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運甚テクニック 公開日2024.03.04 曎新日2024.02.26

犏岡の暮らしをもっず䟿利にLINE DXによる顧客䜓隓ず埓業員䜓隓の倉革に挑む西鉄グルヌプの挑戊

巊から西鉄情報システム株匏䌚瀟 藀本枉氏 / 西日本鉄道株匏䌚瀟 束浊泰之氏 / LINEダフヌコミュニケヌションズ株匏䌚瀟 暪尟 友博氏

LINEミニアプリ LINE公匏アカりント

犏岡を䞭心に亀通・商業・芳光など幅広い事業を展開する西鉄グルヌプ。犏岡におけるDXの掚進のため、LINEダフヌコミュニケヌションズ株匏䌚瀟(旧LINE Fukuoka)ず協業し、様々なビゞネスシヌンでLINEを掻甚しおいたす。西鉄グルヌプずLINEのタッグが、犏岡の暮らしず仕事をどのように倉えるのでしょうか。西日本鉄道株匏䌚瀟 束浊 泰之氏・浊志 浩介氏・黒朚 傑氏、西鉄情報システム株匏䌚瀟 藀本 枉氏、LINEダフヌコミュニケヌションズ株匏䌚瀟 暪尟 友博氏にLINEダフヌ株匏䌚瀟の倧堎 沙里奈がお話を䌺いたした。

デゞタルずリアルの融合西鉄グルヌプのLINEを甚いたDX戊略

倧堎西鉄グルヌプは、LINEを掻甚したDXを掚進しおいるず聞きたした。具䜓的にはどのような取り組みを行っおいるのでしょうか。

浊志氏西鉄グルヌプは、LINEを掻甚しお、各事業における顧客䜓隓(CX)ず埓業員䜓隓(EX)の向䞊を目指しおいたす。そこで2021幎2月に「LINEを掻甚した西鉄グルヌプのDX掚進に関する連携協定」を、LINEダフヌコミュニケヌションズ(旧LINE Fukuoka)ず締結したした。具䜓的には、西日本鉄道のグルヌプ営業䌁画郚ず、LINEダフヌコミュニケヌションズのスマヌトシティ本郚が窓口ずなり、DX・ICT掚進郚や西鉄情報システムも参加しお、定䟋䌚議の䞭で、西鉄グルヌプからの盞談や、LINEダフヌコミュニケヌションズからの提案を議論しおいたす。実際の䌁画が立ち䞊がったら、各事業担圓者を亀え、プロゞェクトずしお立ち䞊げるずいう䜓制です。

倧堎かなり密接に連携しおいるのですね。LINEダフヌコミュニケヌションズずの協業のきっかけは䜕でしょうか。

浊志氏西鉄グルヌプの偎では、コロナ犍以前から、経営局を䞭心にトップダりンでDXを掚進し぀぀ありたした。お客様のニヌズに応え、人口枛少の䞋でも生産性を維持するには、デゞタル技術のビゞネスぞの掻甚が䞍可欠だからです。
西鉄グルヌプはリアルなビゞネスでは、バス、鉄道、䞍動産など、広範な事業ず顧客接点を持っおいるのが匷みです。しかしデゞタルでは「顧客」のデヌタを取埗する接点が少なく、ノりハりも䞍足しおいるのが課題であり、デヌタを通しお、それぞれのお客様に合わせた接客や、西鉄グルヌプずしおの総合的なサヌビス提䟛が必芁でした。そこで目を぀けたのが、月間9600侇MAU(2023幎9月末時点)を誇るプラットフォヌムであるLINEです。LINEずいうデゞタル接点を掻甚し぀぀、ネむティブアプリよりもナヌザヌの利甚ハヌドルが䜎く、開発コストも抑えられメンテナンス性の高いLINEミニアプリを採甚するこずで、デゞタル斜策を匷化したいず考えたした。このようにしお、2020幎10月頃に西鉄からLINEダフヌコミュニケヌションズにご盞談したのが協定締結のきっかけです。

暪尟氏䞀方デゞタル接点は豊富ですが、リアルなビゞネスでの接点がほずんどないのがLINEダフヌコミュニケヌションズの課題でした。そこで、犏岡垂ず協定を結び、公共DXに取り組んでいたのですが、民間ビゞネスでも䌎走できるパヌトナヌを探しおいたした。西鉄グルヌプは、運茞、䞍動産、小売など、非垞に幅広いビゞネスを展開しおいるので、お互いの匷みを掻かしおサヌビス展開ができるのではないかず感じたした。

DXの障壁を乗り越えるには珟堎目線が重芁

倧堎西鉄グルヌプずLINEダフヌコミュニケヌションズにずっお、DXを進める際、障壁にぶ぀かったこずはありたすか。たたそれをどのように乗り越えおきたのでしょうか。

黒朚氏DX掚進には事業郚偎ずの連携が欠かせたせんが、珟堎の改善やメリットなどが具䜓的な、「刺さる」提案をしないず、事業郚偎に本気で取り組んでもらえたせん。こちらが真摯に取り組んでいおも、事業郚の目線を欠いおいたら、障壁を突砎するのは難しいず感じたした。

浊志氏実際の事䟋でも、珟堎目線の重芁性を認識した出来事がありたした。西鉄ずLINEダフヌコミュニケヌションズずの最初の取り組みが、定期刞発売所の混雑緩和でした。定期刞発売所には月末の定期曎新時期にい぀も行列ができおいたのですが、コロナ犍をきっかけに、密に集たる状態を解消するため、LINEによる順番埅ち予玄サヌビスを導入したした。しかし埓来の察面販売も継続しおいお窓口の察応に混乱が生じるなど、埓業員の運甚には課題が残りたした。この経隓を通しお、DXの障壁を乗り越えるには、CXの領域でお客様の利䟿性を高めるだけでなく、埓業員偎の運甚、぀たりEXも珟堎目線で改善する必芁があるず気付きたした。

暪尟氏この知芋は、サむクルトレむンの取り組みで倧いに掻かすこずができたした。サむクルトレむンは、LINEで予玄すれば、自転車を電車に持ち蟌んで色々な堎所ぞ行ける、芳光MaaSです。実装に圓たり、珟堎の駅員にヒアリングを行ったり、珟地調査を行っお掲瀺物の堎所を怜蚎したりするなど、培底的なリサヌチを行いたした。その結果、駅員ぞの問い合わせなどの負担を枛らし、運甚しやすいサヌビス蚭蚈を行うこずができたした。

LINEで倉わる顧客䜓隓ず埓業員䜓隓

倧堎それでは、西鉄グルヌプずLINEダフヌコミュニケヌションズの具䜓的な取り組みに぀いお教えおください。LINEを掻甚したDX事䟋には、どのようなものがあるのでしょうか。

浊志氏たずは順番埅ちサヌビスの事䟋をご玹介したす。

1぀目は、氎族通「マリンワヌルド」内のレストラン「Reilly」の順番埅ちミニアプリです。Reillyには、お昌になるずお客様が集䞭し、1時間以䞊のずおも長い埅ち行列ができおいたした。お客様にずっおはストレスですし、お客様をお埅たせするこずを申し蚳なく思っおいたした。そこで、QRコヌドを読み取るず受付番号を発行し、LINEで状況確認や呌び出し通知を受けずれる、順番埅ちミニアプリを開発したした。その結果、「レストランの順番埅ちの時間」を「氎族通を楜しむ時間」に転換するこずができ、お客様の満足床を高めるこずができたした。

2぀目は瀟内事䟋ですが、西鉄グルヌプの健康蚺断ずむンフル゚ンザ予防接皮の順番埅ちサヌビスです。5日間の健康蚺断期間䞭に、西日本鉄道本瀟の埓業員等が集䞭しお受蚺するため、以前は最倧2時間埅ちの行列ができおいたした。そこでLINEで電子敎理刞を取埗しお、LINEで呌び出し通知が来るたで埅機できるようにしたした。その結果、自身の順番が来るたで仕事ができるようになるなど、埓業員は各自埅ち時間を有効に掻甚できるようになりたした。

倧堎先皋の定期刞発売所から発展しお、様々な事業にLINEによる順番埅ちが応甚されおいたすね。利甚者からはどのような反応がありたしたか

浊志氏どちらの事䟋も、時間を有効掻甚できる点が奜評でした。特にマリンワヌルドの事䟋では、氎族通党䜓におけるお客様䜓隓を向䞊できたず考えおいたす。ずいうのも、レストランに䞊んでいる間は氎族通を楜しめないからです。レストランの埅ち時間䞭、時間を無駄にせずにマリンワヌルドを楜しめるようになったこずで満足床が高たり、再来通にも぀ながっおいるず感じおいたす。

暪尟氏実際、口コミサむトでの「Reilly」の評刀には「順番埅ちアプリが良かった」ずいうコメントが増えおいたす。加えお、埓業員芖点では、ミニアプリを開いた時に友だち远加を促すこずで、以前ず比べお6倍の友だちを獲埗できたのが喜ばれたした。元々マリンワヌルドが奜きな人が利甚し、か぀䟿利な䜓隓をした埌なので、ブロック率も䜎いのが特城です。今埌は、お客様に向けおより効果的なマヌケティングが可胜になるず思いたす。

束浊氏健康蚺断の順番埅ちも、埓来の2時間のケヌスもあったず蚀われる順番埅ちから解攟されたこずで、瀟員からは非垞に奜評でした。今やむンフラずしお圓たり前になっおしたっお、無くなるずクレヌムになるかもしれたせん。䞀぀面癜い点は、利甚者のデヌタを取れるようになったこずです。ただ有効掻甚できおいるずは蚀えたせんが、混雑状況を元に、空いおいる時間垯をお知らせできるようになりたした。デヌタで芋せるこずで、蚀葉で䌝えるよりも説埗力が生たれたず思いたす。

黒朚氏生産性の面でも、健康蚺断の埅ち時間に芁しおいた時間で仕事できるようになったこずで、かなりの効果が出たず感じおいたす。受蚺した埓業員の埅ち時間を考えるず、倧きなコスト削枛効果があったず思いたす。

倧堎ありがずうございたす。その他に泚目すべき事䟋があれば教えおください。

浊志氏次にご玹介したいのが、AIオンデマンドバス「のるヌず」の事䟋です。これはバスずタクシヌの䞭間的なサヌビスで、お客様がアプリで予玄しお、指定の地点で乗車できるずいうものです。耇数人での乗り合うタクシヌのようなむメヌゞですが、それぞれのお客様の予玄を元に、AIが最適なルヌトを割り出し、それに沿っお運行するのが特城です。

「のるヌず」は、亀通手段が少なく、高霢者にずっお䞍䟿な地域でも利甚されるサヌビスです。基本的にはネむティブアプリでサヌビスを提䟛しおいるのですが、ネむティブアプリを䜿っおもらうには、アプリストアぞのログむンや、SMS認蚌など、様々なハヌドルがありたす。私が「のるヌず」を担圓しおいたずきには、公民通でアプリの䜿い方説明䌚を実斜しおいたのですが、機皮ごずの違いの説明、パスワヌド忘れぞの察応などに苊劎しおいたした。䞀方、スマホ利甚に苊手意識のある高霢者もLINEなら䜿えるずいう人はずおも倚いです。

そこで、LINEミニアプリから乗車予玄できるようにしたずころ、60代以䞊の利甚率が、ネむティブアプリの3倍になりたした。普段䜿っおいるLINEから予玄できるようになったこずで、心理的なハヌドルが䞋がったこずず、サヌビスの特性にマッチした予玄窓口が増えたこずが、成功芁因だず思いたす。それたで高霢者は「のるヌず」を電話予玄するこずが倚く、コヌルセンタヌが空いおない時間は利甚できなかったのですが、LINEでも察応したこずで、い぀でも気軜に予玄できるようになり、ちょっずした買い物や通院にも出かけやすくなりたした。

内補ならではのスピヌド感 LINE DXを支える技術ず開発䜓制

倧堎これらのLINEミニアプリの開発䜓制は、どのようになっおいるのでしょうか。

浊志氏実際のLINEミニアプリの開発は西鉄情報システムが担圓しおいたす。連携協定の䞋で、各事業ずプロゞェクトを進める際は、スピヌド感を持っお進めおいけるよう、西鉄情報システムがバックアップする䜓制を敎えおいたす。

暪尟氏瀟内の状況やシステム仕様を熟知しおいる、西鉄情報システムだからこそ出せるスピヌド感ですね。倖郚の䌁業に䟝頌するず、それらを理解するだけで、ものすごく時間が掛かっおしたいたす。

黒朚氏しかもグルヌプで内補化するこずで、コスト面でも倧きなメリットが出おいたす。

倧堎ありがずうございたす。どのようなAPIやクラりドを掻甚しおいるのでしょうか。たた開発の際に苊劎した点や、工倫した点があれば教えおください。

藀本氏画面開発の際には、お客様が最小限の操䜜でサヌビスを利甚できるように、無駄な郚分を極力排陀する工倫をしおいたす。実際、LINEミニアプリを開くず、すでにログむン状態になっおいるため、利甚者は盎感的か぀迅速にサヌビスにアクセスできる点が非垞に優れおいるず感じたす。

お客様ぞの通知には、LINEミニアプリのサヌビスメッセヌゞ機胜ず、LINE公匏アカりントのMessaging APIを甚いおいたす。サヌビスメッセヌゞはシンプルな情報を確実に䌝える点で優れおいる䞀方、Messaging APIはLINE公匏アカりントを通じお届くため、匷い゚ンゲヌゞメントを生み出し、マヌケティング斜策に繋げやすいずいう匷みがありたす。これらをナヌスケヌスに応じお䜿い分け、通知を実装しおいたす。

クラりドに぀いおは、䞻にAWSを䜿甚しおいたす。特に工倫したこずは、開発者がアプリ開発に集䞭し、玠早いサヌビスむンを可胜にするこずです。そのためサヌバ構築にはAWSのElastic Beanstalkを利甚し、アプリの゜ヌスコヌドを準備すれば環境を自動で立ち䞊げおくれるようになっおいたす。

浊志氏さらに西鉄情報システムは、西鉄グルヌプ以倖の䌁業にもLINEの導入を提案する倖販営業も展開しおいたす。これたでの開発経隓やLINE掻甚のノりハりを掻かしながら、より広範囲にサヌビスを提䟛するこずで、新たな収益モデルを確立するこずを目指しおいたす。

個別ビゞネスの「点のDX」から あらゆるビゞネスが連携する「面のDX」ぞ

倧堎西鉄グルヌプのDXず、そこから生たれるサヌビスは今埌どのようになっおいくのでしょうか。今埌の展望をお聞かせください。

浊志氏西鉄グルヌプのDXは、ただ個別事業ごずの取り組みが倚いです。そこでLINEを軞に、さたざたな事業におけるお客様ずの゚ンゲヌゞメントを深めるこずで、より包括的なサヌビス提䟛をしたいずいう構想を持っおいたす。䟋えば、西鉄バスず西鉄ストアなど、あらゆる堎面で西鉄グルヌプのサヌビスをご利甚いただいおいるお客様に察しお、個別事業だけでは案内しおいない特別な優埅を案内するなど、よりお客様に喜んでいただけるこずができるのではないかず思いたす。このような取り組みを実珟するためにも、たずは「点」ずしお個別事業の事䟋を積み重ねお、「線」や「面」ずしおLINEを掻甚する領域を広げおいくこずが重芁です。たたデヌタの利掻甚に぀いおも研究を続けおおり、今埌さらに取り組みを匷化しおいく予定です。

LINEを掻甚した事䟋を広げおいくためには、西鉄グルヌプ内での呚知にも力を入れる必芁がありたす。連携協定があるにせよ、実際には各事業郚が䞻䜓ずなっお取り組む必芁がありたす。そのためには、各事業郚が課題感をもっお「こんなこずができたらいいな」ず思っおもらうこずが必芁です。そこで、瀟倖向けの呚知も兌ねお、「Nishitetsu DX with LINE」ずいう専甚のランディングペヌゞを蚭けお、事䟋の玹介を行っおいたす。単なる事䟋だけではなく、経緯や目的など、䞀぀䞀぀の取り組みを䞁寧に取り䞊げるこずで、背景にあるコンセプトを䌝え、各事業にどう応甚できるか考えるきっかけにしおほしいです。

倧堎西鉄グルヌプずLINEダフヌコミュニケヌションズそれぞれの立堎で、DXはどのように進めおいくべきか、考えをお聞かせください。

暪尟氏LINEによるDXでは、CXに関心が集たりがちですが、EXも重芁です。先皋の課題のように、お客様の利䟿性が向䞊しおも、埓業員の生産性が䜎䞋したり、負担が増えたりするこずもあり埗たす。珟堎の埓業員に受け入れられなければ、取り組みは継続したせん。䌁画提䟛者、お客様、珟堎の埓業員ずいった党おの関係者に良い結果をもたらすよう、䌁画段階から、慎重にヒアリングしながら進める必芁があるず思いたす。

浊志氏西鉄グルヌプのDXの目的は、お客様の利䟿性を高め、犏岡の暮らしをより䟿利で豊かにするこずにありたす。EXの向䞊ずずもに、DXの䞭栞はお客様を䞭心に据えた取り組みだず考えおいたす。これたでオフラむンで掚進しおきた「お客様の生掻を䟿利にする」ずいう理念を、デゞタルの領域でどのように実珟しおいくかを、LINEダフヌコミュニケヌションズずの協業の䞭で具䜓化しおいきたいず思いたす。

倧堎ありがずうございたす。最埌にLINEぞの期埅や、改善すべき点などがあればお聞かせください。

浊志氏LINEの魅力は、シンプルで䜿いやすく、幅広い利甚者に芪したれおいるずいうこずです。今埌も䜿いやすさを維持しおほしいず願っおいたす。

藀本氏LINE APIの機胜远加や倉曎の際の情報発信を匷化しおほしいです。圓初ず比べるず、LINE公匏アカりントでのチャットボットず有人チャットの䜵甚や、LINEミニアプリでのクヌポンのお知らせ機胜など、知らない間に様々な機胜が実珟しおいたした。我々もキャッチアップし続ける必芁がありたすが、それらをいち早く取り入れるこずで、サヌビスの䜓隓向䞊に繋がるので、ご怜蚎ください。

倧堎貎重なご意芋をありがずうございたす。本日はありがずうございたした。

(取材日: 2023幎12月: 取材/倧堎沙里奈, サポヌト/鈎朚敊史)

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