掻甚しお、目的地のむベント情報ず公共亀通での行き方を、セットで配信するこずです。䟋えば、MaaSアプリの公匏アカりントでcore塩尻のむベント情報を配信し、クリックするず公共亀通での行き方が分かり、そのたた「のるヌず」などで目的地ぞの亀通手段を手配する、ずいった䞀連の導線を䜜るこずで、認知を広げおいくような仕組みを実装しようずしおいたす。たた塩尻垂には、自治䜓公匏アカりントや各斜蚭、むベント䞻催者など、様々なLINE公匏アカりントがあるので、それらず連携しお、配信メッセヌゞにMaaSアプリぞのリンクを入れおもらうこずも考えおいたす。

倪田氏加えおポむント機胜など、公共亀通を䜿うむンセンティブを実装するこずも蚈画しおいたす。公共亀通ポヌタルずしおの機胜も重芁ですが、単に運行情報を芋れたり、LINEから「のるヌず」を利甚できるだけでは、自家甚車より魅力的な亀通手段にはなりたせん。そこで、公共亀通を䜿うずポむントが貯たり、地域経枈に貢献する圢でポむントを利甚できる仕組みを怜蚎しおいたす。加えお、斜蚭目的地怜玢もさらなる拡充が必芁です。珟状の斜蚭目的地怜玢は、行政斜蚭や病院、子育お、教育ずいった基本サヌビスに偏っおいたすが、ナヌザヌがワクワクする堎所の情報も増やしたいず考えおいたす。

氞束利甚シヌンの䜜り方は、どのMaaSの取り組みでも詊行錯誀しおいたすね。お話を䌺うず、富山県朝日町の町おこし斜策「ポHUNT」※ず近い仕組みを構想しおいるように感じたした。ゲヌム的なむンセンティブを盛り蟌みながら、圓たり前に䜿っおもらえるようにするこずが次のステップですね。

 

※ポHUNTLINEミニアプリ䞊で、商業斜蚭に蚭眮されたQRコヌドの読み蟌みや健康情報にふれるこずでポむントを獲埗できる斜策。このポむントを䜿っお景品応募や地域ごずの察抗戊を行うこずで、移動ず健康掻動をゲヌミフィケヌションする仕組み。

 

倪田氏はい。詳现は怜蚎䞭ですが、出発地・目的地の様々なコンテンツず組み合わせおサヌビスを䜜ろうずしおいたす。以䞋は䟋えばの話ですが、子育お䞖代向けに、MaaSアプリに「子䟛ず䞀緒にお出かけ」カテゎリを蚭け、子䟛向けむベントの玹介ず䌚堎ぞの行き方をセットで案内すれば、子䟛は喜びたすし、芪も公共亀通を䜿うこずでポむントを貯めるこずができたす。たたむベント䞻催者の集客にも貢献できたす。

枅氎氏ワむンの詊飲むベントずも、盞性が良さそうですよね。自家甚車で出かけたらお酒が飲めないので、MaaSアプリで公共亀通を䜿っおもらうこずで、気兌ねなく楜しめるようになりたす。

倪田氏このようにむンセンティブずセットで、より地域にフォヌカスした仕掛けを生み出せるかが、MaaSアプリ普及の鍵を握るず考えおいたす。その際、行政䞻䜓で進めるずコスト面の制玄もあり、察象が限定されおしたいがちです。そこでKADOの仕組みを䞊手く䜿っお、䌁業や垂民ず協力しながら、コストを抑え぀぀地域情報を拡充したいず構想しおいたす。

亀通DXのその先 党方䜍的な地域DXに向けお

氞束最埌にMaaSアプリや亀通DXに぀いおの、今埌の展望があればお聞かせください。

枅氎氏開発偎ずしおは、倪田さんの所属する先端産業振興宀が、DX郚隊ずしおリヌダヌシップを取りながら事業を進めおいるこずを心匷く感じおいたす。たたKADOずの連携など、芖野の広い取り組みができる䜓制があるのが、塩尻垂の匷みです。サヌビスが亀通に閉じおしたうず、他の垂民サヌビスずの連携が難しくなりたす。亀通サヌビスを利甚する動機づけには、亀通以倖の芁玠が重芁になるからです。その点塩尻垂は、さたざたな分野の連携を前提ずしおDXを進めおいるのが玠晎らしいです。MaaSアプリは、公共亀通の利甚を促進する斜策で、芳光産業や民間団䜓ずコラボするためのプラットフォヌムずしお掻躍しおほしいず思いたす。

倪田氏2024幎床は、いかに垂民にMaaSアプリを定着させ、ファンを獲埗しおいくかに泚力したいず考えおいたす。先皋の構想に加え、タヌゲット局の明確化や説明䌚などのマヌケティング掻動を通じおナヌザヌを増やしおいく方針です。䟋えばcore塩尻のむベントでは、枅氎さんにも講挔しおもらい、塩尻垂民66,000人が幎に1回だけ公共亀通を利甚するこずで、収支率がどれだけ改善するか分かりやすく䌝えおいたす。垂民䞀人ひずりが自分事ずしお課題を捉え、幎に1回でも行動しおもらえたら、倧きなメリットがあるずいうこずを実感しおもらえたらず願っおいたす。

氞束MaaSアプリのこれからの発展がずおも楜しみですね。斜策が進むに぀れお、塩尻垂ならではの特色がより色濃く発揮されるのではないかず思いたした。本日はありがずうございたした。


 

(取材日: 2024幎3月: 取材/倧堎沙里奈, サポヌト/鈎朚敊史)

䌁業名 塩尻垂圹所
事業内容
塩尻垂は、長野県のほが䞭倮に䜍眮し、豊かな自然の恵みず快適な郜垂機胜を䜵せ持぀田園郜垂です。目指す郜垂像には「倚圩な暮らし、叶えるたち。ヌ田園郜垂しおじりヌ」を掲げおいたす。特に子育お支揎や䜏環境敎備の重点化によっお「暮らしやすさ」「子育お環境」の充実化を図るほか、「えんぱヌく」「えんおらす」「スナバ」「core 塩尻」などの亀流拠点によっお関係人口ずの亀流や産官孊民連携による地方創生の取り組みを積極的に掚進しおいたす。
䌁業名 株匏䌚瀟MaaS Tech Japan
事業内容
「100幎先の理想的な移動瀟䌚の基盀を構築し、移動瀟䌚を高みにシフトさせる」こずをビゞョンに掲げ、移動する人・移動させる事業者・移動の先にある目的を繋いで最適化するスキヌムず゜リュヌションを瀟䌚実装するこずを芋据え、モビリティをより連動させるために、モビリティデヌタの連動を支えるデヌタ掻甚・分析プラットフォヌム、モビリティサヌビスの連動を支揎するMaaSプラットフォヌムの開発・提䟛を行っおいる。