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LINEスクール 連絡帳 LINE公式アカウント

保護者・教員の満足度約9割以上。
トライアルから全校本格導入へ進む宇和島市の「LINEスクール 連絡帳」導入事例

宇和島市

2026.03.10

宇和島市教育委員会 学校教育課 指導係担当係長 岡崎 正太郎氏(写真右)
宇和島市立番城小学校 教頭 白井 正従氏(写真左)
LINEヤフー株式会社 教育事業開発ディビジョン 尾勢 瑛美(写真中央)

宇和島市では、2025年4月より「LINEスクール 連絡帳」のトライアル導入を開始しました。
同年8月に実施したアンケートでは、教員・保護者の約9割が前向きな回答を示しています。この結果を踏まえ、2026年度からの全校展開(市内の小中学校26校)に向け、現在準備を進めています。

本記事では、導入を判断した教育委員会の視点と、実際に運用する学校現場の声をご紹介します。

宇和島市教育委員会へのインタビュー

会議室でインタビューを受ける岡崎氏と、ノートPCで記録する尾勢

Q. まず、岡崎さまのご担当業務について教えてください。

学校教育課で生徒指導とICTを担当しています。端末の入れ替えや、タブレットに入れるソフト・ツールの選定も行っています。

業務改善の視点から、保護者連絡の在り方も課題として意識してきました。

 

Q. 導入前はどのような状況でしたか。

各学校がそれぞれ以前から利用していた連絡ツールを使っており、市として統一された仕組みはありませんでした。
学校現場では依然として紙での配布が中心で、学級通信や給食の献立表などを印刷して各家庭に届けていました。しかし、紙で配布する場合、保護者まで十分に周知できない実態や、情報が行き渡るまでに時間がかかるといった課題がありました。
また、教育委員会から保護者へ直接連絡する手段がないため、各学校の教職員が人数分数えて配布する必要があり、教職員の業務改善の視点からも改善の必要があると感じていました。

 

健康観察と欠席管理については、コロナウイルス流行期から利用しているツールを現在も併用している学校がありますが、来年度は「LINEスクール 連絡帳」に移行していきたいと考えています。

 

Q. 他のツールも検討された中で、決め手は何でしたか。

他社のツールも含め比較しましたが、保護者・教職員ともにLINEに慣れているという点が決め手でした。

特定の保護者へ個別連絡が可能であることに加え、学校からの発信に対してのみ返信を許可するなど、保護者からの返信可否を設定で切り替えられる点も安心材料でした。また、価格面や、1回の配信で最大50MB(10MB×5ファイル)まで添付できる大容量設計であることなども、総合的に評価しました。
さらに、災害時の連絡手段としてもLINEが強みを持っているという点も、教職員の共感を得たポイントだと感じています。

 

Q. トライアルから全校展開に踏み切れた理由は何でしたか。

校長会で説明を行い、まずは関心を示した6校からトライアルを開始しました。

利用開始から5カ月後に教員・保護者向けにアンケートを実施したところ、約9割が前向きな回答でした。数字としての裏付けが得られたことは大きな判断材料となりました。実際に運用する教頭からも前向きな声があり、全校展開へ進める判断につながりました。

 

教員向けアンケート結果。未達防止・紙削減につながる:つながっている90%、つながっていない10%。負担軽減:軽減されている97%、軽減されていない3%。令和7年8月実施、宇和島市内の「LINEスクール 連絡帳」利用校アンケート(教員68名回答)。各設問の肯定的・否定的回答を合算し、「わからない」を除いた回答を母数として算出。

<教員からのコメント>

 

・紙で配布する場合、教員としては「渡した」という感覚はありますが、実際には保護者の手元に届いていないことや、紛失されてしまうことも少なくありませんでした。データ配信であればスマートフォン内に残るため、保護者にとって確認しやすいのではないかと感じています。
 

・未達防止の効果に加え、学級担任が毎日何らかの文書やチラシを配布する手間が減ったことも、大きなメリットだと感じています。

保護者向けアンケート結果。登録・初期設定が簡単になった:簡単だった98%、難しかった2%。おたよりが受け取りやすくなった:とても46%、やや37%、やや受け取りにくくなった15%、とても受け取りにくくなった2%。令和7年8月実施、宇和島市内の「LINEスクール 連絡帳」利用校アンケート(保護者164名回答)。

<保護者からのコメント>

 

・LINEに慣れているため、登録や初期設定はスムーズに行えました。


・子どもがプリントを出し忘れることが減り、連絡ミスの防止につながっています。

 

 

 

Q. 導入後の変化について教えてください。

教育委員会から直接、市全体のイベント案内などを配信できるようになりました。「LINEスクール 連絡帳」が市内の全校に導入されれば、学校ごとにチラシを配布する手間がなくなり、それだけでも学校側の負担はかなり軽減されると期待しています。
また、保護者からは「LINEを普段利用しているため見逃しが少なくなった」という声を実際にいただいています。

保護者とやりとりをする機会は教頭先生の方が多いと思うので、ぜひ実際に利用している番城小学校の教頭先生の声も聞いていただければと思います。

 

宇和島市立番城小学校へのインタビュー

タブレット画面を見せながら説明する教頭・白井氏

Q. 導入が決まった当初、教員側の不安はありませんでしたか。

LINEを活用するということでしたが、教職員個人のLINEアカウントを使用するわけではないと説明を受けていたので、その点の不安はありませんでした。
一方で、管理画面は通常のLINEとは異なるため、最初は戸惑いがありました。まずは管理職である私がマニュアルを読みながら操作を覚えることから始めましたが、画面構成が分かりやすく、操作の流れも直感的だったため、比較的スムーズに習得できました。
その後は教職員と一緒に操作を確認しながら進め、繰り返し使用する中で教職員も徐々に慣れ、現在では自然に使いこなせるようになっています。

 

Q. 現在はどのように活用されていますか。

最も活用しているのは欠席連絡です。感染症が流行している時期は一度に多くの情報が入ってくるため、その整理が課題でしたが、「学年・学級順」に加えて「新着順」での並び替えが可能になったことで、状況把握がしやすくなりました。担任は自分のクラスを中心に確認でき、管理職としては未確認の情報も把握できるため、助かっています。

また、学級通信や学校のお知らせも配信しており、これまで紙で配布していたものをデータで送れるようになりました。子どもがランドセルの奥に入れたままになり、「持ち帰っていない」といったやりとりも減っています。学校としてデジタル配信可能な文書は、順次「LINEスクール 連絡帳」での配信に切り替えており、その点は大きな負担軽減につながっています。
学級閉鎖などの緊急時は、兄弟姉妹がいるご家庭で重要な通知が埋もれないように、少し時間をずらして送るなどの工夫も行っています。

さらに、アンケート機能も活用しています。校内の安全点検では、教員に校内で気になる箇所を写真で撮影してもらい、アンケートで送信してもらう取り組みを行いました。あわせて、通学路の危険箇所についても保護者から情報を寄せていただいています。写真付きで回答でき、データとして蓄積できるため、状況を可視化しながら共有できる点も有効だと感じています。

 

Q. 実際に使ってみて、変化はありましたか。

最も大きな変化は、連絡のスピードです。送信後、比較的早く既読や反応が返ってくるようになりました。

これまでは電話連絡が中心で、夕方はつながりにくいことも多くありましたが、メッセージも一緒に送っておくことで仕事中でも確認しやすく、お子さんの体調不良時にも迅速に迎えに来ていただけるケースが増えました。
また、お便りをデータ配信できるようになったことで、印刷や配布にかかる負担も軽減されました。

 

教育委員会と学校現場が一致したからこそ、広がった

宇和島市の事例の特徴は、教育委員会の課題認識と、学校現場の実感が大きくずれていないことです。

教育委員会は“連絡の一元化”を目指し、学校現場では“連絡のスピード向上”と“業務負担の軽減”を実感しました。

「LINEスクール 連絡帳」は、その両方をつなぐ役割を果たしました。

いきなり全校導入ではなく、トライアルで検証し、アンケート結果をもとに判断する。その段階的な進め方が、無理のない全校展開につながりました。

 

導入をご検討中の自治体さまへ

「LINEスクール 連絡帳」の導入は、段階的に進めることが可能です。

・現在の連絡手段を整理したい
・トライアル導入から始めたい
・他自治体の事例を詳しく知りたい

といったご相談にも対応しています。

導入をご検討の自治体さまは、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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