「自動入札」で目標に合わせて入札価格を自動で調整
自動入札とは?
目標に合わせて入札価格を調整することは、日々の広告運用においてとても重要ですが、その作業に費やす時間が大きな負担になっていませんか? 「自動入札」を利用すると、入札価格をチェックして調整する時間を短縮し、マーケティング活動や新規顧客の開拓などに取り組む時間を作ることができます。
「自動入札」は、キャンペーンの種類や広告掲載の目標に応じて、適正な入札価格を自動的に調整する機能です。過去の実績や予測値をもとに、目標とする指標に合わせてキーワードの入札価格が自動的に調整されます。
自動入札には二通りの「入札設定」、キャンペーン単位で設定するキャンペーン個別入札設定と、アカウント単位で設定できるポートフォリオ入札設定があります。
目標から選ぶ 「自動入札」の種類
| 自動入札の種類 | 目的 |
|---|---|
| 1. クリック数の最大化 | サイトアクセスを増やしたい |
| 2. コンバージョン単価の目標値 | 目標とするコンバージョン単価でコンバージョンを最大限に獲得したい ※キャンペーン個別入札設定では「コンバージョン数の最大化」のオプションとして設定可能 |
| 3. 広告費用対効果の目標値 | コンバージョンごとに異なる価値を加味しながら、目標とする広告費用対効果を達成したい ※キャンペーン個別入札設定では、「コンバージョン価値の最大化」のオプションとして設定可能 |
| 4. コンバージョン数の最大化 | 予算内でコンバージョンを最大化したい |
| 5.ページ最上部掲載 | 認知度を上げたい |
| 6.コンバージョン価値の最大化 | 予算を最大限に使って価値の高いコンバージョンを獲得したい |
※コンバージョン数の最大化、コンバージョン価値の最大化は≫ポートフォリオ入札設定では利用できません
※制限事項などの詳細は≫自動入札とは(ヘルプ)をご確認ください
自動入札のメリット
自動入札機能を活用すると作業を効率化することができます。
シグナル(デバイスや所在地などのデータを自動入札に反映させる機能)を使用する
ことでより精度の高いデータを自動入札に反映させることが可能です。
また、以前コンバージョンしたデータが蓄積されていれば、そのデータをもとにコンバージョンしやすいデバイスや所在地の入札価格を調整することで、クリックやコンバージョンの獲得が促されます。
自動入札ご利用による効果
自動入札タイプ「クリック数の最大化」を設定したキャンペーンにおいては、クリック数が9%増加し、
CPC(クリック単価)が10%改善しました。

自動入札タイプ「コンバージョン数の最大化」を設定したキャンペーンにおいては、
コンバージョン数を21%増加させることができています。

自動入札タイプ「コンバージョン価値の目標値」を設定したキャンペーンにおいては、
設定した目標値との合致度が25%改善し、コンバージョン数が20%増加しました。

ご注意
広告の配信を始めたばかりのキャンペーンではデータが蓄積されていないため自動入札を利用できない可能性があります。自動入札の種類によって必要なデータは変わってきます。
自動入札を極める
自動入札の種類を説明します。
1. クリック数の最大化ーサイトアクセスを増やしたい
キャンペーン予算(日額)内で、クリックをできるだけ多く獲得する自動入札タイプです。現在の予算を上げずにクリック数を最大化できます。
このような方におすすめ
- キャンペーンやセールのためにできるだけたくさん集客したい
- 商品やサービスの認知度を上げたい
設定している1日の予算額に対して多くのインターネットユーザーをウェブサイトに誘導できるため、ウェブサイトへの集客を最優先したい場合におすすめです。
2. コンバージョン単価の目標値ー目標とするコンバージョン単価でコンバージョンを最大限に獲得したい
目標とする顧客獲得単価(CPA)を維持しながら、できるだけ多くのコンバージョンを獲得できるように入札価格を調整する自動入札タイプです。
このような方におすすめ
- コンバージョン単価の目標があり、入札価格はある程度自分で調整したい
- 広告出稿の効果指標を顧客獲得単価(CPA)で計測したい
顧客獲得単価(CPA)の目標値を設定して広告を配信できるので、効果計測が行いやすく、目標達成・未達成状況を加味しながら広告の改善を行うことができます。
3. 広告費用対効果の目標値ー広告の費用対効果を最大化したい
目標とする広告費用対効果(ROAS)を維持しながら、できるだけ多くの売り上げ(収益)を獲得できるように入札価格を調整する自動入札タイプです。
※ROAS(広告費用対効果)=売上額÷広告費用×100(%) 投資した広告費用の回収率このような方におすすめ
- 目標とする広告費用対効果(ROAS)が決まっている
- 利益率が異なる商品やサービスを複数扱っている
- オフラインコンバージョンのインポート機能を利用する
1つのウェブサイトで異なる価格帯の商品・サービスを複数扱っている場合、目標とする顧客獲得単価(CPA)もそれぞれ異なります。広告費用対効果の目標値を定めることによって、目標とする顧客獲得単価(CPA)が異なるすべての商品・サービスに対して広告の費用対効果を最大化できます。
オンラインとオフラインをまたいで設定した複数のコンバージョンポイントについて、それぞれの価値の違いを考慮した入札価格調整が可能です。
4. コンバージョン数の最大化ーコンバージョンを最大化したい
キャンペーン予算(日額)内で、コンバージョンをできるだけ多く獲得できるように入札価格を調節する自動入札タイプです。
このような方におすすめ
- 予算の範囲内であればクリック単価は気にしないので、できるだけ多くの申し込み(コンバージョン)を得たい
- 短期間で終了する新規キャンペーンにて、コンバージョン数を最大化したい
過去の実績をもとに入札価格を調整するため、新規登録のキャンペーンでも短期間で予算全体を使いながらコンバージョン数の最大化が期待できます。
5. ページ最上部掲載ー認知度を上げたい
自動入札タイプ「ページ最上部掲載」では、目標とする割合で検索結果画面に表示されるテキスト広告の中で一番上に表示されるよう、自動的に入札価格を調整します。ページ最上部以外に「ページ上部」「任意の位置」の選択も可能です。
このような方におすすめ
- 商品やサービスの認知度を上げたい。
- ページの最上部、または任意の位置に広告を掲載したい。
6. コンバージョン価値の最大化ー価値の高いコンバージョンを獲得したい
自動入札タイプ「コンバージョン価値の最大化」は、キャンペーンの1日の予算を最大限に使って価値の高いコンバージョン(利益率が高い、売上金額が高いなど)を獲得するように入札価格を自動調整します。
このような方におすすめ
- 予算の範囲内であればクリック単価は気にしないので、できるだけ利益率の高い申し込み(コンバージョン)を得たい。
- 短期間で終了する新規キャンペーンにて、コンバージョンの価値を最大化したい。
新規登録のキャンペーンでも短期間で予算全体を使いながらコンバージョン価値の最大化が期待できます。
自動入札タイプ「コンバージョン数の最大化」との違い
自動入札タイプ「コンバージョン数の最大化」はコンバージョンの価値にかかわらず、1日の予算を最大限に使ってコンバージョンをできるだけ多く獲得するように入札価格を自動調整します。そのため「コンバージョン数の最大化」では1コンバージョンの価値は考慮されません。
手動入札とどう違う?
手動入札の場合、運用している広告の表示順位や入札価格を把握し、こまめに調整する必要がありますが、ユーザーの行動が日々変化を続ける中、その変化を人間が捉え続けるのはもはや不可能です。自動入札の活用により、Yahoo! JAPANの膨大なデータを元にした入札価格の最適化が可能です。
参考
※注意事項
- 掲載している内容はページ作成時点の情報です。機能や仕様は予告なく変更される可能性がありますので、ご了承ください。
- 例示している画面はイメージです。
- 例示している組織・団体名、数字は架空のものです。
写真提供:アフロ
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