たった3問でわかる。ビール4ブランドの「いま」と「これから」
ブランドの健康診断していますか?
ブランドが「今どんな状態にあるか」を早くつかむことがマーケティング戦略の立案には重要です。どれくらい知られているのか、一度でも使われたことがあるのか、今も選ばれているのか、これからも選ばれそうなのか。そして、競合と比較すると優位なのか。
この記事では、LINEリサーチが全国20歳~69歳の男女を対象に実施した「ビールブランド調査」のデータをご紹介します。アサヒスーパードライ(アサヒビール)、キリン一番搾り(キリンビール)、ザ・プレミアム・モルツ(サントリー)、キリングッドエール(キリンビール)の4ブランドについて、それぞれ1,054名から得たデータです。
聞いた内容は次の3つです。
Q1.認知・利用経験
Q2.今後利用意向
Q3.利用意向の理由
目次
各ブランドの認知・利用状況・今後利用意向
認知は、アサヒスーパードライが97.1%、キリン一番搾りが95.0%、ザ・プレミアム・モルツが94.0%と、3ブランドはいずれも高い水準でした。キリングッドエールは37.0%が知っている「認知あり」と答えており、比較的新しいブランドやニッチなブランドとしての立ち位置がうかがえます。
一度でも使ったことがある人「利用経験あり」の割合を見ると、アサヒスーパードライが71.3%と最も高く、キリン一番搾りが64.0%、ザ・プレミアム・モルツが59.0%と続きます。キリングッドエールは13.4%で、まだ試したことがない人が多い段階と言えます。
「現在利用」では、アサヒスーパードライが31.5%でトップ。次いでキリン一番搾りが22.5%、ザ・プレミアム・モルツが20.8%でした。キリングッドエールは7.5%となっています。
ここまでのデータから以下のように考えられます。
アサヒスーパードライ:高い認知と利用経験を持ち、現在も最も選ばれているブランド
キリン一番搾り、ザ・プレミアム・モルツ:認知と利用経験が高く、安定した利用者がいるブランド
キリングッドエール:これからの認知拡大とトライアル獲得がカギとなるブランド
また、「(今後の)利用意向」と「現在利用」を比較すると成長力を推測できます。
• アサヒスーパードライ:利用意向54.0%、現在利用31.5% 、 差分22.5%
• キリン一番搾り:利用意向47.4%、現在利用22.5% 、 差分25.0%
• ザ・プレミアム・モルツ:利用意向44.2%、現在利用20.8% 、 差分23.4%
• キリングッドエール:利用意向15.8%、現在利用7.5% 、 差分8.3%
キリン一番搾りは差分が25.0%と最も大きく、潜在的な需要を掘り起こす余地が大きいことがわかります。
7つの顧客分類での分析
さらに、今回のデータから生活者を7つのグループに分けて分析します。
①認知なし:そのブランドを知らない人
②利用なし&意向低:知っているが使ったことがなく、今後も使うつもりがあまりない人
③利用なし&意向高:知っていて使ったことはないが、今後使ってみたい人
④利用中止&意向低:以前使ったことがあるが、今後も使うつもりがあまりない人
⑤利用中止&意向高:以前使ったことがあり、また使いたい人
⑥現在利用&意向低:今は使っているが、今後使うつもりはあまりない人
⑦現在利用&意向高:今も使っていて、今後も使いたい人
7つの顧客分類にどれくらいの人がいるかを見ることで、それぞれの顧客むけ企画を立案しやすくなります。
例えばアサヒスーパードライは「現在利用&意向高」が29.4%と、4ブランドの中で最もロイヤリティの高い顧客層を抱えています。また、「利用中止&意向高」も22.6%あり、以前飲んでいた人が「また飲みたい」と感じている割合も高いのが特徴です。
キリン一番搾りとザ・プレミアム・モルツの構造は似ていますが、キリン一番搾りは「利用中止&意向高」が24.8%と4ブランド中最も高く、休眠顧客へのアプローチが有効であると考えられます。ザ・プレミアム・モルツは価格差のためか「利用なし&意向低」が32.2%と、大手3ブランドの中では未利用者層の割合が高い結果でした。
キリングッドエールは「認知なし」が63.0%と過半数を占めています。一方で「利用なし&意向高」が6.2%と、大手3ブランド(1.9%~2.8%)よりも高く、認知が広がれば「飲んでみたい」と思わせるポテンシャルがあることが分かります。したがって認知・トライアル施策が重要であると考えられます。
ここまで見てきたように、質問は3つだけでも、「知っているか」「使ったことがあるか」「今も使っているか」「これからも使いたいか」の組み合わせから、ブランドの現在地と課題を具体的に把握できます。
個別ブランドの深堀り(アサヒスーパードライ)
「現在利用&意向高」のスコアが最も高いアサヒスーパードライのデータを性年代別に深堀りします。LINEリサーチ ライトコースで開発中のダッシュボードで見ていきます。
性年代別の内訳を確認すると、特に男性50代では「現在利用&意向高」が47.1%と半数近くに達しており、高い支持を得ていることがわかります。一方、男性20代では「現在利用&意向高」が20.0%、中でも女性20~30代では1割前後と低い割合になりました。ビールカテゴリ自体が若年層に浸透していないのか、アサヒスーパードライの傾向なのか更なる分析が求められます。
さらに、自由回答を読み込むことでブランドの強みが見えてきます。
「現在利用&意向高」の人々の声を見ると、「唯一無二の味・キレ」「のどごしがよくてパンチが効いている」といったマウスフィール(口当たり)に対する評価に加え、「飲食店で生ビールを注文することが多く、提供する店も多い」「他に選択肢がない場合が多々ある」といった店舗での取扱いの多さがコメントから読み取れます。また、「20歳から40年間毎日愛飲」といった長期的なファンの存在も確認できました。
このように、アンケート回答は同一であっても、個人の反応はそれぞれ異なります。自由回答の読み込みは顧客理解に有効です。
【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の20歳~69歳の男女
実施時期:2026年1月7日~1月10日
有効回収数:各1054サンプル
※市場の性年代構成比にあわせて回収
※表/グラフ中の数字は小数第一位または第二位を四捨五入しているため、合計しても100%にならなかったり、同じパーセンテージでも見え方が異なったりする場合があります
【調査データの引用・転載について】
調査データの引用・転載の際は、必ず「出典:LINEリサーチ」と明記いただけますようお願いいたします。引用・転載先がWebページ(メディア/ブログ等)である場合には、該当ブログ記事のURLをリンクしてご掲載ください。報道関係者様による引用の場合、利用・掲載状況の把握のため報道関係のお客様からのお問い合わせまでご連絡いただけると幸いです。
以上、この調査のアンケートはLINEリサーチのライトコースで実施しました。3問でわかる、ブランドの健康診断。あなたのブランドでもぜひご検討ください。
調査のご参考として、全4ブランドの年代別データを無料でご請求いただけます。以下フォームより資料をご請求ください。(法人限定)
LINEリサーチについて
LINEリサーチはLINEヤフー株式会社が提供するマーケティングリサーチサービスです。みんなが使うLINEだから『若年からシニアまで、一般的な人にアンケートができる』ため、本記事のようなブランドの浸透度調査に最適です。
今回は、「ビール」についての調査をLINEリサーチ ライトコースで実施しました。別カテゴリで実施をしてみたい、自社製品で実施してみたいなどご要望がありましたらお気軽にご相談ください。
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