韓国発のファッションプラットフォーム「MUSINSA(ムシンサ)」を日本で展開する株式会社MUSINSA(以下、MUSINSA)。同社は、商品購入後からお届け完了までのプロセスをLINE通知メッセージできめ細かくフォローすることで、顧客体験の向上とCS(カスタマーサポート)業務の効率化を図っています。
さらに、LINE公式アカウントをマーケティングメッセージの配信やPop-Upストアの事前来店予約にも活用し、日本の顧客との接点を広げています。同社の取り組みについて、Min Chaehyang氏(以下、ミン氏)に話を聞きました。
- 日本の顧客に適した、継続的なコミュニケーション手段を確立したい
- 顧客体験の向上とCS業務の効率化を両立したい
- ご注文完了、発送完了、お届け完了の3つのタイミングで、LINE通知メッセージを配信
- LINE公式アカウントでマーケティングメッセージを配信
- LINE公式アカウント上で東京でのPop-Upストアの事前来店予約を受け付け
- Pop-Upストア期間中のCSへの問い合わせ数が30~40%減少
- LINE公式アカウントの友だち数は、約1年で2000人から50万人へ急増。うち20%がLINE通知メッセージ経由で友だち追加
- メール・アプリプッシュ通知と比較して、LINE公式アカウント全体で高いROAS(広告費用対効果)を実現
LINE通知メッセージで
日本のお客さまとのコミュニケーションを強化
2001年に誕生した韓国発のファッションプラットフォーム「MUSINSA」。オンラインのファッションコミュニティーから始まり、韓国のファッションブランドとともに成長してきた同社は、2022年にグローバル向けプラットフォーム「MUSINSA GLOBAL STORE」を立ち上げ、13地域で展開しています(2026年8月時点)。日本でも2022年7月からサービスを展開し、日本語でのWebサイトやアプリ構築、日本国内の決済手法への対応などを進め、若年層の女性を中心に日々ファンを増やしています。
MUSINSA GLOBAL STOREでは、日本でのサービス展開を進める中で、日本市場に適した顧客コミュニケーションの構築が課題の一つとなっていました。
「MUSINSAは、K-ファッションの最新トレンドやブランドを韓国から日本のお客さまにお届けしています。日本のお客さまとのコミュニケーションをより身近でスムーズなものにし、顧客体験を向上させるため、情報発信を強化したいと考えていました」
これまでも、注文完了・発送完了・お届け完了という、ユーザーにとって重要な3つのタイミングで、メールによる通知を行っていました。日本でのサービスが広がり、ご注文数も増えていく中、同社は、日本のお客さまが日常的に使い慣れているチャネルを通じて情報を届けることで、必要な情報をよりスムーズに確認できる環境を整え、ショッピング体験をさらに快適なものにしたいと考えたといいます。
そこで、同社が注文・配送に関する重要な情報の発信手段として採用したのが、LINE通知メッセージでした。LINE通知メッセージは、企業が保有するユーザーの電話番号と、LINEユーザーがLINEに登録している電話番号とをマッチングすることで、送信元のLINE公式アカウントを友だち追加していないユーザーにも重要性や必要性の高いメッセージを通知することができるサービス(※)です。
広告を除く、ユーザーにとって重要性や必要性の高いメッセージに限定して、利用することが可能です
審査を通過した認証済のLINE公式アカウントからのみ配信されます
「LINEは日本国内の月間アクティブユーザーが1億人(2026年3月時点)に上り、人々の生活に定着しています。MUSINSAと日本のお客さまとの接点となる独自チャネルとして、そして継続的にコミュニケーションをとる手段として、LINEを活用したいと考えていました。LINE通知メッセージを導入したのは2025年9月からです」
MUSINSAでは韓国でもメッセージ・通話アプリを活用し、注文や配送に関する情報発信を行っていました。また同社の新しいことにすぐに挑戦する社風が後押しし、スムーズにLINE通知メッセージを導入できたといいます。
「LINE通知メッセージにはテンプレートがあり、視認性の高いメッセージを簡単に作れるようになっているため、作業や審査の工数も削減され、とても便利でした。LINE通知メッセージ導入後は、Pop-Upストア期間中のCSへの問い合わせ数が30~40%減少するなど、改善が見られています」
友だち数50万人! LINE上でさまざまな顧客接点をつなぐ
同社は、日本の顧客へ情報を届けるために、2024年からLINE公式アカウントも活用しています。セールやクーポンなどのプロモーション情報をはじめ、新規の取り扱いブランドや新作の入荷情報などをLINE公式アカウントの友だちに向けて日々発信しています。
大規模なプロモーションを行う際には友だち全員に配信する一方、Pop-Upストアなどの企画では、興味・関心に応じてセグメントを分けて情報を届けています。
「それまでは、メールやアプリのプッシュ通知などで情報を発信していましたが、日本に特化したチャネルとしてLINEを活用しています。同じプロモーション内容の情報で比較しても、LINE公式アカウントから配信するメッセージは開封率が高いですね。またメールやアプリのプッシュ通知と比べてもLINE公式アカウント全体のROAS(広告費用対効果)は高い傾向があり、非常に良いパフォーマンスが出ています」
LINE公式アカウントの友だち数は、約1年で2000人から50万人(2026年8月時点)に急増しました。
LINE通知メッセージも、LINE公式アカウントの友だち数の増加に一役買っているといいます。LINE通知メッセージを受け取る際に、送信元のLINE公式アカウントを簡単に友だち追加できるためです。
「友だちの20%ほどが、LINE通知メッセージ経由で友だち追加しています。LINE通知メッセージは、LINE公式アカウントの友だちが増え続ける土台にもなっています」
さらにMUSINSAは2023年から不定期で、日本でPop-Upストアもオープンしています。その際には、混雑時でもスムーズに入店できるよう、LINE公式アカウントから事前来店予約も受け付けており、友だち数の増加に寄与しているそうです。
「友だち数50万人という規模感には、定量面での成果として大きな手応えを感じています。また定性面での成果としては、『LINE』という一つのチャネル上でマーケティングメッセージから配送などの重要な情報の発信、Pop-Upストアへの来店予約まで、分断されることなくさまざまな価値を提供できるという点にとてもメリットを感じています」
50万人の友だちへ、一人ひとりに合ったコミュニケーションを
今後、MUSINSAはさらに一人ひとりに合わせたコンテンツを配信し、提案の精度を上げていきたい考えです。
「お客さまがカートに入れたアイテムのセール情報や入荷情報を配信する、あるいはお客さまの好みに合わせたおすすめ商品をレコメンドするなど、一人ひとりにメリットのある配信をしていきたいですね。現在、さまざまなテスト配信を独自で行っているところです」
日本でもK-ファッションへの関心が広がる中、MUSINSAは日本市場での取り組みを拡大しています。
「MUSINSAはグローバル企業として、日本の多くの皆さんが毎日使っているLINEを活用することによって、お客さまへ安心をお届けし、関係性を深めて信頼を得ていきたいと考えています。そうして、K-ファッションに関する最新トレンドやブランドを届けるのはもちろんのこと、日本のお客さまに韓国の文化を発信するプラットフォームサービスとして今後も成長していきたいです」
(公開:2026年10月、取材・文/小泉明奈、POWER NEWS編集部)
本記事内の数値や画像、役職などの情報は全て取材時点のものです
本記事内の実績は取材先調べによる数値です
| 企業名 | 株式会社MUSINSA |
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| 所在地 | 東京都港区
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| 事業内容 | ファッションプラットフォーム「MUSINSA」の展開など
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| サービス | ファッションプラットフォーム「MUSINSA」など |