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LINEレストランプラスで効率化とおもてなしを両立する、國屋の店舗体験づくり

株式会社國屋

2026.07.08

株式会社國屋 経営企画部長 禰冝田賢二 氏

新宿を中心に5店舗の飲食店を展開する株式会社國屋(以下、國屋)。同社は飲食店向けパッケージ「LINEレストランプラス」を先行導入し、店内での注文体験の向上や、来店後のユーザーとの関係構築に取り組んでいます。

國屋が目指しているのは単なる業務効率化ではありません。人と人とのつながりを大切にする同社だからこそ、「おもてなしの質を高めるためにテクノロジーをどう活用するか」を重視しています。

LINEレストランプラスの導入によって、國屋はどのような店舗体験を実現し、どのような変化を生み出しているのか、同社 経営企画部長の禰冝田賢二氏(以下、禰冝田氏)に話を聞きました。

目的
  • ユーザーが注文したいタイミングでスムーズに注文できる環境を整え、店舗体験を向上したい
  • 紙メニューだけでは伝えきれない商品の魅力やおすすめ情報を届けたい
  • キャンペーンや季節のメニューなどリアルタイムで伝えたい
  • 効率化だけでなく、人によるおもてなしの価値を高められる仕組みを実現したい
施策
  • LINEレストランプラスを導入し、モバイルオーダー・顧客管理・販促機能をLINE上で集約
  • おすすめ商品の写真を大きく掲載するなど、モバイルオーダー上のメニュー表現を工夫
  • メッセージ配信から来店、注文、売り上げまでを可視化し、データに基づくコミュニケーション施策を推進
効果
  • LINEレストランプラス導入後、フード注文数が平均約12%増加
  • モバイルオーダーに掲載した商品の注文割合が約15%増加
  • 注文時のストレスを軽減しながら、接客価値の高いコミュニケーションを実現
  • メッセージ配信から来店・注文までを把握できるようになり、感覚に頼っていた施策をデータに基づいて改善できる環境を整備

注文ストレスを解消するために

新宿を中心に、炉端焼きが楽しめる居酒屋「ろばた翔」や「ろばた結」、日本酒の立ち飲みバー「Sake stanD 凛」、焼鳥専門店「焼鳥さく田」、こだわりの厳選食品を販売する「夢マルシェ」の5店舗を展開している國屋。

同社が大切にしているのは、人と人とのつながりを大切にした店づくりです。その象徴ともいえるのが、「顔の見える直接仕入れ」へのこだわりです。國屋では100社を超える生産者や取引先と関係を築き、実際に産地へ足を運びながら食材を仕入れています。

 

「この食材を誰が作ったのか、どんな想いで作られたのかを自分たちが理解した上で、お客さまに届けることを大切にしています」

 

素材へのこだわりに加え、接客や空間づくりなど、「また来たい」と感じてもらうための取り組みを積み重ねた結果、年々リピーターが増え、顧客単価も5年で約5倍に伸長しています。國屋の原点である「ろばた翔」にいたっては、飲食店では通常、坪売り上げ30万を超えれば繫盛店と言われるところ、平均坪売り上げ73万円、最高91万円を記録する店舗へと成長しました。

一方で、店舗体験をさらに高めていくうえで、以下のような課題も見えてきました。

  • 店舗の稼働状況によって、ユーザーが注文したいタイミングでスムーズに注文できない
  • 既存のメニュー(紙)だけでは魅力が伝わりきらない
  • キャンペーンや季節メニューなどの情報をリアルタイムで伝えるすべがない

こうした課題を解決しながら、より良い店舗体験を実現する手段を模索する中で、國屋がたどり着いたのが「LINEレストランプラス」でした。

 

LINEレストランプラスは、2026年6月に本リリースの飲食店向けパッケージです。LINE公式アカウントを基盤に、モバイルオーダー機能「LINEで注文」、POSレジ、ハンディ、売り上げおよび顧客管理、販促など、飲食店に必要な機能を一貫して提供します。

さまざまな選択肢がある中で先行導入を後押ししたのは、LINEレストランプラスが新規サービスであるため、一緒につくり上げていけるという環境に魅力を感じたことでした。「発展途上のサービスだからこそ、現場の声を反映しながら改善を重ねていける余地がある」と禰冝田氏は話します。

 

「完成された仕組みに自分たちが合わせるのではなく、一緒にサービスをつくっていけることに魅力を感じました。お客さまのストレスを減らして体験をより良くしながら、國屋らしいおもてなしも実現できる方法を一緒に考えていけると感じたのです」

 

こうして國屋は、ユーザーが店内で快適に過ごせる環境づくりと、来店後もつながり続けられる仕組みづくりに向けて、LINEレストランプラスの導入を進めていきました。 

LINEレストランプラスで実現した“接客を強くする仕組み”

國屋は展開する店舗のうち、3店舗でLINEレストランプラスを先行導入しています。ただ、禰冝田氏は当初、モバイルオーダーの導入に対して慎重だったと振り返ります。

 

その背景には、國屋が長年大切にしてきた接客スタイルがあります。

 

例えば、同社の原点である「ろばた翔」では、来店から退店までの流れに合わせておすすめ商品を段階的に提案しています。来店時のおすすめ案内にはじまり、食事が進んだタイミングでの限定メニューの紹介、ラストオーダー前の締めの提案など、ユーザーの状況に合わせたコミュニケーションを重ねながら店舗体験をつくってきました。

 

「おすすめを段階的にご案内していくことで、お客さまも『もう一品頼んでみようかな』という気持ちになりやすくなります。ただ、それは金額を上げることが目的ではありません。私たちは、お客さまの満足度を一つひとつ積み上げていくことを大切にしています。その結果として客単価も自然に上がっていく。そういう体験づくりを以前から続けてきました」

株式会社國屋 経営企画部長 禰冝田賢二 氏

接客を大切にしてきた國屋にとって、モバイルオーダーですべての注文を完結させることには懸念もありました。利便性は高まる一方で、お店側から提案する機会やコミュニケーションのきっかけを失ってしまう可能性があるからです。

 

そこで國屋では、LINEレストランプラスのモバイルオーダー機能「LINEで注文」を活用しながらも、人が介在する価値はあえて残すという考え方を採用しています。

 

その一例が、日本酒の立ち飲みバー「Sake stanD 凛」での運用です。同店では、ドリンクはスタッフがカウンターで注文を受け、フードのみをモバイルオーダーで提供しています。その結果、カウンターで声をかけづらい場面でも注文しやすくなり、LINEレストランプラス導入前の直近3カ月平均と比較して、導入後の1日あたりのフード注文数は平均約12%増加しました。

一方で、日本酒のおすすめや料理とのペアリング提案など、人だからこそ提供できるコミュニケーションは残しています。モバイルオーダーですべてを置き換えるのではなく、注文のストレスを減らす部分に活用し、接客の価値が高い場面には人が関わる設計にしているのです。

 

「カウンター席では今まで通りスタッフが対応しますし、個室やスタッフに声をかけづらい席ではモバイルオーダーをご案内しています。モバイルオーダーを主役にするのではなく、あくまでお客さまが必要なタイミングで自然に使えるものにしたいと考えています」

 

こうした運用によって國屋は、効率化とおもてなしを両立させる店舗体験づくりに取り組んでいます。

 

また、モバイルオーダー上のメニュー表現にも工夫を加えています。その日特におすすめしたい商品は写真を大きく掲載し、逆に控えめにしたい商品は写真を掲載しないなど、店舗側の意図を反映した見せ方にしました。実際に、写真を掲載した商品の注文割合は導入前と比較して15%増加するなど、効果も見え始めています。

店で過ごした楽しい時間を思い起こさせる仕組みに

来店後もLINE公式アカウントをコミュニケーション基盤として活用できる点も、國屋がLINEレストランプラスを評価しているポイントです。

 

店舗での体験は、その場で終わるものではありません。来店後も継続的にコミュニケーションを重ねることで、ユーザーとの関係性を深め、再来店につなげていけると考えています。

 

禰冝田氏はLINE公式アカウントを、「ユーザーに店舗での体験を思い出してもらうための仕組み」として捉えています。

 

「飲食店で過ごした時間は、時間の経過とともに少しずつ記憶から薄れていきます。しかし、そのとき食べた料理や飲んだお酒、生産者のストーリー、スタッフとの会話などを思い出すきっかけがあれば、『あのお店楽しかったな、また行きたいな』という気持ちにつながる可能性があります。そうした気持ちを思い起こす発信ができるのがLINE公式アカウントだと思っているんです」

また、LINEレストランプラスでは、メッセージ配信から来店、注文、売り上げまでを一気通貫で把握できます。これまで感覚的に行っていた施策を、データに基づいて改善しやすくなる点も特徴です。

 

「これまではLINE公式アカウントでメッセージを送っても、その結果どれくらい来店につながったのか、売り上げにつながったのかを把握するのが難しい部分もありました。LINEレストランプラスでは配信から来店、注文までを把握できるので、これまで何となく行っていた施策も、数字を根拠に判断できるようになりました」

店舗での体験を起点に、その後もLINEを通じてつながり続ける。この考え方もまた、國屋が大切にしている「人とのつながり」の延長線上にあります。

モバイルオーダーで生まれた時間を付加価値に変えていく

LINEレストランプラスの導入によって、「お客さまに付加価値を届けるチャンスが増えた」と禰冝田氏は話します。

 

「モバイルオーダーによってお客さまのストレスが減り、スタッフが呼ばれる回数も減りました。ただ、それによって生まれた余力を人件費削減に使うのではなく、お客様への提案やコミュニケーションに使うことが大切だと考えています」

 

國屋では今後、効率化によって生まれた時間を、特別なメニューの紹介や、生産者の想い・ストーリーを伝えるコミュニケーションなど、ユーザーとの関係性をより深めるための取り組みに充てていく考えです。

 

また、現在はモバイルオーダーやLINE公式アカウントのメッセージ配信を中心にLINEレストランプラスを活用していますが、今後の機能拡張によって生まれる変化にも注目していると言います。

 

例えば、空席情報に基づいた集客の実現です。今後、POSと飲食店向け予約・顧客管理システム「トレタ予約台帳」との連携によって、空席が生まれたタイミングで来店可能性の高いユーザーにLINE公式アカウントでメッセージを配信できる機能が実装されます。これにより、よりタイムリーな集客や情報発信が可能になります。

さらに、多言語対応やおすすめコメント・動画を活用した訴求、メニューごとの口コミ・レビュー機能などを活用することで、ユーザーにとってより使いやすく、魅力が伝わる店舗体験の実現も見据えています。

 

「私たちは、人との温度感を大事にしている会社です。だからLINEレストランプラスもお客さまとのつながりを深くできるインフラとして、これからさらに進化していってほしいと思っています」

 

ユーザーのストレスを減らしながら、接客の価値はむしろ高めていく。國屋が目指すのは、デジタルとおもてなしが自然に共存する店舗体験です。その取り組みは、今後も進化を続けていきます。

 


 

本記事内で紹介したLINEレストランプラスの詳細はこちら

(公開:2026年7月、取材・文/畑中杏樹、写真/川嶌 順)

  • 本記事内の数値や画像、役職などの情報は全て取材時点のものです

  • 本記事内の実績は取材先調べによる数値です

企業名 株式会社國屋
所在地
東京都新宿区
事業内容
飲食店経営
サービス ろばた翔 ほか
関連タグ:
#LINE公式アカウント